写真提供 刑事長:撮影 2017/05/13
最新の情報提供 刑事長:情報更新 2019/12/24
現在の状況 | 動態保存 (SLスチーム号の牽引は行わない) |
管理者 | JR西日本、(公財)交通文化振興財団 |
協力募集 | (公財)交通文化振興財団が運営のための寄付を募っている |
備考:2019年3月にヘッドマークステーを取り付け
官営(北海道開拓使)幌内鉄道が発注した蒸気機関車。1880年H.K.ポーター社(アメリカ)製で、1号機「義経」と命名される。ポーター社の製造番号は368。1889年に幌内鉄道が北海道炭礦鉄道に払い下げられ、同社のA形(後にイ形)に。1906年に官営鉄道に編入され、7100形7105に(*1)。1923年廃車、帝国車輛に引き取られタンク式機関車に改造され工場内で使用。鉄道開業80周年記念として1952年に国鉄に引き取られ復元され、鷹取工場にて保管(*2)。1990年、大阪花博(花の万博)で運転されることとなり動態復元、閉幕後は交通科学博物館で静態保存され、閉館を受け京都鉄道博物館に。2014年に再度動態化されるが、SLスチーム号の客車と連結できないため、単機での展示走行が度々行われている。
*1…北海道炭礦鉄道では、「ボイラー部」と「足回り」が別々に管理されており、たびたび振替えが行われていたため、混乱が生じ、1番機7101が「義経」、7105が「信廣」と断定されたことがある。交通博物館への収蔵のための復元の際に、研究家によって「7101は弁慶、義経は7105である」と判明、7101は「弁慶」として復元・保存。(余談だが最初の断定により7102が「弁慶」とされ、実車銘板記載の製造年に矛盾が発生、「弁慶」保存を計画した北海道が、復元保存を諦め、「しづか」であることが確認されていた7106を復元保存することになる)
*2…*1の件があったためか、復元工事の際に確認作業が行われ、ボイラー部が「義経」であると判明(7105の製造銘板はかなり早い時期に失われていたため製造番号が不明であったが、調査によってポーター社からの文書が見つかり、製造番号が368と判明)するも、足回りに「信廣」(1884年製の同型機)の製造番号643の刻印が見つかり、7105を「どちらとして復元するか」で紛糾。最終的に「7100形蒸気の製造銘板はボイラー部に取り付けられており、車番はそれに準拠している。7105のボイラー部には製造番号368の銘板が付いていたと思われるので、義経であろうと推測できる。」ことから義経としての復元が決定、現在に至る。