写真提供 刑事長:撮影 2016/10/08
最新の情報提供 刑事長:情報更新 2020/04/10
現在の状況 |
静態保存 開拓使号客車と連結されて展示されている |
管理者 | 鉄道博物館 |
協力募集 | 博物館独自の会員組織、teppa倶楽部が会員募集をしている |
備考:
官営(北海道開拓使)幌内鉄道が発注した蒸気機関車。1880年H.K.ポーター社(アメリカ)製で、2号機「弁慶」と命名される。ポーター社の製造番号は369。1889年に幌内鉄道が北海道炭礦鉄道に払い下げられ、同社のA形(後にイ形)に。1906年に官営鉄道に編入され、7100形7101に。1922年、北海道の第1号蒸気機関車を東京・交通博物館に保存展示することとなるが、その際、7101が1号機「義経」と推定され(*1参照)、1923年8月、東京に向けて発送されるが、黒磯で関東大震災に遭遇、以降10年以上黒磯の庫内で留置。1936年に大宮工場に回送され原型復元工事に取り掛かるが、鉄道研究家である島崎英一氏ならびに川上幸義氏より、「7101は2号機『弁慶』である」旨の進言がなされ、7101は「弁慶」として保存されることに。1940年交通博物館収蔵、1958年鉄道記念物指定、2007年に現在地に移動。
*1…北海道炭礦鉄道では、「ボイラー部」と「足回り」が別々に管理されており、たびたび振替えが行われていたため、混乱が生じ、7101が「義経」、7105が「信廣」と断定された。(これにより7102が「弁慶」とされたが、実車の銘板記載の製造年と合わなくなり、「弁慶」保存を計画した北海道が、復元保存を諦め、「しづか」であることが確認されていた7106を復元保存することになる)