1292


1292 (国鉄1290形蒸気機関車) 
 埼玉県さいたま市大宮区大成町3丁目47番 鉄道博物館(MAP



写真提供 刑事長:撮影 2020/12/09
最新の情報提供 刑事長:情報更新 2021/06/10


 

現在の状況 静態保存
管理者 鉄道博物館
協力募集 博物館独自の会員組織、teppa倶楽部が会員募集をしている


備考:発注は鉄道院が行っており、鉄道院の機番No.25が与えられていた(*1)

 日本最初の私鉄・日本鉄道が建設工事用に準備した車両で、1881年マニング・ワードル社(イギリス)製。埼玉県川口町(現川口市)の善光寺裏手で荒川からの陸揚げと組み立てが行われたことから「善光号」と命名(なお陸揚げ直前、輸送に使用したはしけが重みで沈没、善光寺の檀家が総出で河中から引き上げたという余談がある)。機番は鉄道院のものをそのまま使用(*1参照)。1882年の川口~熊谷間の工事起工式に、工事列車をけん引したという記録が残る。1883年開業後しばらくは列車けん引にも充当されていたが、その後東北線建設に従事。1893年に機番を3(M3/3形)に、1898年には甲1(甲:工事用の意 *2)に。1906年に鉄道院に編入された後に、田端区で入換え機となった記録が残っている。1908年には機関車が不足していた青梅鉄道(現青梅線)に貸し出されている。1909年の称号規定改定で1290形1292に。(*3)1921年、千葉県営鉄道(現東武野田線)に貸し出出し。1923年に返却され、廃車。廃車後は東京鉄道教習所や交通博物館で保存され、2007年現在地に。

*1…日本鉄道は半官半民の会社で、建設や路線運営に鉄道院(官有鉄道)が関わっていたために鉄道院の機番が付けられていた

*2…本線けん引機の1(後の鉄道院5312)、入換用機の乙1(後の鉄道院10形14)と合わせて「3機の1号機」が在籍

*3…1875年に同型機が2両、鉄道院によって輸入されており、称号規定改定で1290形1290、1291となったことから、「続番となる」形になった

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最終更新:2021年06月10日 01:24
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