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住宅街から離れた敷地に、一つの武家屋敷が立っていた。
それは見ただけでも歴史の深さを感じさせるようだが、これは機械による作業で建てられた、謂わば現代の建造物だ。
実際、中には消火スプレーや、監視カメラ、人感センサー等のセキュリティを初めとした、まるで漫画にでも出て来るような設備が盛り沢山。
そんな屋敷の、月明かりが鮮明に見えるこのベランダで、蝶柄の着物と、竹製の傘帽子という時代遅れの格好をした男…高杉晋助はキセルを口から離し、
すぅっと煙を吐き、ベランダから見えるこの街景色に向かって問いかける。
すると、高杉の脳内に返事が返ってくる。
<<ああ、仕事にしては随分と楽だったが、今宵は中々に楽しめたぞ。これも貴様の部下のおかげだ、奴らはよく使える>>
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高杉が与えられたロールは、「鬼兵隊」と呼ばれるテロリスト集団の長というものだった。
しかし、自分が元の世界で連れた組織の名を、又もやこの様な形で背負うとは。
やはり自分は何処へ行っても世界を壊さなければ気が済まないらしい。
あらゆる願いを叶える万能の願望機、「聖杯」。
それが、今高杉が眺めている月に存在するという。
その話をある天人から聞いた時は、高杉も流石に驚いた。
叶えたい願いならある、しかし高杉は当初それに乗る気は無かった。
その天人は所謂魔術が発達している種族なのだが、しかしコンピュータを利用した魔術基盤もまた
発達しているとか。実際その星に見物に行った時は驚いた物であった、正にハ●ー・ポッ●ーの世界が
そのまま広がっているように感じられた程に、だ。
だから噂の信憑性に関しては問題はほぼない、問題ならその第一予選の内容にある。
態々記憶を抜き取って月で記憶を眠らされて生活する、そんな暇など高杉には無かった。
予選の時期にもよるがそんな馬鹿げた事をするぐらいならテロの計画建てをした方がまだマシだ。
変な仮想世界でくたばっては何もかも終わってしまう、そんな賭けに近い物に乗るぐらいなら、
願いなら自分で叶えてやる。
そう考えて放っといたその話だったが、彼は偶然にもこの世界に来てしまうことになった。
ターミナルも天人も、志士も幕府もいない、それだけで思い出せた。
何ならあの天人に連れて行ってもらっても良かったのではないかと思うほど簡単であった。
思い出すのにはそれなりの時間を有したが、それでも記憶が戻る前に予選が終了して、
こんな訳の分からない世界で永遠に踊らされ続けるよりは遥かにマシであった。
聖杯にのせる願いなら、とうに決まっている。
腐りきったこの世界をぶっ壊す。
この世界は恩師を、友を、居場所を奪っていった。
あの江戸では今も尚天導衆と幕府が好き放題にやっている。
だが、聖杯に手が届けば、面倒な手間をかけずとも
壊したいものを壊せる。
こんな世界に迷い込むのも、悪くはない。
そして喚び出したアーチャーと、鬼兵隊に所属するNPC達を率いて、数多くの
陣営を破壊していった。
アーチャーは戦闘力が高いだけでなく、戦術眼も本物であった。他者を屈服させ、
次々に破壊していった。しかし面白いサーヴァントだ。
また、天人から聞いた話では、サーヴァントはマスターに性質の似た、相性のいい者が引き当てられるらしい。
こんな自分に似たサーヴァント等、どんなに酔狂な人物だろうと考えていたが、
やはりそうだった、アーチャーが生前に行ったことは自分が元の世界でやっていることに近かった。
それを知る切っ掛けとなる夢を見たのはつい最近だったか。
1体の機械生命体の夢を見た。
彼は正しく「悪の権化」であった。
若き正義の戦士をも誘惑させるその存在感と頭脳、そして戦闘力。
そして何より、胸に刻まれた「悪」を象徴する刻印が何よりの証だ。
彼は多くの戦士を篭絡させた。己の野望を成就させるために、
それに立ち塞がった、正義を愛する戦士達との戦いはほぼ五分五分と言って良かった。
時には、高杉の故郷である蒼い星に戦場を変えて戦った、それでも決着は付かず。
しかし遂に、彼は正義の戦士の大将を倒した、だが悪の戦士の大将たる彼は見事に
部下に裏切られ、災禍の巨人に力を与えられる、だが、悲しくも彼は敗れ去ってしまった。
それからも彼の戦いは続いていった。
例え精神を蝕まれようが、例えサイバトロンの正義に飲まれようが、地球を飲み込もうが、
彼は戦い続けた。だが気が付けば、彼の姿と野望は潰え消えていった。
◆ ◆ ◆ ◆
「アーチャー。」
高杉が虚空に向かって問う。
<<何だ>>
アーチャーの返事が念話で返ってくる。
アーチャーは図体が非常にデカい、魔力の問題もあるので戦わない時には基本霊体化している。
なので会話は基本は念話だ。
「てめえは、この馬鹿げた殺し合いに何を願う?」
高杉は、数々の人間に興味を持ち、手駒、否、捨て駒にしてきた。
その度に、彼らの思想を垣間見た。
そして、聖杯に手を延ばすための「捨て駒」の思想にも興味を持った。
この高杉晋助の様に、破壊と闘争を望むこのロボットの願望に。
しばらくして、アーチャーの返事が返ってくる。
<<ワシの願いは、この宇宙を破壊で征服することだ!
破壊こそ我が喜びよ!そして、この宇宙に平穏を齎す・・・余自身の力でな!!>>
アーチャーの真名、新破壊大帝ガルバトロン。
超ロボット生命体トランスフォーマーの、悪の軍団デストロンを
率いた戦士。彼の存在意義はその二つ名の通り「破壊」にあった。
だが、悪と見なされた彼にも彼なりの理想があった。
それは、「圧政による平和」であった。
正義だの平和だのを大声で唱えるサイバトロン共は生温いにも
程がある、だからこそデストロンとの争いは止まらない。
だが、自分が玉座に座れば。
自分がこのセイバートロンを統治すれば。
彼らはこのガルバトロンを恐れ、内輪揉めなどする気には無くなるだろう。
破壊の権化はそれを信じて疑わぬまま、座から舞い降りた。
デストロンと鬼兵隊の行っていることは限りなく近いであろう。
秩序に背を向けたクーデター、荒くれ者軍団の首領、
それが鬼兵隊、それがデストロンだ。
<<それで、貴様は何を望む?>>
アーチャーから返事が返ってくる。
それを聞くと高杉は、目の前で光る月を見つめながら答える。
「俺はただ壊すだけだ、この腐った世界を。」
破壊による理想の実現を遂げようと願う二人の外道もまた、聖杯に手を伸ばす。
【クラス名】アーチャー
【出典】トランスフォーマー・ザ・ムービー
【性別】男
【真名】ガルバトロン
【属性】混沌・悪
【パラメータ】筋力B 耐久A 敏捷A 魔力D 幸運B 宝具A
【クラス別スキル】
単独行動:B
マスターとの魔力供給を断っても現界を保っていられる。
Bランクだと2日の現界が可能となる。
対魔力:D
魔力に対する耐性。
魔除けのアミュレット程度。
【固有スキル】
カリスマ:C-
人々を導く天性の才能。
小国を率いるにはやや十分な程。
ただし、正義を信ずる者にはあまり効かない。
軍略:A
多人数を動員した戦闘による戦術的直感能力。
ディセプティコン:A
悪として位置づけられたトランスフォーマー達。
正規の英雄に対し、パラメータに補正が掛かる。
変形:C
トランスフォーマーの持つ変形能力。
移動砲台に変形可能。
魔力放出(エネルゴン):B
自らの魔力をスパークの動力源「エネルゴン」に変換し、
武器にその魔力を纏わせる。
【宝具】
「星を砕く破壊の鉄槌(ガルバトロン・レイジ)」
ランク:A 種別:対国宝具 レンジ:1~99 最大捕捉:1000人
アーチャーの砲台形態の、最大出力による砲撃。
惑星を壊滅させた逸話を持つが、此度の聖杯戦争においては、
国一つ吹き飛ばせる程度に下がっている。
それでもやはり威力は申し分ないが、消費する魔力は非常に高くなる。
【Weapon】
「SFガン」
右腕に装着されている巨大なビーム砲。
威力は申し分なく、宇宙空間においては
推進装置としての役割も果たす。
【人物背景】
悪の軍団「デストロン」の破壊大帝、メガトロン。
その圧倒的なカリスマ性と戦闘力と狡猾な頭脳で荒くれ者集団のデストロンを纏め上げ、
セイバートロン星への侵攻を開始した。正義の戦士サイバトロンとの激闘の末にサイバトロン
の総司令官、コンボイを倒すも、自らも重傷を負う。その後、デストロンのニューリーダーの
座を狙っていた航空参謀スタースクリームにより、移動用のシャトルから宇宙空間に放り出されてしまう。
その後ユニクロンの力でガルバトロンとして復活。同じくスタースクリームに放り出されユニクロンに
再生されたデストロン戦士と共にスタースクリームを葬った後に、ユニクロンから強制的に命令される
形でマトリクスを狙い、遂に奪取に成功するもコンボイの意志を受け継いだホットロディマスに
奪い返され、ユニクロンが死ぬと共に宇宙空間に放り出されてしまう。
その後はマグマの温泉で休養していたが、ユニクロンの悪影響で精神に異常をきたしてしまった。
しかし、今回はユニクロンに再生されたばかりの姿で召喚されているため、破壊大帝メガトロンと
しての本来の人格を保っている。
傲岸不遜かつ冷徹な人物。歯向かう者には容赦はしないが、付き従う者、見込みのある者には寛容。
【聖杯にかける願い】
元いたセイバートロン星に戻り、再び己の理想を実現するために破壊の渦へと突き進む。
【マスター名】高杉晋助
【出典】銀魂
【性別】男
【Weapon】
「日本刀」
数多くの天人を斬ってきた愛刀。
「キセル」
何の変哲も無いキセル。
【能力・技能】
・剣術
吉田松陽から教わった剣の腕。
鉄も余裕で斬り裂ける。
・カリスマ
人々を導く天性の才能。
心の闇を抱えた人間を惹きつける。
・破壊工作
相手の戦力を削ぎ落とす。
・鬼兵隊
志士時代に引き連れた、攘夷志士達で構成された義勇軍。
しかし、今やっていることは正にテロリストそのもの。
この聖杯戦争の世界でも、鬼兵隊は健在である。
最も、傍から見ればニュースのネタになっている武装集団だが。
【人物背景】
裕福な家庭に生まれたが、同じ学び舎に通う桂小太郎、
そして坂田銀時を通して吉田松陽と出会った事で彼を慕い、
彼の開く松下村塾に通うようになる。
しかし、吉田松陽は幕府の陰謀により斬り殺され、その後
銀時や桂と共に攘夷志士となり、
「鬼兵隊」を率いて天人に刀を向ける。
しかし、結果的に敗北、仲間達は処刑される。
それからは「獣の呻きが止むまでこの世界を壊す」と
幕府や天導衆相手にクーデターを引き起こしていき、
その内に銀時や桂とも決別していった。
坂田銀時の友人なだけあってかなりのドS。
テロリスト化してから狂気度が増していき、
薄笑いを浮かべることが多くなっていった。
劇中では多くの事件に暗躍しており、
平賀源外、伊東鴨太郎、村田鉄矢、佐々木異三郎、
数多くの人物と手を結び、その度に裏切っていった。
【聖杯にかける願い】
ただ壊すだけだ、この腐った世界を。
【方針】
基本的にアーチャーの戦闘力と高杉のカリスマ性、
二人の戦術能力で上手く立ち回る。
他の陣営との同盟、鬼兵隊によるテロ行為等も
行うつもり。
最終更新:2016年05月19日 05:15