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平日の昼下がり。
広々としたリビングで少年がお絵かきをしている。テーブルに座り込んだその姿は、幼児と言って差し支えないほどの年齢に見える。
幼稚園などには通っておらず、家政婦によって世話されている。そばかすがチャームポイントの愛らしい女性だが、今は洗濯をするためにリビングから姿を消している。

大きくぱっちりした目に丸みを帯びた頬は何とも愛らしく、明るい色の毛髪と通った鼻筋、青みがかった瞳はアジア人のそれではない。
僅か5歳で聖杯戦争に招かれた少年は外資系企業に勤めるアメリカ人夫婦の一人息子の役割を与えられている。

「ほう、カップを描いているのか。うまいものじゃないか…。」

年齢を感じさせるが張りのある男性の声が響いてきた。
少年が声の方向に顔を向けると、髑髏とオウム貝を掛け合わせたような黒衣の怪人が少年を見下ろしていた。

自宅でひとり不審人物どころではない怪人と対峙した少年だったが、眉一つ動かさない。
なぜならこの怪人こそ、少年と共にこの戦いに臨むサーヴァント。キャスターだからだ。

「近頃、物騒だからな…。不用意にひとりで出歩くんじゃないぞ」

怪人の忠告に少年がこくりとうなずくと怪人は――いい子だ。そう言って少年の頭を優しくなでる。

「何事かあれば念話で知らせろ。緊急なら令呪を使え」

そのとき足音がリビングまで響いてきた。家政婦が洗濯から戻ったらしい。
家政婦が少年の描いた絵を見て。

「上手に描けてますねぇ~」

そうにこやかに少年に笑いかけると、少年も笑った。
怪人は既に姿を消していた。

☆

「(面白いマスターに引き当てられたものだ…)」


黒衣のキャスターは少年の自宅に設けた研究所の中でほくそ笑んだ。
キャスターは聖杯戦争にあまり関心が無い。聖杯にかける望みはあるが自身のライフワークである研究、実験、創造に比べれば大したものではない。
とにかく研究がしたい。うまいこと聖杯も手に入ったらいいなぁ…程度の気持ちで、この戦いに臨んでいる。

零落したサーヴァントの身の上とはいえ、人間(むしけら)に首を垂れるなどごめんだ。
そんな考えだったのでサーヴァントとして召喚された時点で、よほど興味をひくマスターでない限りは殺すつもりだった。
対面したマスターが想像以上に幼いのも内心驚いたが、それ以上に中身に驚いた。

――まさか、人間以外の存在に呼ばれるとは。

あれは人間ではない。見かけは人間の童だが、気配が完全に魔のそれだ。人間の部分など欠片も持っていないのではないか。
自身の研究には劣るが、あの少年の辿る結末も興味深い。

そのとき、キャスターの目の前にある培養装置が駆動音を上げる。

「(…ようやく、一体目か。)」

培養装置に付属するカプセルの中には人影が見える。
鍛え上げられた上半身をさらし、肘からは大きな角が隆起している。兜で覆われた頭部のほとんどを占めているのは発光する単眼だ。
宝具の試運転として作成した疑似サーヴァントがカプセル内で今、目を覚ました。
敵性サーヴァントにぶつけるには心もとない能力だが、本格的に聖杯戦争が始まれば、良い「素体」を入手する機会も増えよう。

「フゥハハハハハハァハハハハ……」

来たるべき瞬間を待ちわびる秘密の研究所に、キャスターの哄笑がこだましていた。


【クラス】キャスター

【出典】鬼武者シリーズ

【性別】男

【真名】ギルデンスタン

【パラメータ】筋力D 耐久C 敏捷D 魔力A++ 幸運C 宝具EX

【属性】中立・悪

【クラス別スキル】

道具作成:EX
魔力を帯びた器具を作成できる。
後述の宝具を除くと、造魔作成に必要な器具や素材を魔力で用意できるのみ。

陣地作成:C
魔術師として、自らに有利な陣地を作り上げる。
小規模な"工房"に匹敵する「研究室」を作成できる。

【固有スキル】

幻魔:A+
地底に存在するとされる幻魔界の住人であること。同ランクの天性の肉体と頑健を内包する複合スキル。「鬼の力」によってランク分ダメージが増加するデメリットがある。
キャスターは十万分の一の割合しか存在しない高等幻魔である。

研究者:EX
己の研究に対して一途なさま。俗にいうマッドサイエンティスト。
人類史に匹敵する年月を研究と実験に費やしたキャスターは規格外のランクを有している。同ランクの高速思考と精神異常を内包する複合スキル。

魔の科学:A++
高等幻魔の科学者であるキャスターは魔術・科学において深遠なる知識を有し、それらを造魔の作成に用いている。
科学分野においては遺伝子組み換えや機動兵器の作成を行い、魔術分野においては催眠術や空間移動、障壁を用いる。

【宝具】

『虫ケラ如きに、やられはせんよ!(デスリターン)』
ランク:EX 種別:対人宝具 レンジ:陣地内 最大捕捉:1人(自身)
過去と未来を繋ぐ「時のねじれ」に関する技術を研究し、個人用に装置を作っていた逸話をもとにした宝具。
霊核の損傷が50%を切った時点であらかじめ作成した「小型の時のねじれ装置」が自動発動、局所的な時間逆行により召喚当初の状態まで回復する。

「小型の時のねじれ装置」は令呪1画と引き換えに、陣地内に設置可能。ただしキャスターが陣地外にいる場合は設置済みでも発動せず、1回使うと消滅する。
この宝具を複数回使用する場合は令呪を再度もらい受け、陣地内に新しく設置する必要がある。


『我が愛しき息子達(造魔)』
ランク:D~A+ 種別:対人宝具 レンジ:1~陣地内 最大捕捉:1
人間や動物の死体を「素体」として、幻魔の血や筋繊維を掛け合わせることで"造魔"を生み出す科学者としての生涯が宝具となったもの。
キャスターが知る幻魔や造魔を、NPCやマスターなどを対価に疑似サーヴァントとして再現する。

疑似サーヴァント作成にかかる時間・魔力は要求する強さによって変動する。
所要時間は刀足軽級が1日、マーセラス級が7日を基本とし、作成に使う「素体」の質によって完成までの時間を短縮できる。
キャスターより明確に上位である"幻魔王"、キャスターの死後に登場する幻魔・造魔は再現不可能。

【Weapon】
杖:無銘、バイザー:無銘。

本編中で作成したドルデキオのステータスは右記の通り。【クラス:セイバー 筋力B 耐久C 敏捷D 魔力B 幸運E スキル:対魔力:D 騎乗:- 幻魔:B 魔力放出:A- weapon:怒嵐剣】


【人物背景】
初代幻魔王と並ぶほど昔から生き続ける高等幻魔。卓越した頭脳と膨大な年月を、探究心の赴くままに費やして研究漬けの日々を送る"幻魔界最高の科学者"。


【聖杯にかける願い】
首尾よくいったなら完全な状態での復活。



【マスター名】ダミアン・ソーン
【出典】オーメン(第1作目)
【性別】男

【Weapon】
なし。

【能力・技能】

頭頂部に「666」の数字がある。とても健康で5歳になるまでに一度も病院にかかったことが無い。

【ロール】
外資系企業に勤めるアメリカ人夫婦の一人息子。

【人物背景】
外交官であるロバート・ソーンに養子として引き取られた男児。

【聖杯にかける願い】
?
最終更新:2016年05月08日 13:36