コポポポポ、という音を立てて誰の目にも高級品とわかる陶磁器のポットに熱湯が注がれていく。
しばらくして、これまた高級なカップに出来上がった紅茶を注ぎ目と鼻で楽しんでから静かに口に含んだ。
「…ふむ、日本人は食に関して貪欲と聞くがなるほど中々努力しているではないか」
紅茶を飲み、茶菓子を食しながら男は日本及び日本人への評価を(食文化限定で)上方修正した。
この国は島国だけあって良質な軟水が安価で容易く入手でき、茶葉も中々に良い商品を揃えている。
茶菓子も少々糖分の多さが気になるものの繊細な食感は男の舌をそれなりに満足させるものだった。
一仕事終えた後の、心を癒やし鎮めるティータイムを心ゆくまで楽しむ男。
「おっ、美味えじゃねえか。この菓子もイケるな」
ズズー、バリバリガツガツ。
もう一人の青い男の、作法も品性もない飲みっぷりと食べっぷりに男、ケイネス・エルメロイ・アーチボルトはピクピクとこめかみをひくつかせた。
「…ランサー、貴様もこのケイネス・エルメロイのサーヴァントならば少しは品のある振る舞いは出来ないのかね?」
「堅いこと言うなよ。美味かろうがそうでなかろうが口の中に入って飲み込めば何だろうと同じだろ」
「なら私がおかわり用に淹れておいた紅茶を勝手に飲むでないわ!」
「おいおい、それが工房の強化を手伝ってやったサーヴァントへの言い草かよ」
白い呪符の巻かれた朱槍を持ったもう一人の男、ランサーは主人の怒声などどこ吹く風とばかりの態度だ。
紛れもない大英雄なのだがその奔放かつ野蛮な振る舞いは何とかならないものか、と貴族たるケイネスは強く思う。
「貴様に魔力を提供し現界させているのは誰だと思っている?
サーヴァントとして供給された魔力に見合った働きをするのは当然であろうが。
それともまさかこの程度の消費で戦闘に支障が出るなどとは言うまいな?」
「いいや?実際お前は大した魔術師だし、おかげでオレは十分力を出せる。
存分に戦える環境を提供してもらってるわけだから、その分働けってのはまあ正論だな」
「戦士である貴様が私より魔術に長けることに思うところは多大にあるがな。
……まあ神代と現代、貴様と私では根本的にスタートラインが違う以上比べることに意味はないか」
ケイネスは日本に旅行中の英国貴族の役割(ロール)を与えられており、事前に金で買い取った(という設定になっている)洋館を拠点としていた。
今日は拠点の防備を確かなものにすべく魔術工房へ改造、さらにランサーが持つルーン魔術による結界をも取り入れていた。
今やこの洋館は半ば異界と化した魔術によるトラップゾーンとなり、外壁は城塞をも凌駕する堅牢さを備えるに至った。
しかしこれだけの防備を敷いた理由は「負けないため」であり「勝ち抜くため」ではなかった。
「もう一度確認しておくがよ、本当に聖杯を獲るために勝ち抜こうって気はないんだな?」
「何度も言わせるな。私にはこのような何処とも知れぬ地での闘争に付き合う理由などない。
冬木での聖杯戦争ならばいざ知らず、現実世界ですらない虚構の世界で得た勝利に名誉も箔もあったものではないわ。
もっともこれほど緻密かつ広大な世界を作り、無数の英霊を召喚せしめるほどの性能を持つ聖杯への学術的な興味ならばあるがね」
あらゆる願いを叶える願望機に懸ける願いというものを、将来の成功を約束された天才であるケイネスは持ち合わせていなかった。
元々彼は自らの経歴に武功という箔をつけるため、極東の日本、冬木なる都市で行われる聖杯戦争に参じようとしていた。
目当ての英霊を召喚するための聖遺物を盗まれるというトラブルが起こったものの次善の英霊を喚び出す触媒を用意し日本に渡る準備を進めていたところ、SE.RA.PHの聖杯戦争に巻き込まれる形となった。
時計塔でも誰も知る者のないであろう架空世界での闘争で得た勝利などに箔や名誉が付随するはずもなく、故にケイネスは聖杯への執着を有していない。
むしろ自らの栄光への道を無遠慮に阻んだ聖杯なるものに対して怒りすら抱いていた。
とはいえケイネスはこと外敵に対しては極めて実際的かつ冷徹な対処ができる人物であり、故に今聖杯に対して怒りをぶつけることには何の利益もないと了解していた。
怒りは殺し合いを強いられた状況を打破し、真に誅罰を下すべき敵と相まみえる時までゆっくりと蒸留し発散すれば良い。
「そもそもが、だ。魔術回路すら持たぬ凡俗とこのロード・エルメロイを一緒くたの基準で勝手に呼びつけるという時点で聖杯など信用ならぬわ。
まあ魔術回路という才を持たぬ者でもサーヴァントを使役することを可能にするシステム、魔術理論については僅かに評価に値するが」
「そういや令呪とパスを解析するとか言ってたな。出来たのか、あれ」
「当然だ。私自身の令呪という現物が存在する以上検分し解析できぬ道理があるまい」
ケイネスは自らに割り当てられた令呪とランサーとのレイラインを解析し、その仕組みを余すところなく把握していた。
その結果この世界における聖杯戦争では一般人、つまりは魔術回路を持たない者であっても生命力を注ぐことによって英霊の現界を維持できるシステムが構築されていることを暴いた。
本来の世界では冬木の聖杯戦争を取り仕切る始まりの御三家の一つ、マキリが心血を注いで構築した令呪システムを容易く解析し改竄したケイネスである。
同じように令呪の仕組みを解析することが出来るのは当然だ。
しかし彼にとってはこの成果も決して他人に対して殊更誇るようなことではなかった。
全ては己の血統・才能・実力から生じる当然の結果であると認識しているからだ。
ケイネスが他人に対して誇るものがあるとすればそれは魔術師としての実力ではなく名門アーチボルト家九代目当主にして時計塔のロードという肩書きである。
今のケイネスには自らが成した魔術的成果などよりもよほど確かめるべきことがある。
「私こそ貴様に問わねばならんことがあるぞ、ランサー。
以前貴様は聖杯に懸ける願いはなく、純粋に強者との死闘をこそ望むと言ったな。
しかし私が採る方針はその逆。無用の戦を避け聖杯戦争という枠組みからの脱出だ。
これは貴様の願いに真っ向から反するのではないか?それでもなお私に忠義すると言うのか?」
聖杯戦争に呼び出されるサーヴァントは何もマスターのためだけに刃を振るうわけではない。
彼らもまた願望機に懸けるべき願いを持って参じており、そうでなければ英霊たる者が人間風情の使い魔になど甘んじるはずがない。
少なくともケイネスはサーヴァントとはそういうものだと信じて疑わなかった。
彼の認識からすればランサーの「死力を尽くした戦い」という聖杯に依らない願いは些か特殊ではあったが、理解できないほどでもなかった。
ランサーの願いは聖杯に懸けるものでないにしても聖杯戦争でなければ実現し得ないものであり、何よりケイネス自身が武功を求めて冬木の聖杯戦争に参じようとしていた経緯がある。
しかしケイネスは聖杯戦争に真っ向から反するスタンスを取っており、敢えて血みどろの戦いに身を投じる気は既になかった。
今の彼は闘争よりも聖杯戦争、及びこの世界の調査にこそ持てる魔力、リソースを注がねばならないからだ。
つまりケイネスがマスターである限りランサーの望みは叶うことはなく、にも関わらずこうして従うランサーの思惑を疑ってかかることは少なくともケイネスにとっては全く自然なことだった。
疑念を向けられたランサーはしかし、怒ることもなく堂々と主人に言い放った。
「んなもん当たり前だろ。オレはお前に呼びだされたサーヴァントなんだからよ。
ポンポン簡単に宗旨変えなんぞしてたら騎士として立つ瀬がないってもんだ」
「ほう?アルスターサイクルの騎士は好き勝手に暴れる荒くれ者の集まりだったと聞いているが?」
「そうさ。だが不忠だけはしなかったぜ。
それにお前が戦を避けて脱出したくてもだな、そうそう上手くはいくまいよ。
お前が特殊ってだけで大半のマスターは願いを叶えるために死に物狂いで戦いに臨むわけだ。
連中からすれば聖杯戦争のルールをぶっ壊そうとする奴がいるのはたまったもんじゃねえだろうし、全力で妨害しに来る。
つまり結局戦は避けられんし、オレにとっても強敵と戦うチャンスは十分にあるってわけだ。
そういうわけでちゃんと仕事と趣味は両立してるから安心しろ」
「…ふん、野蛮人らしい答えだな。とはいえ本心を隠して阿る輩よりはよほど信用に値する」
これが主や王を裏切った前歴のある英雄の言ならケイネスは決して信用はしなかっただろう。
特に恋愛方面に後ろ暗い逸話を持つ者が無償の忠誠を誓ったならむしろ猜疑心を深めたに違いない。
しかしクー・フーリンはいくつもの無節操さ、蛮勇を示す逸話はあれど決して不忠者ではない。
最後まで国と王を裏切らずたった一人でコノートの軍勢からアルスターを守り抜いた大英雄である。
そのクー・フーリンが己の実益を交えて口にした忠義ならそれなりに信じるに足る説得力があるというものだ。
「大体お前だって自分に牙を剥いてきた奴相手に容赦するほど大人しい性格してねえだろ?」
「無論だ。こちらから積極的に仕掛けることはないまでも、あちらから挑んでくるのであれば私は逃げも隠れもしない。
自らの分を弁えこちらに降り、サーヴァントの指揮権を預けるマスターが在れば庇護してやることも吝かではないがね。
有事とあらば平民の矢面に立ち敢然と外敵に立ち向かうのもまた貴人たるものの務めだ」
冬木の聖杯戦争とSE.RA.PHの聖杯戦争に最も大きな違いがあるとすれば参加するマスターの意志だろう。
基本的に魔術師が自らの意志で聖杯戦争が行われる地に馳せ参じる冬木とは違いムーンセルは戦意の有無に関わりなくマスター候補を集める。
否応無しにマスターに仕立てあげられた、という一点については全てのマスターが平等であることをケイネスは正しく理解していた。
つまりマスターであるからといって無条件に敵対者であるということにはならないし、また不幸にも単なる一般人が巻き込まれたケースも想定し得る。
そういった存在がサーヴァントの指揮権を委譲し傘下に入るというなら庇護しても構わない、というのがケイネスの考えだった。
「ここからは私の仮説が入るが、どのみち私と貴様のみで聖杯、いや聖杯の背後にいる何者かを打倒せしめることは不可能と言わざるを得まい」
「ん?つまり何だ、お前は聖杯戦争に仕掛け人の類がいると思ってるのか?」
「然り。英霊を召喚するというだけならそれだけの力を持つ無色の願望機と見做すことも出来た。
しかし実際には現代の街並みを再現した上にマスターを無差別に選定した上で逃げ場をなくし殺し合いを強いている。
加えるにマスターを無差別に選定するためにわざわざ凡俗にもサーヴァントを使役できるシステムを構築した節が見受けられる。
恐らく無差別に招集したマスター、そしてサーヴァントに聖杯戦争を行わせたその先にこそ我らが真に打倒すべき敵の目的があるのだろう。
聖杯戦争には間違いなく高度な知性が働いており、であれば最初に聖杯戦争の枠組みを構築した者が必ず存在するはずだ」
「わからんぜ。単にムーンセルにそれだけの知恵や自我が備わってたってだけの話かもしれん」
ランサーの反論にケイネスは首を横に振る。
その目には強い確信の色が浮かんでいた。
「いいや違うな。私の勘がそう言っている。
私は魔術師であり、そうであるが故に機械文明に明るくはないがそれでも知っていることがある。
無機物はひとりでには動き出さない。どんな機械も、自立式の使い魔やゴーレムも作り手ないし使用者の指令なしに複雑な演算を行うことは有り得ない。
故に聖杯の裏に黒幕が存在することは確定的に明らかである。
ふっふっふ、凡百のマスターは騙せてもこのケイネス・エルメロイの目は誤魔化せん」
「……そんなもんかねえ」
ケイネスは時計塔で日々派閥争いを繰り返しており、故に知性が垣間見える聖杯戦争の裏を疑うのはある種必然の結果ではあった。
むしろ彼からすればこの程度の裏すら読めず我欲に身を任せ戦争に明け暮れる参加者たちの考えの方が理解に苦しむものだった。
もっともケイネスとて本来辿るはずだった悲惨な歴史を経験した後から招聘されていれば聖杯を手にするために躍起になった可能性はかなり高いであろうが。
「…話が逸れたが黒幕が存在するならば、保有する力は我々参加者のそれを確実に上回るだろう。
さらにこの私の参加を許した事実から勘案して、聖杯戦争の舞台となっているこの都市自体も私と貴様の知識・魔術のみで脱出できるようには造られていないはずだ。
この懸案事項を解決するには人間を上回る超常存在たるサーヴァントの力を束ねるより他にはない」
自他ともに天才と認めるケイネスではあるが流石に今の自分に何が出来て何が出来ないかという程度のことは理解している。
如何に神童と持て囃される自分でも英霊の能力には届くべくもない。
言い換えればケイネスを遥かに凌ぐ存在であるサーヴァント達の力を結集すれば聖杯戦争の枠組みを壊すことも不可能事ではなくなってくるということだ。
しかしそれには願望機を巡る聖杯戦争という舞台そのものが巨大な障害となってくる。
「あのなあケイネス、さっきも言ったが恐らくほとんどの連中は聖杯を獲ろうと血眼になってるぞ。
お前はそいつらを説き伏せて上手いこと従わせるなんて出来ると思ってんのか?」
「うむ、こればかりは私でも並大抵では成し得ぬだろうな。
一般人のマスターに暗示をかけようにも英霊たる者の目を掻い潜ることは難しいであろうことは想像に難くない」
「じゃあ何だ。諦めて優勝に向けて精を出すか?俺はそれでも構わんぜ」
「馬鹿か貴様は。仮に勝ち抜いたとして黒幕がマスターを生かして帰す確固たる理由がどこにある?
何より私の歩く道を阻んだ敵に対して膝を屈するなど断じて有り得ぬ話だ。
貴様も私のサーヴァントならばその程度は察してみせぬか」
「へいへい、悪かったよ」
ではケイネス自身は聖杯戦争を打破するために何を為すべきなのか。彼は既にそれを確信していた。
ケイネスは政治的手腕にも秀でた、時計塔鉱石学科を文字通りに統治する君主(ロード)であるが故に。
「凡俗や取るに足らぬ魔術師どもを率い、嚮導し聖杯の裏に潜む黒幕に誅罰を下す役目を負うマスターはこのケイネス・エルメロイ・アーチボルトに他ならぬ。
そこらのマスター共にはあまりに荷が勝ちすぎる大事業なれば私がやるしかあるまい。
ふむ、それに聖杯を奪取・掌握し我が魔導の研究の糧としつつ時計塔の派閥争いの手札にするというのも悪くない。
このような非生産的な殺し合いなどに労力を割く輩に聖杯の管理などは任せておけぬしな。
おっと、これだけの成果を持ち帰り時計塔に凱旋したとなればソラウも私に惚れ直してしまうかな?」
「あーはいはい、そうだなー」
何やら薔薇色の未来を夢想して悦に入っているケイネスに気のない返事をしつつ、ランサーは目の前にいるマスターのことを思う。
才ある魔術師であることは確かだろう。いくつかの宝具、スキルが喪失しているものの引き出せる身体能力は若年の頃にも相当する。
これならば何者を相手取ったとしても存分に槍を振るえるというものだ。
(けどこいつ、他のマスターと絶対揉め事起こすだろうな。
それに見た感じ戦闘と失敗の経験が明らかに不足してやがる。
だが、そこさえ補って自分の糧にできればこいつは化けるな)
ケイネスの尊大な言動にもランサーはさほど不快感を感じてはいない。
若さ故の傲慢・不遜・無謀、大いに結構。そういう無茶こそランサーが好むものだ。
最初こそ頭の固い魔術師に召喚されたものだと思ったがこのケイネスという男、存外に人間味があって弄り甲斐がある…もとい面白味がある。
それに聖杯戦争そのものに挑むという方針はランサーにとって大きな魅力であった。
聖杯戦争を支配する者を敵に回すとなれば必ずやランサーが求めてやまない死力を尽くした戦が在るに違いない。
その報酬を得るためにもこの色々と危なっかしい青年をフォローし、盛り立ててやろうではないか。
「じゃあいっちょやってやろうやマスター。危なくなったら守ってやるから安心しろ」
「貴様こそ私の足を引っ張るなよ、ランサー。クランの猛犬の名に恥じぬ働きをしてみせよ」
【クラス】
ランサー
【真名】
クー・フーリン@Fate/stay night
【パラメーター】
筋力A 耐久B 敏捷A+ 魔力C 幸運E 宝具B+
(極めて高いマスター適正を持つケイネスと契約したことで若年時に近いパラメーターになり、対魔力スキルが向上している)
【属性】
秩序・中庸
【クラススキル】
対魔力:B
魔術に対する守り。三節以下の詠唱による魔術を無効化する。
儀礼呪法、大魔術を以ってしても傷つけることは難しい。
【保有スキル】
戦闘続行:A
往生際が悪い。瀕死の傷でも戦闘を可能とし、致命的な傷を受けない限り生き延びる。
仕切り直し:C
戦闘から離脱する能力。不利になった戦闘を戦闘開始ターン(1ターン目)に戻し、技の条件を初期値に戻す。
ルーン魔術:B
北欧の魔術刻印・ルーンの所持。ランサーはこのスキルによりキャスタークラスにも該当する。
矢よけの加護:B
飛び道具に対する防御。狙撃手を視界に納めている限り、どのような投擲武装だろうと肉眼で捉え、対処できる。ただし超遠距離からの直接攻撃は該当せず、広範囲の全体攻撃にも該当しない。
神性:B
神霊適性を持つかどうか。高いほどより物質的な神霊との混血とされる。
【宝具】
『刺し穿つ死棘の槍(ゲイ・ボルク)』
ランク:B 種別:対人宝具 レンジ:2~4 最大捕捉:1人
真名を解放することで相手の心臓に槍が命中したという結果を作り上げてから槍を放つという因果の逆転現象を起こす。
既に『心臓を刺した』という結果を起こしてから槍を放つため、槍の軌道から身を避けても意味がなく、必ず心臓に命中する。
この宝具を回避するには高い幸運値が必要であり、Aランクでも外れることは稀とされる。ただし高ランクの直感などのスキルを保有していればBランク以下の幸運値でも直撃を回避できる場合がある。
とはいえ上記の幸運判定に成功し、心臓への直撃を避けられたとしてもランサーの槍の技量もあって槍撃そのものを避けることは極めて困難。また真名解放で放たれた槍そのものに治癒阻害の呪いが付与されている。
体内殲滅という特性を持ち、心臓に直撃さえすれば死徒二十七祖や真祖の姫君のような高いタフネス、不死性を持つ相手であろうとも死に至らしめる。
『突き穿つ死翔の槍(ゲイ・ボルク)』
ランク:B+ 種別:対軍宝具 レンジ:5~40 最大捕捉:50人
本来の使用法で、ランサーの真の切り札。
全身の力と全魔力を使い、魔槍の呪いを最大限発揮させた上で相手に投擲する。無数のやじりを撒き散らすことで炸裂弾のように一撃で一軍を吹っ飛ばす威力を誇る。
またコンマテによると英霊となってからは生前よりもさらにその数を増して強力になっている。
こちらも因果逆転の呪いは顕在だが、威力重視の為に必中能力はあるが心臓を穿つ能力はない。
また全魔力を込めて投擲するため使用後のランサーはかなりの消耗を強いられる。その分威力は高くギルガメッシュの『王の財宝』による宝具の弾幕にも耐えたエミヤの『熾天覆う七つの円環』を一撃で完全に破壊するほど。
『命中するまで何度でも襲い掛かる』性質を持ち、一度ロックオンすれば地球の裏側まで逃げても追って来るという。
なお上記の『刺し穿つ死棘の槍』共々ルーンによる一時的なランクアップが可能。
【weapon】
上記の宝具。ただし現在はケイネスが用意した宝具の正体を隠すための呪符が巻かれておりそれを外さなければ真名解放は不可能である。
【サーヴァントとしての願い】
強者との死力を尽くした戦い
【人物背景】
ケルト神話における大英雄で、アイルランドの光の皇子・クー・フーリン。
今回の彼は別世界の聖杯戦争についての記憶を持たないフラットな状態で召喚されている。
【マスター】
ケイネス・エルメロイ・アーチボルト@Fate/zero
【マスターとしての願い】
聖杯に懸ける願いはない。
聖杯戦争の枠組みを破壊し裏に潜む者に誅罰を下す
【weapon】
『月霊髄液(ヴォールメン・ハイドラグラム)』
ケイネスが趣味で作った礼装であり、魔力を込めた水銀。流体操作により刃にも盾になる。盾には攻撃を感知して自動変形することも出来、また脈拍や体温などの生体反応を感知することもできる。
攻撃・防御・探知と汎用性に富む強力な礼装だがそれぞれの機能に弱点がある。
普段は魔術で質量を操作し試験管に入れて携行している。
またこの他にも魔術礼装を準備している。
【能力・技能】
魔術師としての階位は第二位の「色位」。
魔術属性は「風」と「水」の二重属性。降霊術、召喚術、錬金術に通ずる優秀な魔術師で、特に自身の二重属性に共通する「流体操作」を最も得意とする。戦闘以外の魔術に関しても多彩であり、基本的に手を出したジャンル全てで成功を収めている。ただし、実戦経験には乏しい。
魔術刻印は両肩に刻まれている。歴史を重ねた刻印だけあって魔術の自動詠唱機能があり、ケイネスが怪我を負った時にはオートで治癒魔術を行使する。
【人物背景】
名門魔術師の家系・アーチボルトの九代目当主。詳しい年齢は不明だが二十代前半か半ばと思われる。
魔術協会本部・時計塔で最年少でありながら降霊科の講師になった天才魔術師であり「ロード・エルメロイ」の二つ名で知られる。
本来は時計塔にある十二の学部の一つ、鉱石科の学部長だが降霊科学部長の娘ソラウと婚約しており、彼女に心底惚れ込んでいる。
名門の血統と生まれ持った才によって挫折知らずの人生を歩んできた為、外敵に対しては冷徹かつ実際的な対処ができるものの身内が失敗をした時には癇癪を起こすなど精神的な脆さがある。
本来の歴史では冬木で行われる第四次聖杯戦争に参加するはずだったが、日本に渡る準備を進めていたところ今回の聖杯戦争に巻き込まれた。
【方針】
自分に従うマスターを取り込みサーヴァントたちの力を結集して聖杯戦争の打開を図る。
同時に魔術的見地から聖杯戦争の舞台の解析・考察を続けていく。
ただし敵対する者は容赦なく殺す。この点についてはケイネス、ランサーともに意見が一致している。
【備考】
聖杯戦争について様々な考察をしていますが的外れである可能性もあります
最終更新:2016年05月27日 05:26