「ふざけるなっ!!」
深夜の繁華街の路地裏で荒れる、一人の男。
男の名は紅音也、聖杯戦争に招かれた不幸な者達の一人である。
「俺にはやらなきゃいけない事がある!!こんな処で下らない争いに巻き込まれている暇は無い!!」
戻せ――――そう音也は叫ぶ。愛する女と息子の為に俺は戻らなければならないと。
「此処から出るのは簡単だ」
そんな音也に背後からかけられる声。音也が振り向いた先には、漆黒の全身鎧に身を包んだ騎士を従えた老爺が立っていた。
「教えてくれよ。簡単なんだろう」
老爺の顔に裂け目の様なものが現れる。笑みであった。男を嘲笑し、侮蔑する意志がたっぷりと込められた笑みであった。
「ああ…お前が死ねば良い」
音也も笑った。老爺のそれとは違い、荒んでいるが、何処か清々しい笑みだった。
「やっぱりそうか」
音也は右手を懐に入れ、ナックルダスターの様な形状のイクサナックル取り出すと、勢い良く左手に叩きつける。
レ・デ・ィ
「変身」
そして右手のイクサナックルをベルトに嵌め込んだ。
フィ・ス・ト・オ・ン
音也の前に各所に青いラインの入った白い全身鎧が浮かび上がり、音也に向かって引き寄せられていく。
白い鎧を纏った音也は黒騎士に向かって身構えた。
「その格好、気に食わないな。イくぜ!!」
「サーヴァントを呼ばんのか?」
老爺が口を挟んできた。
「いらねえよ、俺はこんな事に乗る気は無い」
「聖杯はいらんのか?なんでも叶うのだぞ?」
「俺は俺だ、全ては俺の力でやることだ。聖杯なんて不要だ」
「阿呆よの、この世の全てを得られるというのに…。やれ、セイバー」
老爺が言うと同時、黒騎士が一気に間合いを詰め、抜剣して音也に斬りかかる。その速度、剣に込められた威力、剣を振るうというそれだけでハッキリと判る卓越した武技。
全てにおいて過去に戦ってきたファンガイア達を凌駕する剣士だった――――最後の一人を除いては。
「うおっと!」
辛くも回避出来たのは、その最後の一人、ファンガイアの王との交戦経験の故か。
まともにぶつかっても勝機が無い事を理解した音也は早々に切り札を切る。
黒騎士に渾身の前蹴りを入れて距離を取ると、フエッスルをベルトに差し込み、ブロウクン・ファングを発動する。
イ・ク・サ・ナッ・ク・ル・ラ・イ・ズ・アッ・プ
体勢を立て直した黒騎士が横薙ぎに振るった剣を躱し、一気に懐に踏み込んでイクサナックルを叩き付ける。
五億ボルトの電圧が黒騎士の身体を焼き、後方に跳ね飛ばした。
老爺が目を見開く。
――――ただ、それだけ。飛ばされた騎士は体勢をを崩すこともなく着地を決め、音也目掛けて斬りかかった。
二度までは躱したものの、崩れた処に斬撃が決まり、動きが止まった処へ嵐のような連続攻撃。忽ちダメージが限界を越えて変身解除に追い込まれてしまう。
「ぐあっ!」
倒れた音也に近づく黒騎士は、絶対の死を具現化したかの様だった。
後方では老爺が厭な笑みを浮かべていた。
「クソ……コウモリもどき!!俺に力を貸せ!!」
パタパタと何処からともなくコウモリに似た姿の生き物が舞い降りてくる。
「いいのか?死ぬぞ」
「此処で俺が殺されたら真夜はどうなる!!」
「わかった」
音也の伸ばした右手にコウモリもどきが牙を突き立てる――――その時。
「やめておけ」
今日この場に集う、最後の者が現れた。
「私が必要だということが理解出来たか?マスター」
鍔広の帽子をかぶり、赤いコートに身を包んだ長身の男が、闇から滲み出る様に出現した。赤いサングラスの下の血の色の瞳が愉悦を讃えて音也を見つめている。
「まったく愚かしい男だ…まったく好ましい男だ。キバットバット二世から聞いたぞ。使うと死んでしまうのだろう?ならお前には私が必要だ。私の力が必要だ。愛おしい女のもとに戻る為に」
「お前には関係ない」
「お前がいた世界の事など私の知る処では無い。だが此処では別だ。私にはお前を守る意志がある」
「意志…?」
「ああそうだ。絶望的な強さの化け物に対し、文字通り身命を削って立ち向かう。己の愛するものの為に、己の友の為に、心折れず、諦めることなく……。お前は素晴らしい人間だよ紅音也。人を超えてしまった、人で無くなってしまった輩共の手に掛けさせたく無いと思うほどに」
男は老爺の方を向く
「都合の良い奇蹟などで欲望を満たそうとするゴミに殺させるのは惜しいと思うほどに」
黒騎士に向かって両手を伸ばす。左手には白く輝く巨銃が、右手には漆黒の巨銃が握られていた。
「この身は既に亡霊。化物(フリークス)ですらない。私の夢の狭間は既に終わった。此処にあるものは、お前に生かされ、やがて消える紛い物に過ぎん。故に音也よ、お前の前に銃を向けて私は立たぬ」
全身から放たれる凄絶な妖気。老爺は思わず逃げ出しそうになるのを堪え、黒騎士は自覚せず地を蹴って男に襲いかかった。
「私はお苗に背を向けて立とう。此の地でお前を襲う敵を全て撃ち払おう。そしてお前を紛い物では無い、本当の青空の元へと送り返すと誓約しよう。素晴らしき人間よ」
黒騎士の斬撃を躱そうともせず黒白の銃を乱射。上半身に無数の火花を散らして黒騎士が下がった処へ、頭部に銃撃を集中させる
「勝手にしろ」
「受けておけ。真夜と大牙の為だ」
キバットバット二世に応えず、音也は無言で空を見上げた。路地裏から見える空は小さく歪だったが、仮想現実には到底見えなかった。
「分かったよ。俺を必ず元の世界へ返せよ」
「認識した。マイマスター」
【クラス】
モンスター
【真名】
アーカード@HELLSING
【ステータス】
筋力:A 耐久:D 敏捷:B 幸運:D 魔力:B 宝具:EX
【属性】
混沌・中庸
【クラススキル】
単独行動:A
マスター不在でも行動できる。
ただし宝具の使用などの膨大な魔力を必要とする場合はマスターのバックアップが必要。
【保有スキル】
吸血鬼:A
吸血鬼としての基本的な能力を極めて高い水順で発揮出来る。
ランク相当の戦闘続行・怪力・再生・吸血による体力及び魔力回復の効果。吸血による吸血鬼作成も可能。
催眠効果を持つ魔眼も使える。
勇猛:A
威圧・混乱・幻惑といった精神干渉を無効化する能力。
また、格闘ダメージを向上させる効果もある。
千里眼:B
視力の良さ。遠方の標的の捕捉、動体視力の向上。また、透視を可能とする。
さらに高いランクでは、未来視さえ可能とする。
【宝具】
黒犬獣(ブラックドッグ)
ランク:C 種別:対人宝具 レンジ:1~5 最大補足:5人
人間を丸呑み出来るほどの無数の眼を持った黒犬獣を身体から繰り出す。
拘束制御術式(クロムウェル)
ランク:B 種別:対軍宝具 レンジ 1~30 最大補足:50人
モンスターに施された力を抑える術式。
三号二号一号とあり、解放するたびにモンスターの持つ力が解放されてゆく
身体から無数の百足やコウモリを出したり、無機物を融合して自在に操ったり、無数の腕を作り出したり、身体を自在に変形させることが出来る。
死の河デスマーチ・オブ・デッドリヴァー)
ランク:EX 種別:対国宝具 レンジ:1~99 最大補足:1000人
モンスターの内包する全ての命を解き放ち、死者の軍勢として敵にぶつける宝具。
人も化け物も問わず己がうちに取り込み自身の命としてきたモンスターだけあって、サーヴァントであってもモンスターに喰われればこの軍勢に加わる。
敵を殺し味方を殺し、全てを喰らい続けてきたモンスターの生涯そのものとも言える宝具。
この宝具により死亡したものは死者の軍勢に強制的に加えられる。
この宝具を使うと、後述の宝具の特性が失われる。
使用の為にはマスターが令呪を以って命ずる必要がある。
不死の暴君(イモータル・タイラント)
ランク:EX 種別:対人宝具 レンジ:ー 最大補足:自分自身
モンスターの命の性質が宝具化したもの。
他者の血を吸うことで、その命を自らの内に取り込むことが出来る。
モンスターにとっての吸血とは血のみにあらず、他者の全てを己がものとする行為である。経験や知識を我が物とすることが可能。
致命傷を負っても取り込んだ命を一つ消費して即座に復活する。
これによりモンスターは戦闘続行EXを獲得している。
サーヴァントとして再現されている為に、内包する命=魔力として扱われる為、この宝具を使用する度に魔力が減っていく。
生前は300万以上の魂を内に収めたこともあるが、聖杯による再現の限度により数十万程の魂量になっている。
龍公棺(ドルグレイヤ・コフィン)
ランク:C 種別:対人宝具 レンジ:ー 最大補足:2人
モンスターが眠る棺。手足が生えて動いたりする。死の河は此処から出てくる。
【weapon】
454カスールカスタムオートマチック
対化物戦闘専用13mm拳銃ジャッカル
モンスターが持つ黒白の銃。対化物用に法儀式が施されている。
【人物背景】
元はワラキア公ヴラド三世。神を信じ、神の国の到来を信じて戦い続けたが、遂に神は降臨せず、囚われて首を落とされた。
その直前に吸血し、人ではなく吸血鬼として生きる様になる。
19世紀末のイギリスに上陸。ヘルシング教授と愉快な仲間達に敗北し、人間の力を入れる知る。
その後はヘルシング家による改造処置を施され、英国王立国教騎士団(ヘルシング)の鬼札(ジョーカー)として運用されることになる。
生粋の戦闘狂であり強敵との戦いに嬉々として臨むが、これは永劫続く己の生を内心倦んでおり、滅びを望む心の表れとも言われている。
化け物を殺すのはいつだって人間だ。という信条を持ち、強い人間を何よりも愛する。
いかなる絶望的な状況においても人間であることをやめないものや、不断の努力を積み上げて化け物と五分の領域に至った人間といった、精神的な強さを持つ者を愛するが、
人間をやめてしまった者に対しては嫌悪を露わにする。
【方針】
マスターを守り、元の世界へと返す。
【聖杯にかける願い】
無い
【マスター】
紅音也@仮面ライダーキバ
【能力・技能】
・セーブイクサでエンペラー倒せる戦闘能力(渡に迷いがあったとはいえ)
・タツロットにライフエナジー大量に吸われて、装着すると死ぬ闇のキバを三回装着できる生命力。(過去キンもおどろいてました)
・天才的なヴァイオリン演奏の才能。
【weapon】
セーブイクサ:
人のライフエナジーを喰う魔族『ファンガイア』に対抗する為に作られたもと軍事用パワードスーツを対ファンガイア用に改造したパワードスーツ。
並のファンガイアなら十分に通用する性能を持つが、不安定である為に装着者に尋常では無い負担がかかる。
その負担はファンガイアの中でも最上位に入るルークですら人間態では耐えられない程。
必殺技は五億ボルトの電圧を流し込む攻撃するブロウクン・ファング
ダークキバ:
ファンガイアが異種族との戦争用に作り出した鎧。
尋常では無い防御力を持ち、装着者の能力を引き上げる性能を持つ。
資格の無い者が装着すると死ぬ。
地面にキバの紋章を模したエネルギー場を作り、対象を追尾、拘束することや。上空に作って落とすことで複数の敵を潰すことが可能。紋章拘束は防御不能。ダークキバとエンペラーフォームを纏めて倒せるバットファンガイアにも普通に効く。ぶっちゃけこれだけあればやっていける。
シールフエッスル:
対象を彫像へと変えて封印する
必殺技は上空からパンチを放つダークネスヘルクラッシュ。上空からドロップキックを放つキングスバーストエンド。詳細不明の世界が滅ぶ技キングスワールドエンド。
キバットバット二世
ダークキバ装着に必要なコウモリ型魔族。厳格で誇り高い性格。
ブラッディローズ:
音也と真夜が祈りを込めて作ったヴァイオリン。
【ロール】
一等地に住む有名なヴァイオリン演奏家
【人物背景】
仮面ライダーキバの主人公紅渡の父親にしてもう一人の主人公。天才的なヴァイオリン演奏家だが性格は壊滅的で、女に対してだらしがなく、毎晩豪遊してはヴァイオリンの演奏を聴かせて踏み倒している。
その所為で息子である渡がとばっちりを受けたことも。
しかし惚れた女の為には平然と命を賭け、友情を結んだ魔族の次狼が彫像にされた時には我を忘れて逆上するなどといった情に厚い面も持つ。
音楽に対しても非常に真摯で、音楽を冒涜する者には激しい怒りを示す。
対ファンガイア組織「素晴らしき青空の会」に所属する麻生ゆりに惚れたのがきっかけでファンガイアと関わる様になる。
後に自分の為のヴァイオリン、ブラッディローズをともに作成した真夜に惹かれるようになるがその為にファンガイアの頂点であるキングに真夜共々狙われる様になり、真夜や次狼たちを守るべくキングと戦う。
音也の元に行くなら、自分と真夜との間に出来た子供を殺すとまで言うわ、真夜に対してDVやるわのキングに愛想を尽かしたキバットバット二世からダークキバを与えられキングと戦い撃破。その後死亡する。
本編では未来からやってきた息子と共にキングを撃破。次狼達に渡の事を頼み、真夜の膝の上でブラッディローズを抱え、眠る様に息を引き取った。
その自由奔放な生き方は他者に大きく影響を与え、破産した者もいれば、人を襲わないと音也に誓ったファンガイアもいたりと良きにつけ悪しきにつけ影響を与えている。
【令呪の形・位置】
右手の甲に逆十字の形
【聖杯にかける願い】
元の世界に帰る
【方針】
優勝狙い。マスターは殺さずNPCも巻き込まない。
【参戦時期】
44話終了後
最終更新:2016年06月21日 22:04