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「私は願いなんてものは特に無いけど、アサシンは?」

「無い。まあこの様な欲に塗れた催しに我を呼びつけ、あまつさえ刺客などという役を割り振った輩に報いを受けさせてやろうとは考えているがな」




某月某日。自然公園近くの夜道を歩いていた下校途中の女子中学生がトラックに轢き逃げされた。
タイヤに巻き込まれ、原形すら留めぬ無惨な死体と成り果てた少女。
通常ならば此処で少女の物語は終わりである。
世の常の少女ならば。
少女は只人ではなかった。故に少女の新しい物語は此処から始まる。





 ――――何故私はこんな処に居るんだろうか――――

事故現場から離れ、今いる竹林に至るまで思考を占め続ける疑問。
そもそも此処は何処なのか?月の内部というのは解る。何時の間にか脳に刻まれていた知識がそれを教える。
が、そもそもその知識に実感が無い。書物や映像のみで知る異国の地に突如放り出された様な。そんな境遇に少女はいた。

――――聖杯戦争。令呪。サーヴァント。どんな願いも叶える。最後の一組。マスター――――

脳裏を駆け巡る言葉に少女が混乱していると、腹部に焼ける様な痛みを感じた。p

「痛っ!な…何が」

痛みは時期に収まるものの、気になった少女は服を捲り上げて腹部を見る。
「うわぁ」思わず声が出る。
蜘蛛の意匠の刺青の様な代物が何時の間にか有った。

「土蜘蛛になら似合うのに。私には合わないよね。これ」

ブツブツと独り呟く。

「ならば何なら似合うのだ」

「鳳凰」

後ろから不意に聞こえた声に間髪入れずに答え、愕然と振り向く。

「――――え?」

振り返った先、3mと離れていない場所に其れは居た。
長い烏帽子を被り、平安貴族の衣装を纏った、黄金の蜘蛛が描かれた扇で目から下を覆った青年。
この時代の目で見れば異装としか言いようがない格好であるが、この青年が街中を歩いても、誰も格好など記憶に留めまい。

「なんて…綺麗……」

こちらを見つめる黒瞳は扇の下の顔が美しい――――それも少女が今まで見たことが無いほどに――――ことを確信させた。

「なんて…怖い……」

その澄んだ瞳は深く冷たく、まるで月無き冬の静夜の如く――――恐ろしい。

「鳳凰とは随分と大きく出たの」

笑い――――嘲笑では無く、純粋に面白がっている笑い――――を含んだ声に、思わず頭に血が上った。

「名乗りもしないで人のことを笑うなんて……」

誰何の声が尻切れトンボになったのは、青年が扇を下ろしたからだ。
月が地上に降りてきたかの如く輝いて見える美貌に、少女は言葉を失った。

「ふむ。名乗らずにいたのは礼を失する行為であった。我は藤原紅虫。かつて平安の都で栄華を誇った藤原氏の出よ。それで娘、お主が我の主か」

「――――は?」

藤原?藤原氏の出?それに懐かしいこの格好は……

「千二百年ぶりか……」

思わず口をついて出た言葉に青年――――紅虫が怪訝な目を向ける。

「私は妹紅。藤原妹紅。藤原不比等を父に持つ藤原氏の出」

紅虫の目が呆気に取られたかの如く開かれた。

「フン…不比等には名を伝えられておらぬ娘が居たというが、それがお前か」

「そうさ、私の方が目上だね」

「むう……」

平城と平安、二つの都に生まれた藤原は、互いに縁の深い月で、こうして出会ったのだった。



【クラス】
アサシン

【真名】
藤原紅虫(ふじわらのあかむし)@退魔針シリーズ及び外伝  紅虫魔殺行

【マスター】
藤原妹紅

【ステータス】
筋力C+  耐久C  敏捷C  魔力C  幸運D  宝具B

【属性】混沌・悪

【クラススキル】
気配遮断:C   サーヴァントとしての気配を断つ。隠密行動に適している。ただし戦闘状態に入ると気配遮断は解ける。が、攻撃の種類によっては効果が現れるまで相手に気付かれない。
【保有スキル】

美貌:B
美しさ。アサシンの美貌は神秘に根差したそれでなく、持って生まれた天然の美貌である。それ故に精神力を保証するスキルでしか防御出来ない。
性別問わず、Cランク以下の精神耐性の持ち主は、顔を直視するだけで茫然としたり、怯んでしまったりする。常時発動している天然の精神攻撃とほぼ同義。
ランク以上の精神耐性の持ち主でも、確率如何では、その限りではない。人間に近い精神構造の持ち主なら等しく効果を発揮する。
後述の威圧と合わさることで効果に++が付く

威圧:B  
生前,対峙した妖魔を悉く恐れさせてきた鬼気。同ランク以下の精神耐性ではその鬼気に竦んでしまう。臆病や怯懦といったスキルの主は高確率で狂乱する

単独行動:B  
マスター不在でも二日間ほど行動可能。予め食い溜めしておくことで期間を延ばせる

魔性:B+
『向こう側』の妖魔と融合して産まれ、千年の時を生きたアサシンは高ランクの妖魔である

対魔性:C
前世で破壊神とも言うべき異界の妖魔を封じ、生前に復活した異界の妖魔を再度封じ、世界中の妖魔を殺して回ったことにより得たスキル。
魔性のものと戦うときあらゆる判定がある程度有利になる。
本来ならば最高クラスのランクだが、アサシンは自身を魔性と定義しているため大幅にランクダウンしている

動物会話:D
蜘蛛と意を交わし、自在に使役できる。


【宝具】
魔人・藤原紅虫
ランク:B  種別:対人宝具   最大補足:自分自身
巨大な蜘蛛の身体に紅虫の上半身が生えているという異形の姿に変わる。
幸運と宝具以外の全ステータスが1ランクずつ上がりAランクの怪力スキルを得る、代わりに美貌スキルが消滅する。
姿を変えずとも体内には常時発生しており、体内に千を越える牛馬を食い溜めしておくことが可能。千年の間土中に封じられていた時このおかげで飢えずに済んだ。
またAランクの戦闘続行スキルと、Bランクの再生スキルも常時発動している。

妖蛛
ランク:D〜C  種別:対軍宝具   最大補足:50人   レンジ:1〜99
アサシンの身体の中に無数に居る蜘蛛。魔力を消費することで幾らでも増やせる。様々な種類が居る。
アサシンの身体を喰ったり、アサシンに寄生したものの体内に入り中から食い荒らす
全身を無数の紅蜘蛛に変えて攻撃を回避し、相手を貪り喰う
人間の死体に蜘蛛入れて生きてるように動かせる。会話もできるし脈も有る
生きている人間の中に入れ、アサシンに不利な行動をしようとすると激痛に襲われる様にすることも可能

傀儡蜘蛛…雲の中から糸を垂らし、糸をくっつけた人間をアサシンの意のままに動かす。壁にぶつけたりとかできる

探り蜘蛛…糸を通し様々な情報をアサシンに伝える。平安貴族のアサシンが現代に順応できたのはこの蜘蛛のおかげ。

涙蜘蛛…鉄をも溶かす酸を出す

蜘蛛を用いた攻撃は、高い探知能力の持ち主でなければ効果が現れるまで気づかれない。
この宝具を使用した攻撃は、気配遮断スキルの効果を下げずに行える。

大摩流鍼灸術:ランク: ー(C)   種別:対人宝具   最大補足:1人   レンジ:1
ー(C)  
森羅万象に存在する『脈』を探り、その『ツボ』を突く事により様々な効果を発揮する技術体系。退魔の技だが、一般的な鍼灸術としても使用可能。
極めれば自らを死人と化してあらゆる攻撃を無効化する事や、空間に穴を開けることも可能だが、アサシンは妖魔を斃す為にのみ習得した為に、使える技術は限られている。
但し習得した範囲内においてはアサシンは教えを乞うた宿敵にも匹敵する技量を持つ。
サーヴァントの霊核を物理防御を無視して貫くことが出来る角度を見極められる。
なお失敗した場合。相手が魔に属するもので有れば千倍万倍の強さを得る。聖杯戦争に於いては対象のステータスを宝具と幸運を除き2ランクアップさせる。
このスキルはアサシンの宿敵への拘りも有って通常は封じられている。
アサシンがこの技を使うとき、それはアサシンが己の力では斃せぬ敵と判断した時。
実質的な敗北を認めた時である。


【weapon】
糸:
口や指先から出す糸。アサシン曰く如何なる刃でも断てず、地獄の業火でも溶けない。
Aランク以上の宝具を用いた攻撃でなければ切断不能。
この糸を用いた斬撃を防具で防ぐにはBランク以上の宝具で無ければ防げない。
一度対象に巻きつければどれだけ離れても異次元に放逐されても対象の元にアサシンを導く。
粘着性にも優れ、土石流を二本の糸で止めることも出来る。
この糸を用いた最も恐るべき攻撃は巻きつけてからの締め潰しであり、耐久や防御を無視したダメージを与える。

針:
ステンレス製の針。大摩流鍼灸術を使う際に必須。





【人物背景】
千年前、栄華を誇った藤原氏の一人として生まれるが、『向こう側』の存在と融合して産まれてきた為に、あらゆる史書から存在を抹殺され、『夜狩り省』により地中深く封じられた平安貴族。
時を経て、現代で『向こう側』の存在に憑かれた少女詩織の手により復活。己を封じた、鍼師・大摩童子と拳士・風早狂里の子孫に復讐する為に動き出す。
数度の戦いを経たのち、詩織の所為で暴走した、かつてムー大陸を滅ぼした妖魔、ザグナス・グドにより全身を焼かれる。
その後ザグナス・グドを斃す為に『向こう側』と『こちら側』の征服を目論む狂科学者、藤尾重慶の手により更なる強さを得て復活。ザグナを撃破する。
そして大摩との決着を望むも詩織から用済みとされ、怪光線で頭部を貫かれる。
それでも死ぬことがなかった紅虫は、生きていて完全に力を取り戻し、発狂して荒れ狂うザグナス・グドを、前世でムー大陸で共に対妖魔の任に当たっていた大摩・風早達と共に封じ、何処へかと去っていった。


その後世界各地を放浪しながら「魑魅魍魎と恐れられるのは我のみでよい」という考えの元、立ち寄った地の妖魔を皆殺しにして回る。
韓国の地で最後の一匹を滅ぼした時、日本から吹いてきた風に妖物の気配を感じ、再び日本の地を踏む。
そこで『ワライガオ』なる妖物に先祖代々憑かれてきた家系の少女、みどりと出逢う。
みどりから求婚され、これを受け容れて、ワライガオとの魔戦を開始する。
無限に進化するワライガオの前に紅虫は斃す手立てを失い、宿敵である大摩に大摩流鍼灸術の教えを乞う。
そしてみどりと共に大摩流鍼灸術を習得し、ワライガオとの決戦に臨むもみどりがツボを打ち間違え、ワライガオは究極の強さを得て、地球すら喰いつくそうとする。
紅虫も大摩も手の打ちようがない事態にたった一人。みどりだけが立ち向かい、ワライガオを滅ぼした。己の命と引き換えにして。
そして生涯で唯一人愛した少女を失った紅虫は大摩との再会を約し、月へと去っていったのだった。

性格は傲岸不遜で容赦が無い。一人称は『我』千年間埋められていたが現代の知識は豊富。知識だけは。
海外経験から英語とスペイン語を話せる。古来の礼儀作法やしきたりにはわりとうるさい。
あと主人公時の無敵オーラが異常。けど作中ではボスクラスに勝った試しが無い。

【サーヴァントとしての願い】
無い。自分の強さを妹紅に見せたいと思っている。


【マスター】
藤原妹紅@東方Project


【能力・技能】
死なない程度の能力。
蓬莱の薬を飲んで以来不老不死。魂を起点に肉体を再構成出来る。毒も薬も無効。病にならない。
しかし痛みは感じるし疲れるし腹は減る。
千年以上戦ってきた経歴を持つ為身体の扱いが上手い。妖術の類も複数使える。炎を操るのも自前の能力であり蓬莱の薬は関係無い。
本来は魂だけの状態で行動できるが、制限を受けてできなくなっている。
サーヴァントに魂喰いをされると死ぬ様に制限を受けている

【人物背景】
父に恥をかかせた蓬莱山輝夜に意趣返しをするべく輝夜が残した壺を奪い取ろうと、壺が運ばれる富士山頂に先回りするも、行き倒れてしまい。壺を運ぶ一行のリーダー、岩笠に救われる。
その後、魔が差して岩笠を殺害。蓬莱の薬を奪って口にし、不老不死となった為、各地を放浪する。
人間に追われたり妖怪を殺して回ったりしているうちに幻想郷に行き着き、蓬莱山輝夜と再会。輝夜と楽しく殺しあう日々を過ごしながら、住んでいる竹林で道案内兼護衛をやっている。

【聖杯にかける願い】
帰還

【方針】
取り敢えずいつもの異変とするなら、邪魔する奴を倒して黒幕沈めて終わり。
最終更新:2016年06月21日 22:21