Quo Vadis

分身 著者:東野圭吾

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当分は東野圭吾で暇は潰せそうである。
それぐらい著書に層のある作家だ。

この”分身”の単行本が出版されたのは1993年のこと。
実に14年も前の小説だ。
しかも取り扱う内容が、体外受精だの代理母だの、果てはクローンだのとSFじみた話だ。
もちろん、現在ではそれなりに浸透してきた言葉ではあるが、時節を考えると先駆と言っても過言では無いレベルだと思う。
しかし、そういう背景を踏まえても少し古臭い。
ババーンと種明かしする前にほとんどの話が見通せてしまうのだ。
「おいおい、そこまで引っ張るネタでも無いだろ」とさえ感じてしまった。
当然、作品中で一番重要なのは複雑な人物関係にあるのだけど、土台が緩いイメージが払拭できない。

それと一番納得できないのが、あの結末だ……。
もうちょっとすっきりさせてくれても良かったんじゃないの(汗
分身をアマゾンでチェックする。
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