2階非同次線形

定係数2階非同次線形微分方程式とは、以下のような式で表される微分方程式の事を指します。


\frac{d^{2} y}{dx^{2}} + a\frac{dy}{dx} + by=R(x)     (1)

ただし、a,bは定数とします。



まず、同次形(左辺=0)を解きます。

同次形の一般解を次の形とします。

 y= C_{1} u_{1}(x) + C_{2} u_{2}(x)    (2)

u1(x)、u2(x)は定数項C₁,C₂以外の部分(余関数)とします。



この時、u1(x)、u2(x)は一次独立なので、次のことが成り立ちます。

W(x)\equiv u_{1}(x) u_{2}'(x)-u_{2}(x) u_{1}'(x) \neq 0     (3)

これは、行列式を用いて次のようにもかけます。

W(x) = \left| \begin{array}{cc} u_{1}(x) \ \ u_{2}(x) \\ u_{1}'(x) \ \ u_{2}'(x)  \end{array} \right|    (3')

このW(x)をロンスキアンと言います。

ここで、(2)のC1,C2をxの関数とみなして、以下の条件を追加する。(定数変化法)

 C_{1}'(x) u_{1}(x) + C_{2}'(x) u_{2}(x) = 0     (4)

(4)を、C1,C2について解くと、

 C_{1}'(x)= -\frac{R(x)u_{2}(x)}{W(x)}
 C_{2}'(x)= \frac{R(x)u_{1}(x)}{W(x)}    (5)

これらを積分することで、C1およびC2が求まり、特殊解が求まる。

特殊解をysとすると、

y_{s} = -u_{1}(x) \int \frac{R(x)u_{2}(x)}{W(x)} dx + u_{2}(x) \int \frac{R(x)u_{1}(x)}{W(x)} dx     (6)


一般解は(2)と(6)の和で表されるので、

y = C_{1} u_{1}(x)+C_{2} u_{2}(x) -u_{1}(x) \int \frac{R(x)u_{2}(x)}{W(x)} dx + u_{2}(x) \int \frac{R(x)u_{1}(x)}{W(x)} dx     (7)
最終更新:2009年05月31日 02:21
ツールボックス

下から選んでください:

新しいページを作成する
ヘルプ / FAQ もご覧ください。