01.Darkness & Reality・・・
昼過ぎにエリニアについた
同時に町中に変な噂が流れてた
さくらと一緒に歩いている子猫が尋ねた
「さくら~ホントに船に乗ると襲われるのかニャ~??」
「チャトも心配性ね~。だけど船は毎日出ているわけだし・・・噂だと思うけどね」
(オルビス行きの船に乗ると魔物に襲われる)
・・・町中がこの話題で持ちきりのようだ
「でもニャ?でもニャ?出たらどうするニャ??」
「出たら出たでしょうがないでしょ?」
「イヤニャ~~~!行きたくないニャ~~!!マスター行くの止めニャい?」
青年はチャトの声に耳を傾けることなく船場に向かう
「イヤああああ!!食べるのは好きでも、食べられるのはイヤニャあああ!!」
「観念しなさい!!」
さくらが嫌がるチャトの首筋をくわえながら青年とともに歩いていく
「ギニャアアアアアアア!!!」
悲鳴がエリニアに駆け巡る
チャトは船に乗るのは初めてである
先ほど嫌がってたチャトだが
船が動き出すと
ネコの習性からかチャトの性格なのか
船内を走り甲板に行って下界を覗いたり
他の旅行者に話しかけたり
2人から見てチャトが興奮しているのは一目瞭然である
こういう少年のような心を持ったネコがいて
1人と2匹の関係が成り立っている
最終更新:2009年07月18日 01:08