03.Brotherfood

エルナスに到着後翌日
青年のみ別行動をとり
その間さくらとチャトは自由行動である

2人はエルナスでしか見られない雪を満喫しているようだ

雪だるまを作ったり
街の斜面を利用して一緒にソリに乗ったり
エルナスの街の子供達に負けないくらいハジけている
久々に羽を伸ばせるということもあるだろうが
明日に支障がでなければいいが・・・


2人が雪遊びに夢中になってる頃
青年はとある鍛冶屋にいた
「ん~・・」
鍛冶屋の主人が首をかしげながらロヘンを眺めている
「直せないですか・・?」
「まだ刃先とかが折れているならなんとかなるんだが・・・
こう根元からポッキリと折れちゃあなあ・・」
「・・・そうですか」
残念そうな顔をしながら
青年は主人から折れたロヘン受け取り鞘に収める


すると店の奥から鉢巻をした少年が
青年と主人の前にお茶を置きながら
少年が尋ねてきた
「でも、旭さんの腕なら
ロヘンじゃなくてもモアでいいじゃないですか??
僕はモアのほうが似合うと思うなあ~」
「いや・・・」
しかめる旭
それを見て主人はお茶を手にしながら
少年の返答に答える

「んまあ・・・ほら!エイジ君の家にも
なかなか捨てられない物とかないかい?」
「そうですねえ・・・あります」
「まあそういうものと同じ物さ、エイジ君にもあるように旭にもあるんだよ」
主人は旭の表情を読みすかさずフォローする
最終更新:2009年09月08日 23:06