04.古傷


が・・
さくらは少し飲むのを戸惑っている
さくらの様子を見て旭が声をかける
「どうした?さくら?」
「マスター・・・・・私ね・・・・・」
肩を震わせながら旭に声をかけようと思ったが
タイミング悪くチャトが話しかけてきた
「何ニャ、さくら~・・・トイレニャら今のうち・・ゴフ!!!」
チャトの腹部にさくらの角がえぐる
「違うわよ!!バカネコ!!!・・・その・・・・」
「・・・泳げないのか?」
「・・・・」
旭の問いにさくらは何も言わず頷く
それを見て旭は
ゆっくりとしゃがみさくらに背を向けた
「乗れ」
「え?」
「オレの背中にしがみついていれば大丈夫だ。
さくらが何かあったらオレが助けてやる。」
「・・・うん!」
さくらの小さい身体が旭の背中に飛び乗る
「よし!いくぞ!」
「ニャ~ン、待ってニャああ~」
腹部が赤く腫れたチャトも後を追う

最終更新:2009年12月05日 00:39