マリル軍本部

ビークイン「マリル様、私はこれから政府軍に挨拶してきます」
マリル「どうした『クイーン』、今回の奴等の進行・・・態々見に行くほどの物でもなかろう」

ビークイン「偵察に出たドンカラスの報告によると西海上を進む政府軍の中にある人物がいるそうです」
マリル「ある人物?それは今回の作戦を潰してでも挨拶しに行かなければならぬものなのか?」

ビークイン「確かに今回の防衛は本土で待ち構えた我が布陣により迎え撃つ物でした、政府軍に与えるダメージとしては現状の策のほうが大きいです
       しかしこの策でも政府軍を潰せる訳ではありません、奴等の組織は1度の失敗で潰せる規模ではないのです」
マリル「ふむ、あくまでも今回は政府軍を追い返すのが目的・・・与えるダメージの大小は別という訳か」
ビークイン「はい」

マリル「・・・しかし、それでは俺がつまらん」
ビークイン「フフフお戯れを、でしたら東海上を進む政府軍はマリル様にお任せします
       海上で料理する事も出来ますが陸地まで案内しましょう」
マリル「で、そっちにはどんな奴がいる?」
ビークイン「まず大統領リザードン、それから水族族長ギャラドス・・・」
マリル「おぉ、リザードンか!フフフ、では政府の大統領の挨拶は王である俺が向かおう
     ギャラドスも随分偉くなったもんだ、ついでに祝辞を述べてやろう」
ビークイン「それが宜しいかと」

マリル「さてと、王と大統領どちらが強いか」
ビークイン「データ上はリザードンの方がやや上です、後は今回の政府軍でマリル様に敵う者はいません
       ただ、リザードンもブラストバーンを封じれれば勝てないまでも戦いは互角となってます」
マリル「長かった・・・この三年どれだけ苦汁を舐め、体を鍛えた事か」

ビークイン「マリル様、1つ注意点があります」
マリル「何だ」
ビークイン「仮にリザードンを殺すチャンスとなっても殺さないでください」
マリル「何故」
ビークイン「カントー・ジョウト・ホウエンでのリザードンの信望は大変厚い
       仮に殺したとなれば次にシンオウへ攻めあがる時は『リザードンの弔い合戦』と称して政府軍の士気は天を突くでしょう」
マリル「奴はそこまで人気なのか」
ビークイン「はい、我々の策により失脚させたケーシィは政府軍の知恵袋として大変な活躍でしたが謎な部分も多く人気は今一でした
       しかしリザードンは違います。皆が認める圧倒的な実力はもちろんの事、大統領就任後は的確な指示により各部族のコントロールも完璧
       『リサードン就任後のポケモン世界は部族間のしがらみが解け歴史上最も平和である』と述べる学者がいるほどです」
マリル「ムムム・・・」

ビークイン「そんなリザードンを殺せば『必殺マリル』の旗を掲げて
       ホウオウ・ルギア・バクフーン・フシギバナ・カメックス・各地域の伝説のポケモン・・・と、怒りに燃えた政府の猛者どもが綺羅星の如くシンオウに攻め上がってきます
       そうなればまだ地盤のしっかりとしていない我が帝国、いくら私でも防ぎきれと言われて防げるかどうか」
マリル「わわわ、解った」
ビークイン「復讐という動機は最も恐ろしい物です、できればギャラドス等の要人も殺さず兵力をごっそり奪ってください
       今は確実に少数の政府軍を叩き国力の増強に努める時期なのです
       それに今回の作戦でも政府軍に与えるダメージは大きいので政府軍が再び攻め上がるにも時間がかかります」
マリル「お、おう、後は『クイーン』に任せる」
ビークイン「お任せください、後にマリル様には全世界を捧げる予定です」

ビークインは一礼をして挨拶の準備へと向かった

マリル「ふぅ~、クイーンとの会話は息が詰まるッス
     話に説得力があって凄く頼りになるんスがねぇ~」
ビッパ「大切な話は終わったのかお?」
マリル「あぁ」

ひょっこりとビッパが出てきた

ビッパ「あの人怖いお、時々僕を睨む目が鋭いお」
マリル「ハハハ、それはあるッスね
    生真面目な分ビッパみたいな単純タイプとはソリが合わないんスかね」
ビッパ「僕はその場で思った事を言ってるだけだお」

マリル「フフフ、クィーンは今なんて見ていないッスよ、もう何手先もの未来を読んで行動してるッス」
ビッパ「僕には訳がわからないお、未来なんて見えるはず無いお」
マリル「奴には誰も持ち得ていないその力があるって事ッスよ、実際3年前の敗北からここまでしてくれたのは奴のおかげッスからね」
ビッパ「いくら凄くても怖いお、もっと優しくなって欲しいお」
マリル「ハハハ、それはあるッスね~もう少し可愛げのある方が接し易いッスね」

ビッパ「僕はクレセリアタンの方が優しくて綺麗で好きだお」
マリル「ビッパは知らないかもしれないけどビショップはビショップで凄い才能の持ち主なんッスよ
    戦闘能力はもちろん、ポケモンの研究に関しては俺でも敵わないッス
    そういえば彼女もクィーンが才能を見出して推挙したんッスよ」
ビッパ「どっちも天才って事かお?」
マリル「クィーンは政治・軍略の、ビショップは研究・調査の天才ッス
    更にポケモン改造の天才の俺も加われば絶対負けないッスよw」
ビッパ「頑張って欲しいお、僕もお金なら出すおw」


こっそりと話を聞いてたビークイン
ビークイン(私ってそんなに愛嬌無いのかしら(´・ω;`))

タグ:

+ タグ編集
  • タグ:
最終更新:2007年02月16日 08:55