リザードンとの戦いの後、私はベッドの上にいた。どうやら助けられたらしい。
……あの時。
ルギアについて、私が知っている事を洗いざらい話した。意識が遠のくのを感じ、目の前が段々と遠くなって
いったとき、不意に何かが私の前に現れたように思えた。そして、気が付くとこのざま、羽のない、無様な姿で
細々と生きていた。これが、研究に研究を重ね、最強を追い求めた者のなれの果てとは――馬鹿馬鹿しい。
結局私は、私の最大の目標を達することなく、敵に生きながらえさせてもらっているのだ。
外は暗く、ベッドの隣にある窓ガラスは鏡の役割をし、哀れな鳥を映し出していた。
しばらくして、ポリゴン2がポリゴン達を引き連れてきた。
フリーザー「……お前らは」
ポリゴン2「私達、ノーマル族直轄、ポリゴン検察団、です。私、団長の、ポリゴン2、です。あなた、重要参
考人として、保護、しました」
その団長によってこれまでの経緯が話された。ここはノーマル族の救護班による救護所であること、スイクンや
ルギアが倒されたこと、そして、ホウオウによって終結宣言がなされた事。
それから団長は、裁判を受けてもらうことになる、と言って去った。
なにもかも、終わった。そう感じた。
最終更新:2007年02月06日 21:14