私の回復を待って、例によってポリゴン達が取り調べを始めた。……取り調べなぞ意味がない。私のやったことは
明白で、どこをどうやっても死刑確定。それでも、公平性を尊重しようとする姿勢か、それともそう設計されたか、
そうすることしか出来ないか、奴らは愚直にも、生真面目に聞いてきた。
大量虐殺、生物改造・複製、大量破壊兵器製造、……自分でも恐ろしくなるほどの重罪だ。
だが、結局正義は勝者の物であって、連合軍が負けていれば、私のしたことは正当化され、私は英雄となっていたに
違いない。そうしたら……裁判などつまらぬ物をせずに皆殺しだ。
自力で動けるようになって、地下牢へと異動になった。生活はあまり変わらない。絞首刑か、毒ガスか、もう一発
ブラストバーンでも喰らうか……ようは、死ぬまでの暇つぶしだ。
あまり恐怖は感じていなかった。寧ろ、裁判でどう悪態を付くか――そんなことを考えていた。
取調中、無線を盗み聞きして分かったことだが、私の部下だったマリルが唯一、捕まっていないらしい。奴なら……
ここに来て、連合軍を倒すために力を貸して欲しい、なんてやってくるかもしれない。そうしたら、義翼でもつけて
もう一度リザードンを倒すチャンスが回ってくるかもしれない。
そんな時、一つの小包が届いた。
最終更新:2007年02月06日 21:14