点数の基準と平均点指標

(本記事は一個人の独自解釈に基づいた、主観性の特に強い内容であることを予め明記しておく)

 ラ研の鍛練投稿室には点数を採点することができる機能がある。
 この点数の付け方、これはかなり人によってまちまちだ。しかし、点数が高すぎor低すぎといったことが度々問題視されることもある。
 では、現行の点数基準について見てみよう。

 50(最高です)
 40(素晴らしいです)
 30(面白かったです)
 20(良かったです)
 10(少し良かったです)
  0(普通です)
 -10(イマイチです)
 -20(面白くないです)
 -30(ダメです)
 ―(評価の対象外!)

(参考)
 高得点入りの基準は、合計点が300点以上であり、かつ平均点が25点以上である、この状態を一瞬でも満たした場合。


 上の表を見れば分かる通り、点数評価は全部で10種類存在する。このうち評価の対象外を除いた9種類について注目してみよう。
 高得点入りの条件は平均点が25点以上となることから分かる通り、評価として最低でも30点以上を一つ以上貰わなければならない。つまり、30点以上は相当に優れた作品に対して付けられることになる。
 まず、20点~30点に「高得点の壁」がある。良作品を生み出す作者は、ここが壁になる。20点は貰えるが30点がなかなか貰えない、という人はいる。
 次に、赤点と呼ばれる-10点~-30点。これはよほどひどい作品でない限り付けられない。ひどい作品というのは一般に、

「誤字脱字がひどい」「文章の体裁が見づらい(文章作法が守られていない)」「物語として破綻している」「何が言いたいのかよく分からない」等。

 他にも挙げればたくさんあるが、赤点は上記の要素が強いとほぼ確実に貰う。
 赤点は目立つ。故に嬉々として赤点を付ける人は目立つ。
 0点~-10点に「赤点の壁」がある。幸い、赤点から脱出するのは難しくない。
 筆者の感覚としては「文章作法が守られている」「それなりに文章が読める」「物語に致命的なミスがない」これだけで0点以上は貰えるはずである。よほどのことがない限りは。
 結論として、点数の採点で目立ちたくなければ「0点~20点」の間に収めるのが筆者としてはお薦めである。30点以上や赤点は目立つ。それに、そういった点数をつけるべき作品は一部である。
 ラ研に投稿される作品のほとんどは平均が0点以上25点未満に収まっている。

 もし点数の付け方が分からなければ、0点~20点の間に最初は収めよう。
 30点以上は安易に付けるな、点数同調厨!


 ここからは、鍛練室の平均点について独自考察を試みる。
 始めにぶっちゃけると、正直点数なんて正確な数値ではない。故に当てにはならないとよく叫ばれる。その通りだ。
 ただし、ある程度の指標になることは確かだ。妨害工作や嫌がらせでない限り、大抵はまともな点数が入る。特に、企画物は優れた感想人が適切な点数と感想を残すことが多いので参考になりやすい。こういう点でも、企画への参加は有意義だと筆者は考える。また、そのような良感想に触れることで自分にとって本当に必要な意見を見極めるのも重要である。
 ここで、実力指標を適当に書いてみよう。そんなの当てにならないと言い張りつつも実は気になるツンデレなおまいらが大好すいません今ノイズ入りました。

 まず、自分が鍛練室に提出した作品の平均点を抽出し、最も高い順に平均点を3つ取り出す。そしてその値を平均しよう。
(3つあると正確になりやすい)
(そして平均点は、感想数が多ければ多いほど正確になる)

(例:12点、14点、17点の場合、(12+14+17)/3=14.3点)

 その点数を以下の表に照らし合わせる。

 SS:25点~
  S:20点~25点未満
  A:15点~20点未満
  B:10点~15点未満
  C: 5点~10点未満
  D: 0点~ 5点未満
  E: 0点未満

 SSランクの貴方へ

 高得点入りの常連さんですね、素晴らしい。貴方のお名前は高得点掲載所にいくつもあるのでしょう。ラ研を代表する書き手として、たゆまぬ努力を続けて是非プロへなってください。

 Sランクの貴方へ

 高得点入りしたことがある方もいらっしゃるでしょう。ラ研ではかなり名が通っている方だと思われます。あともう一押し、自分の武器を磨いて欠点を潰せば高得点常連も夢ではありません。公募でのご活躍を期待しています。

 Aランクの貴方へ

 おそらく何度か名前が話題になった方でしょう。Sランクの壁は少しだけ難しいです。おそらく優等生的な作品にまとまっているか、美点と欠点がはっきりしていて欠点が少し目立つ作品を書かれていると推測されます。前者ならば、何か一つ玉砕覚悟で押し出していくこと、後者ならばまず欠点を潰すことです。10点以下が付くのは大抵主張が弱いか、欠点が目立つかのどちらかです。10点以下がなくなれば、Sランクに到達できますよ。

 Bランクの貴方へ

 たくさんの感想(5人以上)を貰ったことが何度かある方でしょう。そして20点以上も貰ったけど、10点以下を貰うのも少なくないのでしょう。文章はそれなりに読みやすい、しかし内容で突っ込まれる部分が多くありませんか。ラ研の読者は明らかに変な部分があると、20点以上を望むことが難しくなります。まずはそういった作品内の綻びをきちんと修正しましょう。綻びは大抵惰性で書いて放り投げてしまった部分です。きちんと見つめるのは辛いことですが、客観的に自作を捉える癖を身につけましょう。ここからが難関です。上を目指すならば踏ん張りどころです。公募を視野に入れるのも良いですね。

 Cランクの貴方へ

 文章はそれなりにこなれてきたけど、面白く書けない……そんな思いを抱いてはいませんか。20点は、少し取るのが難しい点数です。まず、粗をいろいろと指摘されて混乱していると思いますが、手をつけられる所から解決しましょう。一度に欲張ると雁字搦めになって創作が止まってしまいます。それはとてももったいないことです。別に何作品を書いてもいいのですから、少しずつ欠点を直していきましょう。そしてそれがきちんと改善されているかを確認していきましょう。それを繰り返せば、20点に届きますよ。

 Dランクの貴方へ

 小説を書く上での基本的なルールは頭に入っていると思われます(文章作法系)
 分かりやすい日本語を意識してみましょう。主語と述語を分かりやすく、接続詞をうまく使い、指示語や省略に頼り過ぎない。これを心掛けていれば、文章は読みやすくなるはずです。そして貴方は作品でどういったことを表現するのかを考えてみましょう。愛、友情……それこそ無数にあると思いますが、何か一つのことに沿って書いて際立たせてみると、作品のまとまりが良くなりますよ。

 Eランクの貴方へ

 赤点の常連ですね。小説作法、ということを突っ込まれませんでしたか。小説作法は小説を読む上でなるべく読みやすくなるように作られたものです。反発せずに守りましょう。そして誤字脱字、日本語の構成、言葉選びなど、まずは表現したいことが文章にきちんと反映されているかを確認しましょう。赤点は、内容以前の問題として書かれていることの意味が伝わらない場合に起こることが多いです。とにかく文章を書いて、自分が伝えたいことを日本語の中にきちんと落としていくことから始めましょう。幸いなことに、赤点の壁を越えるのはそう難しくありません。何度も赤点に嵌まる人は、自分の好き勝手に文章を書き散らし、しかも内容を読者にくみ取ってもらえていない可能性があります。


 点数なんて関係ねえ! それでもやはり気になってしまう。それが点数という存在なのである。

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最終更新:2011年12月09日 12:54
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