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私に気付いたら意識してください






            \アッカリ~ン/



             \ハ~イ/



        バトロワ、はっじまっるよ~♪



             ◆◇



深夜、月が夜空で輝いている。
星も幾つか姿を見せている。
こんな空の下で、一人目が覚めた。
その者とは、嘉音。右代宮家に仕える者。
自らを家具として扱い、ただ指令に動くだけ。
そんな彼はバトルロワイアルに呼ばれても変わらない。

(黒井………いや、親方様と関係している可能性はないか。
 でもこのゲーム……もしかして、親方様直々に挑戦なさっているのでは?!)

嘉音は先ず、親方様である右代宮金蔵が関連してるか気になった。
黒井という人物はまったく知らないし、金蔵と繋がりがあるかなんて分からない。
色々な可能性がある。先ずこのゲームの手配を全て黒井という男がやったのか。
見た所、相当な位の御方なのは間違い無さそうではある。
だが流石にこれだけの用意をするのは負担がかかり過ぎる。
裏に金蔵が関わっていても尚更、負担は重いのは違い無い。
なので先ず嘉音は金蔵も主催者側にいるという可能性を捨てた。
先ず金蔵がこんな事ぐらいであの部屋から飛び出すなどという事が考えられない。
今の状態なら、ある一つの事ぐらいにしか飛びつかないだろう。
………そう、ある一つ。

それは、黄金の魔女―――ベアトリーチェの存在。

ベアトリーチェこそがこのゲームの主催者だとすれば、負担など関係も無い。
魔女の扱う魔法で、この人数を揃える事が可能だということが説明出来る。
それに生き残れば何でも願いを叶えるという条件があった。
黒井という男のみなら、金で解決出来るものぐらいしか出来ない筈だ。
全ての願いを叶えるのは不可能だ。だが、魔女なら違ってくる。
嘉音は魔法が何処まで出来るかは知らないが、少なくとも人間よりは色々叶えれるとは踏む。
そして、結論を出せばこうなった。


――この殺し合いというゲームのマスターは黄金の魔女ベアトリーチェである――


黒井という男は魔女の手駒でしかない。
良い様に踊らされて、最後にはおそらく捨てられる。
同じ様に参加者だって手駒だ。好きに殺し、殺される。
自分は家具。家具としてゲームにそのまま従うべきではある。
ただ魔女の手駒、家具なんかじゃない。自分は右代宮家の家具だ。
白にでも黒にでもなれるこの空間。好き勝手に出来るこの空間。
配当は願い事。得られるのは一人だけ。さて、誰がこれを得るべきだ?
そうして、嘉音は参加者を表記した名簿を閲覧する。

(戦人様、朱志香様、譲治様、僕、そして姉さん……親方様はいない、か。
 しかし何故、一部だけなんだ……。どうして、全員じゃなく5人限定で……。)

親方様の不在を確認して疑問に抱いたのはそんなこと。
あの日いた者達の中から5人だけを選ぶ事に意味はあったのか。
自分が考えてもそれにメリットなんてまったく無い。
選ぶ理由など、この自分を含めた5人への恨みから。それぐらいだ。
記憶を掘り返せば、数時間前に首を爆破された人は右代宮家とは何の関係も無い一般人だった。
魔女は無差別に人材を選んだのか。元々理由なんてないのか。
ただ楽しむ為にこれを主催したというのか?
あまりにもふざけた理由での主催だ。自分は仕える者、暇なんてない。
自分達の不在に本家はおかしいと感じてるのだろうか?
これが魔女の起こしたものだと思う者はいるのだろうか?
碑文通りではない。第一の晩がこれだとしても、人数は5名しかこっちにいない。
もしかすれば既に一名が殺害されていたのかもしれない。
親方様は参加者ではない。つまり、主催者と関わっている可能性も十分にあり得る。


主催者は、親方様か――ベアトリーチェか――両名か――。


嘉音は、そこまで考えると自分の能力を確認することにした。
自分の腕に仕掛けられた武器、あれが使用出来るのかどうか。
幻想の剣(カノンブレード)を構えてから出そうとする。
しかし結果は予測済み。首輪には能力制御が加えられていると言っていた。
腕から剣が出せては有利になってしまうから無理とは思っていた。
構えを戻し、次に名簿を取り出したデイパックの中を確かめる。
戦力バランスを崩す唯一の存在、支給品。
支給品次第では戦いをずっと避けないとならなくなる。
さて、その中身には一つの指輪。嘉音はそれに見覚えがあった。

(右代宮家当主の指輪………どうしてこんなところに……いや、偽物の可能性もある)

使用人はそれを持つ者に必ず従わなくてはならない。
その指輪を使用人が手にしたらどうなるのだろうか?
それはほぼ無意味なのである。バトロワなのだから。
ここでは指輪のルールが通用するのは嘉音と紗音しかいない。
つまり右代宮家当主の指輪ではあるが、ただの指輪でしかないのだ。
指輪はこのくらいにして、他に入っているものを確かめてみる。
基本支給品とやらはしっかり入っており、もう一つのランダム支給品。
何かの飴。名はヴェルタースオリジナルというものらしい。
説明がついており、食べると6時間の間声が変わる効果があるらしい。
そこまでで、嘉音のランダム支給品は非常に残念な結果に終わった。
武器はなかったということは、不利なSTARTを切ったということだ。
不満しか無いものの、嘉音はそれらをデイパックへ仕舞う。

地図を閲覧する。周りを見ても目立つものはとくにない。
場所の把握は難しい。何か目印となる地点へと向かうのが先ず第一。
嘉音は歩き出す。バトルロワイアルが始まってから初めの一歩であった。

嘉音が殺し合いに乗ってるかどうかと言えば、どっちでもない位置だった。
主催の言う通りに殺し合いをするのも、反逆しにいくのも自由。
自分の方針の決定法は、人との出会いで考えていた。
参加者50名という数の中、どれくらいの人物が殺し合いをするか。
皆が皆、乗っているというのなら自分もそれにつけばいい。
逆に対抗をするつもりなら協力すればいい。
初めに会った参加者が話も聞かず襲ってきた場合も考えてある。
そこから退避し、話が出来る参加者に出会うまで自己保守に走る。
嘉音はそんな感じで方針を定めるつもりであった。

嘉音自身の目的はある。
右代宮の一族、仕える身ではあるが良い印象はない。
一族は正直、今はどうでもよかった。
全員を救出して右代宮家へと戻る事などもう不可能なのだから。
使用人として、無様な結果になることはもう免れない。
故に、初めに出会った者によって方針を定めることにしたのだ。
出会った者に仕えるなんて事はしない。

じゃあ、その目的とは?

紗音。彼女を見つけ出して共にこのゲームを乗り越える事。
全員を救出出来なくても、紗音だけは助けたい。
万が一、紗音がこのゲームから退場した場合はこの盤を滅茶苦茶にする。
ゲームが崩壊するぐらい、向こうにとって痛手となる行為をしてやる。
何をするかはまだ考えてないが、そういうことをするつもりだ。
主催が倒せなくてもいい。紗音と共に脱出して右代宮の本家へと戻る。
そしてこの事を報告する。それが自分の目的だ。


……………。


そうして、嘉音は夜道を歩く。
潮の音が聞こえる道、電気の少ない道を。
嘉音の人生は参加者次第である。



             ◆◇


あれー!?あかりの出番はー!?
えー、映ってなかったのー!?
そんなぁぁ………


そんな影の薄い主人公は嘉音の近くにいます。
ただし、気付かれませんでしたとさ。


めでたし、めでたし。


せっかくなので、おまけとして開始の姿を少し公開致します。



―――赤座あかりのSTART―――


ななな、何あれ……殺し合いって、どういうことなのー!?
    ↓
どうしよう……あかり、そんなの出来ないよー………。
    ↓
取り敢えず支給品っていうのでも見てみようかな……?
    ↓
これが名簿かな?………えええ、皆もいるのー!?
    ↓
どうしよう……絶対に無理だよー………あかり、どうしたらいいの……?
    ↓
……そうだ!皆を探してみよう!皆を助けてみよう!そうしたら、きっと出番も………。
    ↓
よーし、頑張ろうー!あっかり~ん!!


    ↓


さっきの人、気付いてくれなかった………
やっぱりあかりって………ううん、今はそんな場合じゃないよね!
今は出番よりも、皆が大事だよね!うん、急がなきゃ!
    ↑
   今ココ


―――以上、赤座あかりのここまでの形跡でした。


【F-5 海辺周辺道路・一日目/深夜】
【嘉音@うみねこのなく頃に】
【状態】健康
【服装】使用人の服
【装備】なし
【道具】基本支給品 右代宮家当主の指輪@うみねこのなく頃に ヴェルタースオリジナル@ゆっくり何進の修羅緊縛プレイ
【思考】基本思考:初めに合った参加者次第で方針決定。最終的には姉さんと共に脱出。
1、姉さんが死亡した場合、このゲームを滅茶苦茶にする。
2、話が出来る参加者に会うまでは自己保守
※主催者がベアトリーチェではないかと推測しています。



【F-5 海辺周辺草むら・一日目/深夜】
【赤座あかり@ゆるゆり】
【状態】健康 \アッカリ~ン/
【服装】七森中学校制服
【装備】なし
【道具】基本支給品 不明支給品1~3
【思考】基本思考:七森の皆を探しつつも、人を助ける。
1、今は出番よりも皆が大事!!


※【右代宮家当主の指輪@うみねこのなく頃に】

六軒島に立つ右代宮家の館―――黄金の魔女は甦る。
この指輪を持つ者に使用人は必ず命令に従わなければならない。

※【ヴェルタースオリジナル@ゆっくり何進の修羅緊縛プレイ】

私のおじいさんがくれた、はじめてのキャンデー。
それはヴェルタースオリジナルで、私は4歳でした。
甘くてクリーミーで孫にあげるのは勿論ヴェルタースオリジナル。
しかし出典はゆっくり何進。普通の飴ではない。
何と、この飴を食べる事で6時間の間、声が変わるのだ


sm001:SHOOT! 投下順 sm003:小さな小さな女の子の小さな企み
START 嘉音 sm000:[[]]
START 赤座あかり sm000:[[]]


最終更新:2011年12月06日 18:59