超展開にも程がある
「放送……だな」
それまで適当な話を続けていた６人は放送に反応してピタッと話をストップする。
その適当な話とは本当に適当で、といっても情報交換の様なものを詳細まで
伝える意味でやったのだが後々には普通の話にもなってくるようなかんじ。
当然、仲間が死んだから普通とは言えない。ノリノリにはなれない。
ただ放送の時間で願うのは他の者の無事だ。
プリンは、そんな感じでそまとピカチュウの生存を確認する為に―――
生存してくれてると願いつつ放送を聞き始める。
「―――今回から禁止エリアは増えない―――」
この言葉が聞こえてくる。
流石に違和感のある情報だった。
アイクとどせい☆人は顔を見合わせて頷く。
互いにこれは怪しいと踏んだのだ。
そして、死亡者の発表がやってくる。
聞き慣れた様な――でも、内容は毎回違う。
その内容も気味悪い、人が死んだなんて伝えられたくないものだ。
「―――sonomamario。
―――ピカチュウ。
―――マリオ。
―――ヨッシー。」
声が伝える死亡者のメンバー。
この前の放送の時だったら、それこそ集まっていた。
それが今、あの時の内の二人のみが残ってしまった。
………６人となっている今だがその名前を聞いて懐かしいような―――
いや、もういなくなったんだと思えば悲しみが込みあがってくる。
加えて、プリンが願った生存の祈りは儚く散った。
あまりにも容易に砕かれた思いを、プリンは耐えれるのか？
―――でも、まだ望みというか一つの希望はある。
（つかささんだけ………まだ残ってる！）
あの場にいたメンバーの中で最も早く消えて今も残っている。
そしてついさっき別れた。その時にマリオは残った様だったが、
結果として放送で名前を呼ばれたこの事実。
一体何が起こったか知らない。まだ残ってる残党にでも襲われたところを、
命を懸けてまでマリオはつかさを救ったんだろうか。
あの後の事を何も知らないプリンは狂気に侵されたつかさを知らない。
「………さて、ここまで残った諸君。
最後の力を振り絞って、耐えてくれ！！」
またしても、放送には違和感があった。
参加者を心配するかの様な態度になってきている。
放送は終了し、違和感をそのまま語り始める。
「流石にこれはおかしすぎますね」
「だな。敵を励まして何になるのか………何か裏があるのか？」
二人の考えを言ったところで、他の人もおかしいんだと気付く。
唯一、
チルノだけが理解してないが構わず話は続く。
………と思った矢先の出来事だった。
まさに不意打ちな一手が襲ってきたのだ。
「！？」
まさに、全員がこう思っただろう。
何が起きたか知らないが、地面に大穴が出来たのだった。
不意打ちかと理解した時は既に遅い。
このままどうなるか？深く落下していく最中にそう考える。
これだけ長いと地面に到達する頃に身体が粉砕してしまう気がして、
身体が砕け散る、つまり死。このまま自分は死ぬかもしれない。
アイクとプリンとチルノを除いて、落ちる最中はもう生きてる感じは消えていた。
そりゃあ一般人にはこんな体験する時は屋上から落下する時ぐらいだから………。
反面、アイクには天空。プリンとチルノは飛べるから……でも今は二人共飛べない。
その事に気付いた時に焦りが限界な程に達して目を瞑る。
―――――。
ふと、地面の感覚を感じた。
痛みは無く、普通に立つ事が出来る。
それから目を開いてみるのは全員が同時だった。
映っていた光景は、明らかにおかしい場所があったのだった。
「な、なんですかこれは！？もう現実かどうか頭が痛くなりそう……」
「だ、大丈夫！？梓ちゃん」
「ああ憂……大丈夫。いつ慣れるかわかんないけど」
梓と憂の会話もあれば―――
「……この様子だと、ここはおそらく敵地でしょうねぇ」
「だな。理由も無く連れてくる筈が無いから何かあるだろう。
向こうから攻めて来てくれたと思っても良いかもしれないが……」
冷静にこの場を解釈する二人もいれば―――
「ぷ、ぷりゅー………」
「きゅ～………」
絶句する二人もいた。
６人全員がこの光景を見て怪しいと感想を述べている。
それもその筈、映った光景は八雲紫が作った隙間空間みたいなのが、
空に広がる土地だった。まさに、奇妙の二文字が似合う。
その土地の中、６人全員が立っている。
周りは地平線で建物一つ無い寂しい場所だ。
敵の本拠地はまだ正体を出さない、それもそうだろう。
逆に呼びよせて、目の前にいかにもな本拠地が見えてたらつまらない。
……だからって、目的があって参加者を呼ぶなら分かりにくくしなくても良いだろうに。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
（ついに、決戦か。フン、タブーも気の短い奴だ！）
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
（ついに、か………クッパ、大丈夫か？」
（う、うむ……）
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
（さて、見せてもらおうか。我が駒と駒の勝負をな！！）
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
困惑の６人の元へと向かう二人の駒。
互いに会話は無く、目には生気の欠片も無い。
そんな状態の二つの駒の本心は表に出る事など無いのだ。
永遠に眠りについた本心は、消滅に近い状態となってしまったのだ…。
一人はメイド、
十六夜咲夜。
一人は高校生、柊つかさ。
それこそが、タブーの二つの駒なのだ。
??? プリン＠ポケットモンスター
状態：健康 萌えもん化
装備：クルガナイフ 萌えもんパッチ＠萌えもん
道具：基本支給品×２ モヤッとボール＠現実 テトリスの縦棒＠テトリス シャカシャカチキン×５＠マクドナルド
ボムチュウ×１０＠ゼルダの伝説 タケコプター＠ドラえもん
０、ここは一体、何々でしゅか！？
１、いつものマイク探すでしゅ！
２、皆の探してる物を一緒に探す
３、ピカチュウさん達、生きてて………。
４、目の前の人達は信頼する。
５、つかさ達はどうだろう？
※澪からブンブンのデイバッグをもらいました。
※萌えもんパッチをつけると萌えもんになります。
※既に自分は死んだと思ってます。
※ピカチュウとは自己紹介をした程度です。
※おそらく
第三回放送は聞けてません。
※萌えもんパッチは外れてるようです。
※ヨッシーをポケモンであると認識しています。
※魔理沙からの情報を聞きました。
※ハートのかけらを消費、火傷から回復しました。
※どせい☆人達から情報を聞きました。
??? チルノ＠東方project
状態：健康 羽を負傷 背中を強打 疲労(中)
装備：なし
道具：基本支給品(水×3) はさみ＠涼宮ハルヒの憂鬱 ハイポーション＠ハイポーションをつくってみた
ラジカセ＠けいおん！ 棘だらけの赤いばら カクテル＠現実
九五式軍刀 アイス＠現実 パン×5ぐらい おにぎり×7ぐらい お菓子類×28ぐらい
０、ここ、どこ？
１、さいきょーのあたいの部下探し！そして皆でしゅさいをたおす→さいきょーのチルノ軍団
２、天才のあたいは絶対生き残るんだから！
３、リョホーセンをいつか部下にする(絶対に倒してやる)
４、アタイの部下（諸葛亮）が凄く心配で見つけたい
５、正義の味方としての行動をする。
６、アイテムを取るなんてあたいったら天才ね！
７、つかさ達はどうだろう？
８、どせい☆人は優秀な部下ね！
９、目の前の皆は部下として信頼。
※羽を撃たれて、飛べません
※第一放送を聞き逃しました
※地図が読めません
※第二放送を聞きましたが、内容について全然わかってません。
※プリンの存在には気付いてません
※放送についての知識を得ました（多分）
※基本支給品のコッペパンの在庫0です。水は3つ持っております。
※魔理沙からの情報を聞きました。
※どせい☆人達から情報を聞きました。
??? どせい☆人＠ニコ生放送主
状態：健康 疲労（極大） 右腕に少し深い切傷
装備：普通の服とジーパン
道具：基本支給品×4 マイク＠現実 赤風船＠スーパードンキーコング コイン＠スーパーマリオシリーズ
ガチャピンの着ぐるみ＠現実 AK-47 0/30（予備 60/60）
包丁＠現実 チョココロネ×2＠らき☆すた カスタネット＠けいおん！
エネミーコントローラー＠遊戯王 ネギ×3＠現実 咲夜のナイフ×7 クナイ×7
０、ここは敵の本拠地なんだろうか？
１、リスナーさん達が放送を待ってるから生き残って放送をする
２、もう自殺なんて考えない、生き残らなきゃならないんだ。
３、羽入の分、梓を守り通す。
４、憂の安全を確保したい。
５、チルノ達とはこれで大丈夫だ。
６、今は取り敢えず休みたい。
※憂・咲夜と情報交換をしました。
※唯を最終的にどうするかを悩んでいます。
※咲夜がレナ達を殺したと確信しました。
※羽入のデイバッグを回収しました。
※咲夜・憂を警戒。
※咲夜のナイフ×５は回収済です
※アイクと情報交換をしました。
※エネミーコントローラーが次に使えるまで６時間です。
???
中野梓＠けいおん！
状態：健康 現実逃避 疲労(中) 悲壮感
装備：咲夜のナイフ＠東方project
道具：基本支給品×2 まことのめがね＠ゼルダの伝説 ネコ耳＠現実
クナイ×3 ハイラルの盾＠ゼルダの伝説 卵＠半熟英雄 鍬＠現実（IKZO） 至高のコッペパン＠ニコニコRPG
０、なんですかここは………気味悪いです。
１、先輩達を探して強力な人材を集める
２、先輩達が死ぬのが怖い
３、自分が死ぬのが怖い
４、皆に着いて行こう。
５、落ち着いたらいいんだ……落ち着いたら。
６、皆で生きて帰って軽音部を取り戻したい
７、憂が無事で良かった。……けど、唯先輩が。
※十六夜咲夜を危険人物であると思いました。
※どせい☆人の推理を聞きました。
※アイクと情報交換をしました。
※アイクにイーロンのデイパックを渡されました。理由としては一番信頼があるからと弱そうだからでしょう。
※卵＠半熟英雄は使用可能です。
???
平沢憂＠けいおん！
状態：健康 服に血
装備：エプロン 咲夜のナイフ1本
道具：支給品一式×3 スーパースコープ＠スマブラ バルブハンドル＠バイオハザード他
ポテトチップス＠現実 シャーペン＠現実 バイオリン＠情熱大陸 Wiiハンドル＠Wii みかん？＠サザエさん
０、ここなんだろう？梓ちゃん大丈夫かな？
１、咲夜さんは本当はいい人だと思います。
２、どせい☆人は本当は良い人だったんだ……。
３、お姉ちゃんの分、絶対に生きて帰る。
※月のデイバッグを回収しました
※どせい☆人と情報交換しました。
※どせい☆人を危険人物と思っていましたが、考えが変わりました。
※アイクと情報交換をしました。
??? アイク＠ファイアーエムブレム 暁の女神
状態：健康 掠り傷が幾つか 疲労（大） 深い傷が幾つか
装備：ダガーナイフ
道具：基本支給品×6 ゴムゴムの実＠？？？
まっくろくろすけ＠となりのトトロ オレサマニンニク＠スーパーマリオスタジアムミラクルベースボール
チョコワ＠現実 ドナルドダックの帽子 マスターソード＠ゼルダの伝説 ゴスロリセット（黒）＠現実？
ラケット＠現実（パッション） デビルスター＠カービィのエアライド M16A2 0/35（予備弾70/70）
０、ここは敵地か？何にしても敵は倒す。
１、ゼルダ姫他の面識のある者達についてはすまないの一言。
２、俺の腕を試す
３、梓と合流するべく塔へと向かう。
４、イーロンとはいずれ決着をつける。
※かがみ等・魔理沙と情報交換をしました。
※デイバッグとダガーナイフは回収されてしまいましたが、元に戻って来ました。
※かがみのデイバッグを回収しました。
※第四回放送について、少し違和感を感じました。
※マリオのデイパックは遺体の傍にあります。
※ヨッシーのデイパックはコンビニの入口の近くにあります。
??? 十六夜咲夜＠東方project
状態：身体と頭を強打 左の横腹の骨が砕けた 疲労(中) タブーによって洗脳されている？
装備：なし
道具：支給品一式×11 サバイバルナイフ＠現実 めいとうサムライ＠星のカービィSDX
咲夜のナイフ×11 薬草×5＠RPGゲームシリーズ パチンコ＠ゼルダの伝説
悟史のバット＠ひぐらしのなく頃に オニヨン＠ピクミン ロンロン牛乳＠ゼルダの伝説
プロテインドリンク＠現実 ヨッシーのたまご×5＠ヨッシーのたまご 葉っぱ＠現実（葉っぱ隊）
水と食料 斬鉄剣＠ルパン三世 青ルピー＠ゼルダの伝説 太鼓のばち＠現実 シジミ＠現実
キメラの翼＠ドラクエシリーズ 究極のコッペパン＠ニコニコRPG キラー砲台＠スーパーマリオシリーズ
麻酔銃＠現実 ハンマー＠大乱闘スマッシュブラザーズシリーズ
０、……………。
１、どせい☆人次第で考える。
２、そろそろ殺し合いを積極的に始める頃合ね……。
３、どせい☆人は首輪解除が出来るまでは生かす。
４、憂の事を思わないようにしないと……自分が自分でなくなる。
※どせい☆人と情報交換しました。
※時間操作が制限されているのに気付きました
※関羽・松田・ロイ・ワリオ・ルイージ・諸葛亮・あいざん・スネーク・そらのデイバッグを回収しました。
※斬鉄剣には富竹の血がついています。
※ナイフの二本には血がついています。
※諸葛亮から情報を聞きましたが、嘘と判断しています。
※究極のコッペパンとキメラの翼の効果を知りました。
※思考は現在、頭にありません。
??? 柊つかさ＠らき☆すた
状態：健康 悲しみ 疲労(極大) 病み 感情無 服に血 熱 タブーによって洗脳されている？
装備：万能包丁＠包丁さんのうわさ
道具：基本支給品×2(水×3) グルグル＠バルーンファイト？ 時報の曲が入ったiPod＠現実
マスターキー＠現実 パン×1 粉バナナ＠DEATH NOTE サッカーボール＠スーパーマリオストライカーズ
ギー太＠けいおん！ 緑茶×5 ライター×3 パン系の食品20個
０、……………。
※鬱状態フラグが立っています。
※ピカチュウとヨッシーと腹黒店員は姿だけ確認しました。
※マリオ達が誤解してると思っています
※こなたを埋葬しました。
※チルノから３人の支給品の一部を頂きました。水はこれで合計２つです。
※魔理沙の情報を嘘と認識しました。
※魔理沙・マリオ・そまを警戒。殺害対象としています。
※死者蘇生を発動、もう使えません。
※死者蘇生はコンビニ内に落ちています。
※何事も正常に判断出来ない、何も見えていない状態です。
※思考は現在、頭にありません。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
「……決まったみたいね。じゃあ、行きなさい。
精々、無いとは思うけど死なない様に頼むわ」
紫がそう言うと、決められし5人は隙間に飛び込む。
メンバーは戦力的には優秀な部類だったであろう。
決められた5人とは以下の通りだった。
まず、レミリアは駄目と言われても行く気だったので強制的に決定した。
次に霊夢とアリスが決まる。もっとも、魔理沙が死亡と知らない彼女等が
どう反応してしまうかは不安要素ではあったが………。
そして、チルノを助けたいという皆の中でも最もチルノと仲の良い
大妖精。
戦力としては微妙だが、チルノの馬鹿を抑える役としては一番優秀だから決定。
残り1名、チルノの友達から選んでも良かったのだがそこで幽々子が笑いながら、
妖夢に修行のつもりで行ってみたらと言ったのだった。
当然だが妖夢は幽々子を常に護身するつもりだから残らなくちゃならないと言うが、
そこで紫が、じゃあ私が幽々子を護身するとかいう事を言ってさらに幽々子からは、
この状況を乗り越えてもっと強くなりなさいと命令してまで妖夢をいかせる様にした為に、
妖夢は突撃する事となってしまったのだった……。
かくして、決められし5人は隙間に飛び込んだ。
霊夢、アリス、レミリア、大妖精、妖夢はいかにして打破するのだろうか？
飛び込んでいった彼女等を見た後に二人は真剣な表情になって悩みだす。
実は二人は画面を見てたので魔理沙が死亡した事を知っている。
だから、それをどうするか？一つの深刻の問題を考えつつ、
幻想郷にも戦いのまぶたが落とされた。
※突撃メンバーは、霊夢、アリス、レミリア、大妖精、妖夢の５人です。
最終更新：2011年03月11日 00:26
