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「多文化共生の担い手育成」 外国人児童に九九を教える群馬大「多文化共生インターンシップ」実習生の五十嵐さん(右、群馬県大泉町立西小学校で) 外国人と共に生きる社会作りを目指す活動もある。 教室の電子情報ボードに九九の問題が映し出された。画面の数字に手で触れ、正解するとファンファーレが鳴る。熱中する外国人児童をよそに、日系ブラジル人のファビオ君(4年生)は、つまらなさそうにほおづえをついている。  群馬県東部、大泉町立西小学校の日本語学級。全児童546人の同小には日系ブラジル人を中心に110人の外国人児童がいる。そのうち、日本語の日常会話が未熟な53人が、通常の授業から抜け出して日本語学級に通い、小グループで日本語や算数を習っている。群馬大学社会情報学部3年の五十嵐竜輔さん(21)に促され、ようやくファビオ君が立ち上がった。じっくり考えた末の答えにファンファーレが鳴り、ファビオ君の表情が笑顔に変わった。  「エクセレント! ちゃんとほめてあげて」 五十嵐さんに助言した日本語指導担当の小谷野昭広教諭(40)が「外国人児童の中には、言葉ができないために自信をなくして無口になりがちな子もいる」と解説した。 &u(){五十嵐さんは、群馬大が授業の一環として3年前から実施する「多文化共生インターンシップ」の実習生として、9月上旬までの1週間、西小に通った。}今年は計18人が7~9月、学校、保育園、図書館、町役場などで実習した。 製造業の多い群馬県東部では、1990年の入管法改正後、企業が南米日系人の雇用を進め、外国人住民が急増。大泉町では人口約4万2000人の16%をブラジル人やペルー人が占める。&u(){言葉や文化の違う外国人との共生が課題と考えた群馬大では、教育学部の結城恵(めぐみ)准教授(46)が中心となり、県や大泉町などと「多文化共生教育・研究プロジェクト」に取り組んでいる。 多文化社会で活躍できる人材の育成を図るインターンシップは、その柱の一つだ。五十嵐さんは教員志望ではないが、「この体験を基に教育制度について研究を深めたい」と話す。 }◎  プロジェクトは、教育社会学が専門の結城准教授が1998年、外国人児童教育の実態調査に乗り出したことから始まり、「現場の課題やニーズに応えるのも研究者の役割と考えるようになった」。学部内に多文化共生教育のコースを設け、大泉町では教員研修も始めたが、遅れがちな行政の外国人対策を目の当たりにし、「教育だけでは限界がある」と痛感したという。  6年前から活動は全学に広がり、大学は、外国人住民を対象とした健康相談や防災活動などにも協力するようになった。ボランティア活動に参加した学生はのべ1000人近い。  結城准教授は「地域の課題を、協働して解決するだけでなく、政策を提言し、実行できる人材を育てるのが目標。成果も見え始めている」と胸を張る。&u(){大学との連携が、地域の新たな課題の克服につながろうとしている}。(松本由佳、写真も)  2万2000人余に指導必要 文部科学省によると昨年9月現在、公立学校で日本語の指導が必要な外国人の児童生徒は2万2413人(前年比8.3%増)で、過去最多となった。文科省は日本語指導補助や連絡調整役を務める専門支援員を、指導が必要な子供がいる7500校に5年かけて配置する予算を来年度の概算要求に盛り込んでいる。 (2007年9月20日 読売新聞)2008/09/19閲覧 http://www.yomiuri.co.jp/kyoiku/renai/20070920us41.htm
多文化共生インターンシップのお話!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!! 「多文化共生の担い手育成」 外国人児童に九九を教える群馬大「多文化共生インターンシップ」実習生の五十嵐さん(右、群馬県大泉町立西小学校で) 外国人と共に生きる社会作りを目指す活動もある。 教室の電子情報ボードに九九の問題が映し出された。画面の数字に手で触れ、正解するとファンファーレが鳴る。熱中する外国人児童をよそに、日系ブラジル人のファビオ君(4年生)は、つまらなさそうにほおづえをついている。  群馬県東部、大泉町立西小学校の日本語学級。全児童546人の同小には日系ブラジル人を中心に110人の外国人児童がいる。そのうち、日本語の日常会話が未熟な53人が、通常の授業から抜け出して日本語学級に通い、小グループで日本語や算数を習っている。群馬大学社会情報学部3年の五十嵐竜輔さん(21)に促され、ようやくファビオ君が立ち上がった。じっくり考えた末の答えにファンファーレが鳴り、ファビオ君の表情が笑顔に変わった。  「エクセレント! ちゃんとほめてあげて」 五十嵐さんに助言した日本語指導担当の小谷野昭広教諭(40)が「外国人児童の中には、言葉ができないために自信をなくして無口になりがちな子もいる」と解説した。 &u(){五十嵐さんは、群馬大が授業の一環として3年前から実施する「多文化共生インターンシップ」の実習生として、9月上旬までの1週間、西小に通った。}今年は計18人が7~9月、学校、保育園、図書館、町役場などで実習した。 製造業の多い群馬県東部では、1990年の入管法改正後、企業が南米日系人の雇用を進め、外国人住民が急増。大泉町では人口約4万2000人の16%をブラジル人やペルー人が占める。&u(){言葉や文化の違う外国人との共生が課題と考えた群馬大では、教育学部の結城恵(めぐみ)准教授(46)が中心となり、県や大泉町などと「多文化共生教育・研究プロジェクト」に取り組んでいる。 多文化社会で活躍できる人材の育成を図るインターンシップは、その柱の一つだ。五十嵐さんは教員志望ではないが、「この体験を基に教育制度について研究を深めたい」と話す。 }◎  プロジェクトは、教育社会学が専門の結城准教授が1998年、外国人児童教育の実態調査に乗り出したことから始まり、「現場の課題やニーズに応えるのも研究者の役割と考えるようになった」。学部内に多文化共生教育のコースを設け、大泉町では教員研修も始めたが、遅れがちな行政の外国人対策を目の当たりにし、「教育だけでは限界がある」と痛感したという。  6年前から活動は全学に広がり、大学は、外国人住民を対象とした健康相談や防災活動などにも協力するようになった。ボランティア活動に参加した学生はのべ1000人近い。  結城准教授は「地域の課題を、協働して解決するだけでなく、政策を提言し、実行できる人材を育てるのが目標。成果も見え始めている」と胸を張る。&u(){大学との連携が、地域の新たな課題の克服につながろうとしている}。(松本由佳、写真も)  2万2000人余に指導必要 文部科学省によると昨年9月現在、公立学校で日本語の指導が必要な外国人の児童生徒は2万2413人(前年比8.3%増)で、過去最多となった。文科省は日本語指導補助や連絡調整役を務める専門支援員を、指導が必要な子供がいる7500校に5年かけて配置する予算を来年度の概算要求に盛り込んでいる。 (2007年9月20日 読売新聞)2008/09/19閲覧 http://www.yomiuri.co.jp/kyoiku/renai/20070920us41.htm

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