記憶喪失


イベント関係者(ルーカス

  • 旅館「一期一会」
主人公「こんにちは、ルーカスさん。」
ルーカス「おや、アレス(アリス)さん。どうされたのですか?」
ルーカス「……ここに来られたという事は、お風呂でしょうか?」
主人公「はい。ちょっと寄って行こうかなと思いまして。」
ルーカス「そうですか。」
ルーカス「湯につかるのは不思議な感覚ですが、からだにしみわたり元気も出ますからね。」
主人公「……ふふ。」
ルーカス「どうかしましたか?」
主人公「ああ、いえ……記憶を取り戻したのに、ルーカスさんは変わらないなぁと思いまして。」
ルーカス「変わらない? そうですか……。」
主人公「あ……その、変な意味じゃないんです。……すみません。」
ルーカス「あやまらないでください。私もそう感じていた所です。」
ルーカス「以前から気になっていたのですが、神だと分かったあとも、特に気持ちとしては変わりなかったのです。」
主人公「変わりない?」
ルーカス「はい。私は自分の記憶を思い出したら全て今の自分が消えて、元々の違う自分が現れるのかと考えていました。」
ルーカス「……ところが、思い出しても考えることは同じ。言うなれば、ちょっと自分の持つ情報の量が増えたくらいの気分です。」
主人公「ひとつ聞いてもいいですか?」
ルーカス「……はい、構いませんよ。」
主人公「ルーカスさんは記憶が戻ったら、何かやりたい事とかあったんですか?」
ルーカス「そうですね……したいこと、というものはありませんでしたが、自分のあるべき場所へ帰ってしまうのだと思っていました。」
ルーカス「少なくとも、この何気ない日常や、みんなとの関わりは全て終わってしまうのだと。」
ルーカス「でも、結果としては大きな変化はありませんでした。」
ルーカス「町の人々も変わらず受け入れて頂けているようで、感謝しかないですね。」
ルーカス「……アレス(アリス)さんは、どうなんです?」
主人公「え?」
ルーカス「そういう質問をしたということは、記憶が戻ったらとか考えたりしたのではないですか。」
主人公「僕(私)は……。」
主人公「色々と考えたんですけど、まだ答えが出ていないんです。だから、ルーカスさんに聞いてみようかなと思ったんです。」
ルーカス「……なるほど。」
ルーカス「アレス(アリス)さん、そういえばどなたが言ったか存じ上げませんが、お風呂は命の洗濯なのだそうです。」
主人公「……命の洗濯?」
ルーカス「はい。私も経験があるので多少はわかるつもりです。自分が何者であるのか、何をなすべきなのか。」
ルーカス「わからない事はあるでしょうが、それでも今日という日は無情にも過ぎていきます。」
ルーカス「そんな時は、命の洗濯でもしながら、今できる事をかんがえてみませんか。」
ルーカス「私も出来る限りのお手伝いはさせて頂くつもりですよ。」
手品のやり方……とか?・人生のお手伝いとか?・雷の出し方……とか?
▼手品のやり方……とか?
ルーカス「手品のやり方……ですか。あれは手品ではないのですが……。」
ルーカス「まあ、いいですよ。出来るようになるかどうかは分かりませんけど。」
▼人生のお手伝いとか?
ルーカス「人生ですか……大きく出ましたね。」
ルーカス「でも、本気でおっしゃっているならこちらも本気でお手伝いしますよ。ずっと……。」
▼雷の出し方……とか?
ルーカス「雷はちょっと……。」
ルーカス「とはいえ、本当に雷を出したいという事であれば、全力で方法を考えますよ……。」

ルーカス「……さあ、ここで立話もなんですし、そろそろ行きましょうか。私にいつでも頼ってくださいね、アレス(アリス)さん。」
主人公「うん、ありがとう!」

タグ:

+ タグ編集
  • タグ:
最終更新:2021年08月10日 19:24
ツールボックス

下から選んでください:

新しいページを作成する
ヘルプ / FAQ もご覧ください。