主人公(うしろに立っても全然気づかない。すごい集中力だな……)
マーティン「うん、リクロウはこんなものか。」
主人公「リクロウ?」
マーティン「アリス(アレス)!?いつからそこに―――」
主人公「すみません、声をかけようと思ったんですけど道具の手入れに集中していたので……。」
マーティン「やれやれ……。恥ずかしいところを見られてしまったな。」
主人公「そんなことないです。」
主人公「名前をつけるくらい道具を大切にしてるんだなって感心しました。」
マーティン「当然のことだ。」
マーティン「世界一の鍛冶職人を目指すオレにとって鍛冶道具は命より大事なものの1つだからな。」
主人公「1つ?ほかにもあるんですか?」
マーティン「耳ざといな、オマエ。」
主人公「あはは……。」
マーティン「……まあ、オマエにならいいか。」
マーティン「オレが命より大事に思っているものは2つ。鍛冶道具と……
セシルだ。」
マーティン「両親を失ったオレたちはおたがいが唯一の家族だ。」
マーティン「そしてオレはあいつの親代わりでもある。」
主人公「世界一の夢だけじゃなく、
セシルくんのことも背負っているんですね。」
マーティン「呆れるか?半人前がなにを言っているんだと。」
主人公「まさか!すごいと思いますし、尊敬します。」
マーティン「フッ……そうか。なんとなく、オマエならわかってくれそうな気がしたよ。」
主人公「ただ……すごすぎて、心配にもなります。」
主人公「またムチャをするんじゃないかなって。」
マーティン「ハハ、そのときはオマエと温泉にでもつかりに行くさ。」
主人公「いいですね♪ぜひ声をかけてください。」
最終更新:2022年01月28日 17:42