リグバース(ゲート)




ヤミよりいでしモノ


  • 署長室

リヴィア「おおっ、もどったか! アレス(アリス)!」
主人公「………………。」
リヴィア「……いいほうこくではなさそうだな。」
主人公「はい……。」

リヴィア「レディアがつれさられただと……。」
主人公「すみません…… 僕(私)の力がいたらなかったばっかりに。」
リヴィア「んむ〜、ガンドアージュがそこまでのチカラを手にいれているとは……。」
リヴィア「さいあくのそうぞうが当たってしまったようだな。」
主人公「世界が終わる……ですか。」
リヴィア「そうだ。」
主人公「でもガンドアージュ総監は自分の正義がもうすぐ完成すると言っていました。」
主人公「そのために、レディアさんが必要だと。」
リヴィア「わかっていないのだ、ヤツは。」
リヴィア「じぶんがどれだけおそろしいモノに手をだしてしまったかを。」
主人公「ど、どういうことですか? 恐ろしいものって一体……。」

リヴィア「はるかむかしーー」
リヴィア「この世ならざる深淵から、ヤミよりも深いヤミがはいだしてきた。」
リヴィア「おぞましくうごめくソレは、ゆがみのルーンをまきちらしながら この世のすべてをのみこまんとした。」
リヴィア「まだおさなかったわたしとレディアではソレを討ちはたすことができず……」
リヴィア「アースマイトたちとチカラをあわせて異界にふういんするしかなかった。」
主人公「リヴィア署長とレディアさん……」
主人公「それにアースマイトが力を合わせてもかなわないもの……。」
リヴィア「んむ…わたしたちはソレを ヤミよりいでしモノ とよんだ。」

主人公「闇より出でしモノ……?」
主人公「総監はその封印を解いたということですか。」
リヴィア「ただしくは、とこうとしている、だ。」
リヴィア「ガンドアージュは、ほんとうなら異界でけいかくがおわるはずだったと言ったのだろう?」
主人公「はい。」
リヴィア「そのイミするところ……」
リヴィア「ヤツはおそらく、境界でレディアをばくはつさせ、そのチカラで異界のふういんをやぶろうとしたのだ。」
リヴィア「それまで、レディアをりようしてルーンをたっぷり異界におくりこんだうえでな。」
主人公「そのための……闇より出でしモノに力を与えるための巨大魔法陣ーー」
リヴィア「そういうことだ。」
リヴィア「もうすでに、ヤミよりいでしモノはかなりのチカラをとりもどしているだろう。」
リヴィア「ふういんをこえて、ガンドアージュにチカラをあたえていることからも、それはうかがえる。」
リヴィア「アレがかんぜんにチカラをとりもどせばみずから異界のふういんをやぶるぞ。」
主人公「そうか……! それがレディアさんの利用価値なんですね。」
リヴィア「んむ。」
リヴィア「とめなければ…セカイがおわる。」
リヴィア「もんだいは、ヤツの行き先だ。」
リヴィア「アレス(アリス)が見たというガンドアージュがひらいたゲートのむこうがわはフィンブルの境界線でまちがいない。」
主人公「フィンブルの境界線?」
リヴィア「このセカイと異界をへだてる、はざまの空間だ。」
リヴィア「ヤミよりいでしモノをふういんしたときは、アースマイトたちのチカラでフィンブルの境界線へのゲートをひらいたのだが……。」
主人公「ぜんぜん思い出せないです。」

リヴィア「気にするな。」
リヴィア「もしやり方がつたえられていたとしてもオマエひとりではむずかしい。」
リヴィア「ヤミよりいでしモノにチカラをあたえられたガンドアージュがようやくひらくことができるゲートだ。」
リヴィア「それこそ神のごときチカラがなければひらくことはできない。」
主人公「神のごときですか……。」
主人公「……………。」
リヴィア「んあ~……そういえばさいきん、どこかで神さまのハナシをきいた気が……。」
主人公「そうだ! そうですよ!」
主人公「リグバースにはいるんです!」
主人公「神のごときどころか、ホンモノの神さまが!!」
主人公「僕(私)、行ってきます!!」

  • リグバース署前

主人公「待ってください、ルーカスさん!」
ルーカス「どうしました? 空から槍でも降ってきたような慌てぶりですね。」
主人公「それ以上のことが起きてるんです!」
主人公「解決のために、ルーカスさんの力を貸してください!」
ルーカス「聞きましょう。あなたのお願いとあらば、なんなりと。」
主人公「雲の上のときのように、フィンブルの境界線へのゲートを開いてほしいんです。」
ルーカス「フィンブルの境界線…… なぜまたそのようなところへ?」
主人公「それはーー」

  • 大樹の広場

ルーカス「なるほど。古神竜に…闇より出でしモノ、ですか。」
主人公「知っているんですか?」
ルーカス「ええ、雷に打たれて以来、あふれるように記憶がよみがえっていますので。」
主人公「それなら闇より出でしモノがどれだけ危険かもごぞんじですよね?」
ルーカス「もちろんです。」
主人公「だったら、お願いします! ゲートを開いてください!」
ルーカス「………………それはできません。」

主人公「ど、どうしてですか!?」
ルーカス「神である私は、世界の観測者にすぎません。」
ルーカス「本来、人の世にかかわるのは些事であれ禁止事項なのです。」
ルーカス「世界の命運を左右する重大事とあってはなおのこと私は手を出せません。」
主人公「そんな! このまま黙ってほろびろっていうんですか!?」
ルーカス「それが運命ならば。」
主人公「……っ!!」
主人公「……………。」
主人公「あの……。」
ルーカス「はい。」
主人公「禁止事項というのは、誰が決めてるんですか?」
ルーカス「神です。」
主人公「えっと……その神というのは?」
ルーカス「私です。」
主人公「つまり、自分で決めたルールってことですよね?」
ルーカス「そうなりますね。」
主人公「ということは、ルールを破っても誰かに怒られるわけじゃないんですよね?」
ルーカス「ええ、私の胸が少し痛む程度です。」
主人公「少し……。」
主人公「ちなみに、町の人たちになにかあっても胸は痛まないんですか?」
ルーカス「ふむ……。」
ルーカス「……………。」
ルーカス「想像しただけで、涙が出そうになりました。」
主人公「めちゃくちゃ痛めてくれてるじゃないですか。」

ルーカス「いや、驚きました。」
ルーカス「人に情を寄せることも禁止事項なのですが……どうやら思っていた以上にあなたや町のみなさんのことを好きになってしまっていたようです。」
ルーカス「このような感情に気づいてしまった以上、協力しないわけにはいきませんね。」
主人公「ルーカスさん……!」
ルーカス「善は急ぎましょう。」
ルーカス「ワン、ツー、スリー。」

主人公「……?」
主人公「なにも起こりませんよ?」
ルーカス「あまり人目についても困るので、ゲートはリグバース署の裏の畑に開いておきました。」
ルーカス「どうか、くれぐれもお気をつけて。」
主人公「はい! ありがとうございます!!」

 フィンブルの境界線に行けるようになりました。

タグ:

+ タグ編集
  • タグ:
最終更新:2023年07月16日 04:27
ツールボックス

下から選んでください:

新しいページを作成する
ヘルプ / FAQ もご覧ください。