一日目
フーカ「アレス(アリス)、ガウガウ、ガウ!(アレス(アリス)、ちょうどよかった)」
フーカ「ガウガウ、ガウガウ! ガウガウガ。(ちょっと、こまってる! たすけて)」
主人公「どうしたの、フーカ。」
フーカ「エルシェ、ガウガウ! ガウ。(エルシェ、はたらかない!いってる)」
主人公「働かない? ええっと……、エルシェさん、どういうことですか?」
エルシェ「ふわぁぁぁ〜……。だって〜……仕事が今日もあって……。」
エルシェ「だからレストランはお休みにするの。それじゃ、おやすみ〜……。」
主人公「エルシェさん……。」
フーカ「ガウガウ、ガウガウガウ。(あさから、ずっといってる!)」
主人公「良くないですよ……レストランでの食事を楽しみにしている人がいますよ。」
エルシェ「ん〜……それなら私のかわりに、アレス(アリス)が店長になって〜。」
主人公「無理ですよ。私はレストランの店長なんて……。」
エルシェ「アレス(アリス)なら大丈夫だよ〜。(はい、フーカこれあげる。欲しい?)」
フーカ「ガウ!(うん!)」
主人公「ええっ!? ……フーカまで。」
フーカ「ガウ?(あれ?)」
エルシェ「じゃあ、そういうことで〜。さっそく明日からお願いね。」
主人公「ちょ、ちょっとエルシェさん!?」
主人公(おかしなことになっちゃったなあ)
フーカ「ガウ、ガウガウ。フーカガウガウ!(まあ、あきらめろ。フーカも手伝う!)」
二日目
主人公(昨日はああ言ってたけど……、まさか本気なのかな?)
主人公「お、おはようございます。」
フーカ「ガウガウ、アレス(アリス)。(おはよう、アレス(アリス))」
主人公「フーカ、おはよう。ところで、エルシェさんは?」
フーカ「アレス(アリス)、ガウガウガ、ガウガ。(アレス(アリス)に、まかせた、いってた)」
フーカ「ガウ、アレス(アリス)、ガウガウ!(きょうはアレス(アリス)が、新店長!)」
主人公「うっ、やっぱりエルシェさんは本気だったんだ……。」
主人公(なりゆきとはいえ、お店を任せられた以上、なんとかしなくちゃいけない……かな)
主人公「じゃあ……うーん、まずは料理の仕込みから。フーカ、やり方を聞いてもいい?」
フーカ「ガウ、ガウガウ!(うん、まかせろ!)」
主人公(ふう……。フーカに教えてもらいながらなんとかこなせているけど……)
主人公(そろそろ昼食の時間だし、お客さんがこれ以上来たら危ないかも知れない)
客の男「こんにちは〜。」
フーカ「ガウガウガガウ!(いらっしゃいませ!)」
主人公「い、いらっしゃいませ〜!」
フーカ「ガガガウ、ガウガウ?(ごちゅうもんは、何にしますか?)」
客の男「じゃあ、オムライスで。」
フーカ「ガウガウ! オムライス、ガウガウ!(わかりました! オムライス、おねがい!)」
主人公「はい! ……ええっと、オムライスのレシピは……。」
フーカ「ガウガウ〜!! オレンジジュース、ガウ!(ついかで、オレンジジュース、はいった!)」
主人公「ちょ、ちょっと待ってー!」
客の女「おいしかったけど、なんだかいつもの味じゃなかったわ。」
客の女「まあ、たまにはいいけどね。」
主人公「すみません、有難うございました。またお待ちしてます!」
フーカ「ガガウガウガウ。(ありがとうございました)」
主人公「ふう……なんとか終わったね、フーカ。」
フーカ「ガウガウ、ガウガウガウガ。(お客さん、なんとかなってる)」
主人公「うん。一時はどうなることかと思ったけど、フーカのおかげで助かったよ。」
フーカ「ガウ……♪(ふふ……♪)」
主人公「でも、早く帰って来て貰わないと。同じレシピでもやっぱり味が違うみたいだし……。」
フーカ「ガウ? ガウ、ガウガウ?(あれ? また、お客さん?)」
主人公「いらっしゃいま……プリシラ?」
プリシラ「アレスくん(アリスちゃん)? ここでなにしてるの?」
主人公「じつは、エルシェさんに頼まれて、レストランの店長をしているんだ。」
プリシラ「ええっ!? もう、お姉ちゃんったら……。」
エルシェ「ふぁぁぁ〜…… アレス(アリス)、おつかれ〜。」
主人公「あ、エルシェさん。」
エルシェ「なんだ。プリシラも食べに来たの〜?」
プリシラ「お姉ちゃん、アレスくん(アリスちゃん)に店長をお願いしてるって本当なの?」
エルシェ「うん。そうだよ。アレス(アリス)、レストランの仕事はどうだった〜?」
主人公「ええっと……。」
楽しかったです・タイヘンでした……
▼楽しかったです
主人公「最初はどうなることかと思いましたけど、お客さんが喜んでくれてうれしかったです。」
フーカ「フーカ、ガウガウガ!(フーカも、たのしかった!)」
▼タイヘンでした……
主人公「すごくタイヘンでした。お客さんがいっぱいで、目が回りましたよ。」
フーカ「ガウ、ガウガウ、ガウガウガウガガ。(でも、お客さん、味に満足してなかった)」
主人公「うん。やっぱりエルシェさんはすごいなって思いました。レストランって食べ物だけじゃない。」
主人公「……食べている幸せな時間も一緒なんだなって、店長をやらせてもらって感じました。」
主人公「もっと満足して貰いたいです。力不足なのを痛感しました。」
エルシェ「アレス(アリス)〜。自分の今を知ることは大事なことだよ〜。」
プリシラ「ふふっ。アレスくん(アリスちゃん)、お姉ちゃんの代わりをしてくれてありがとう。」
エルシェ「じゃあ、明日もよろしく〜。」
主人公「いや、それはちょっと困ります。」
エルシェ「え〜〜〜? せっかく明日も休めると思ったのに。……ザンネン。」
主人公(……でも、たまにならいい……かな?)
最終更新:2023年09月18日 13:52