特別デート1-ベアトリス

お誘い

ベアトリス「…………!」
ベアトリス「まさか、わたくしが…デートをする日が来るなんて。」
ベアトリス「それならば、海が見たいです。」
主人公「じゃあ、浜辺かな?」
ベアトリス「そうですね。好きな方と2人きりで海を見るーーわたくしの夢でした。」
ベアトリス「明日、10時にさざなみの砂浜でお会いしましょう。」
ベアトリス「『普通』のデートを希望いたします♪」
主人公「わかりました。」
主人公「それじゃあ、明日!」

翌日

ベアトリス「ごきげんよう、アレス(アリス)さん。」
主人公「ごきげんよう、ベアトリスさん。」
ベアトリス「うふふ。」
主人公「えへへ。」
ベアトリス「うふふふふっ♪」
主人公「えへへっ♪」

ベアトリス「こちらです、アレス(アリス)さん。わたくしをおつかまえになって!」
主人公「待ってくださいよ、ベアトリスさん!」
ベアトリス「きゃっ♪つかまってしまいました……。」
主人公「ダメですよ、僕(私)のそばにいないと……またモンスターに襲われても知りませんよ?」
ベアトリス「まあ、いじわる。」

ベアトリス「王宮にいた頃ーー」
ベアトリス「王宮から出られないかわりに、たくさんの本を読みました。」
ベアトリス「なかでも、男の子と女の子が『普通』の恋をするお話が好きでした。」
ベアトリス「あこがれだけで終わると思っていた、『普通』の恋……。」
ベアトリス「それがわたくし、今、『普通』のデートをしています!そうなのですよね?」
主人公「そうですよ。」
主人公「『普通』の恋人2人が、『普通』にデートしています。」
ベアトリス「うれしい……!」
ベアトリス「わたくし、感動しています。夢を見ているみたいです!」

ベアトリス「海が……いつもよりきれいです。アレス(アリス)さんと見る海だからでしょうか。」
ベアトリス(ぺろっ)
ベアトリス「アレス(アリス)さんといっしょにいても、海水が甘くなることはないようです。」
主人公「そりゃそうですよ。」
ベアトリス「……海の水は、どうして塩の味なのでしょうね?これでお魚もおつらいでしょうに。」
ベアトリス「川や雨の水からは、塩の味はしません。でも、海の水はこのとおりです…不思議ですね。」
主人公「そういえば、そうですね。考えたこともなかったです。」
主人公(やっぱり王女さまだからなのかな、発想が『普通』じゃないというか、大きな気がする)

海の中に塩のかたまりがあるのかも?・神さまがそう決めたからかも?

▼海の中に塩のかたまりがあるのかも?
ベアトリス「まあ、おもしろい。とてつもなく大きなかたまりなのでしょうね。」

▼神さまがそう決めたからかも?
ベアトリス「まあ、神さまが……。それなら甘い海にしてくれてもよかったのに…。」
ベアトリス「せめて…恋人と2人きりでいるあいだでも。」

主人公「ふふ、そうですね。」
ベアトリス「わたくしの不思議話にマジメに答えてくれたのは、家族以外ではアレス(アリス)さんが初めてかもしれません。」
ベアトリス「やはりアレス(アリス)さんは、わたくしが感じたとおりの人ですね。」
ベアトリス「これからたくさんデートをして……たくさんお話しをしましょうね。」
ベアトリス「次のお誘いを楽しみにしています。」
主人公「はい、また。」

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最終更新:2024年11月08日 18:50
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