リヴィアへ報告
リヴィア「どうだった、アレス(アリス)。」
リヴィア「きょだい魔方陣のばしょはわかったか?」
主人公「オズワルドさんに会えて、場所は聞けたんですが……。」
(暗転)
レディア「雲の上…… 私はそんなところに連れていかれてたの。」
主人公「そうらしいです。」
リヴィア「しかし…ばしょがわかっても ちかづくことすらできないとはな。」
主人公「なにか方法がないか、探してみます。」
リヴィア「んむ、たのんだぞ。」
(翌日)
手品
ルーカス「さて、お立ち会い――」
ルーカス「ここに取り出だしたるは ジュリアンさんの宝物、」
ルーカス「ひなさんに似た形の石でございます。」
ジュリアン「ちょっ! よけいなこと言わないでよ、ルーカスさん!」
ジュリアン「ち、ちがうからな、ひな!」
ひな「うふふ~ちが~う。」
ひな「ひなのカオはこんなにゴツゴツしてないもんね~。」
ジュリアン「……だよな。」
ベアトリス「それで、ルーカスさん。石がどうなるのですか?」
ルーカス「ぱちん、と指をはじくと――」
ルーカス「あら不思議、」
ルーカス「あっという間にベアトリスさんの手の中に。」
ベアトリス「あ……あらあらあら! なんということでしょう!」
ジュリアン「スゲエ! どうやったか、ぜんぜんわかんなかった!」
主人公(ほんと、鮮やかな手品だよね。どうやってるんだろう)
ひな「つぎは~ひなをとばして~。」
ルーカス「よろしいですよ。」
主人公「人も瞬間移動させられるんですか?」
ルーカス「もちろんです。」
主人公「僕(私)でも飛ばせますか!?」
ルーカス「おそらくは。」
主人公「ごめん、ひなちゃん。先に僕(私)を飛ばしてもらってもいいかな?」
ひな「うん、いいよ~♪」
主人公「ありがとう!」
主人公「ルーカスさん、お願いします!」
ルーカス「いいでしょう。行きますよ、」
ルーカス「ワン、ツー、スリー。」
主人公「えっ? ここ、町の外!?」
主人公「す、すごい………… 本当に手品じゃなかったんだ。」
主人公「この力なら、もしかしたら――!」
主人公「ルーカスさん!」
ルーカス「おかえりなさい、アレス(アリス)さん。」
ルーカス「いかがでしたか、神の奇跡は。」
主人公「すごいです!」
主人公「あの、もっと遠く――たとえば雲の上にも 瞬間移動させることはできますか!?」
ルーカス「そうですね……」
ルーカス「力の使い方を思い出せれば、あるいは。」
主人公「ど、どうすれば思い出せますか?」
ルーカス「わかりません…が、強い刺激など、よさそうですね。」
ジュリアン「オレがぶっとばしてやろうか?」
ルーカス「ふむ……」
ルーカス「試してみましょう。思い切りやってください。」
ジュリアン「え…ほんとにいいの?」
ルーカス「どうぞ。」
ジュリアン「じゃ、じゃあ……!」
(ジュリアン、ルーカスへ激突)
ルーカス「…………。」
主人公「どうですか?」
ルーカス「昨夜の食事は、至高のカレーでした。」
主人公「昨日の夕食を思い出してもらっても意味ないです。」
ルーカス「……残念ながら、ジュリアンさんの一撃ではこれが限界ですね。」
ルーカス「もっと強い刺激が必要なようです。」
ルーカス「たとえば……そう、雷に打たれるような。」
ひな「う~……ひな、カミナリきらい。しっぽがケバケバするもん。」
ベアトリス「雷は古来より、神さまと縁の深いものと言われておりますね。」
ベアトリス「ルーカスさんが神さまであるならば 雷に打たれるのは良いアイデアかもしれません。」
主人公「でもそう都合よく、ルーカスさんに落ちてくれませんよね…。」
ベアトリス「ノーラッドには、常に雷雲が渦巻く砂漠があるといいます。」
ベアトリス「そこへ行けば思う存分、雷を浴びられるのではないでしょうか。」
主人公「それだ!」
主人公「ルーカスさん、いっしょに行ってもらえませんか?」
ルーカス「ふむ…興味深いですな。」
ルーカス「あなたにはお世話になっていますし、共にまいりましょう。」
主人公「ありがとうございます!」
ルーカス「では、準備が整ったところで声をかけてください。」
雷鳴の荒野に行けるようになりました。
最終更新:2025年02月04日 21:17