お誘い
ルーカス「私もお誘いしようと思っていました。記念すべき第1回のデートですね。」
ルーカス「リグバースでのデートといえば……待ち合わせの定番は、大樹の広場だそうですが。」
ルーカス「いつも私が神の技を披露するので、あそこで待つと目立ってしまいそうです。」
主人公「たしかに、
ジュリアンや
ひなちゃんにつかまっちゃいますね。」
ルーカス「ふむ。」
ルーカス「では明日の10時にレストランの前で待ち合わせましょうか。」
主人公「わかりました。」
ルーカス「それでは、明日を楽しみにしています。」
●話しかける
ルーカス「明日の10時にレストラン前ですからね。楽しみにしていますよ。」
●次の日
ルーカス「今日の10時にレストラン前ですからね。楽しみにしていますよ。」
デート当日
●レストラン前
主人公「ルーカスさん。お待たせしました。」
ルーカス「こんにちは、アリス(アレス)さん。」
ルーカス「それではまいりましょうか。」
主人公「どこに行くんですか?」
ルーカス「昨晩、デートコースを決めておきました。」
ルーカス「さ、行きましょう。」
主人公「あ、ちょっと、ルーカスさん?」
●メロディ湖
ルーカス「リグバースは湖と海にはさまれた、いわば水の町。」
ルーカス「このメロディ湖の景色などはじつに美しく、おもむきがありますね。」
ルーカス「これほどの景観は、この世界でも有数のものです。」
主人公「ルーカスさんが言うんだから本当にそうなんでしょうね。」
ルーカス「ですが……。」
ルーカス「こうして湖から照り返す光を浴びるアリス(アレス)さんこそ――」
ルーカス「今この瞬間、世界中のなにものよりも美しい。」
主人公「あ、ありがとうございます。」
ルーカス「どういたしまして。」
ルーカス「それでは――次の場所へ行きましょう。」
●海
主人公「湖の次は海ですか。」
ルーカス「湖では目を、ここでは耳を楽しませます。」
主人公「耳を?」
ルーカス「澄ませば聞こえる――」
ルーカス「寄せては返す波、踏むとなる砂、遠くで鳴る汽笛、」
ルーカス「母なる海が奏でる、神秘的で雄大な生命の鼓動――。」
ルーカス「どれもがすばらしく心地いい。」
主人公「……本当だ。たくさんの音がします。」
ルーカス「ああ……すばらしい。」
ルーカス「耳をなでる甘やかな声。」
ルーカス「あなたの声こそ、天が与えた至福の音です。」
主人公「ルーカスさんの言葉のほうがずっと甘いですよ。」
●きぼうの池
ルーカス「この池はリグバースの恋人たちに人気の隠れデートスポットだとか。」
ルーカス「今日のデートはここで締めることにしましょう。」
主人公「湖、海ときて、最後は池ですか。」
主人公「本当に、ここは水の町なんですね。(そういえば温泉もあったな……)」
主人公「それにしてもよく隠れデートスポットまで知っていましたね。」
主人公「やっぱりそれも神さまだから…ですか?」
ルーカス「いえ……これは、みささぎさん、ユキさん、シモーヌさんたちに聞いて回ったのです。」
ルーカス「アリス(アレス)さんとの最初のデートにどこへ行けばよいか…と。」
主人公「ええっ!?」
主人公「それって交際宣言をして回ったのと同じじゃないですか。」
ルーカス「ふむ……言われてみればそうですね。」
ルーカス「しかしそうと気づいてしまえば、それも必然であったように思えます。」
ルーカス「あなたと恋人同士になったことをみなさんに伝えて回りたかったのでしょう、私は。」
ルーカス「言って回ることで高揚し、あなたを独占しているような気分にもなった……。」
ルーカス「これは新しい発見です。」
ルーカス「より多くの人々に伝えればよりすばらしい心持ちになれるのかもしれません。」
ルーカス「神のチカラを使って、ノーラッド王国の隅々にまで――」
絶対にやめてください ・いっそ世界中に伝えましょう
▼絶対にやめてください
主人公「恥ずかしくてどこにも行けなくなりますから。」
ルーカス「ふうむ、それは残念。まあしかし……」
▼いっそ世界中に伝えましょう
ルーカス「おお、それはスケールが大きい。」
ルーカス「いや、しかし……」
ルーカス「あまりに私的な力の行使は禁止事項ですね。」
ルーカス「今回はやめておきましょう。」
ルーカス「小さなところからコツコツと我が足で地道に伝えていくことにします。」
主人公(町の人たちに言って回るつもりだ!)
主人公(……ま、いいか。知られて困ることなんてないもんね)
最終更新:2025年02月05日 16:46