平成19年8月31日 京都
これまで京都を訪れたことは3回あります。
しかし3回とも、自分の意志で観光できる状況ではありませんでした。
今回は奈良の観光が主の目的ですが、初日は京都散策を行うという、少し贅沢な行程を選びました。
京都市内はバスでの移動が中心になります。
観光地図を見て、どのバスに乗るのかまず迷い、バス停がどこにあるのか次に迷うというような調子でしたが、まずは最初の目的地である、賀茂別雷神社に到着しました。
一般的には上賀茂神社と呼ばれている、山城国一之宮です。
京都市内からバスで40分近くかかりました。
本殿と権殿が左右に立ち並ぶ珍しいつくりで、初穂料を納めるとより近い所まで上ることができ、特別参拝をさせていただきました。
またバスにのって賀茂御祖神社へ。
こちらは下鴨神社と呼ばれる神社です。
同じく山城国一之宮。
ふたつの神社は、賀茂氏に大変かかわりが深い神社で、賀茂氏は八咫烏となった賀茂建角身命を始祖とします。
天皇の即位の中心的な儀式である大嘗祭を取り仕切るのが賀茂神社であるということは、あまり知られていません。
賀茂神社には、日本の原点を知る手がかりがあるのと同時に、まだ表に出ない神道の極意が秘められているような、壮大な浪漫が感じられます。
古代の山背原野の名残りをとどめる糺の森は、視界が緑一色になるような壮大な森。
また食事をするのも忘れて、一日を過ごしました。
平成19年9月1日① 橿原神宮
翌日、奈良に向けて出発しました。
まずは橿原神宮へ。
初代天皇の神武帝を祀る橿原神宮は、皇居があった所に明治時代に御創建されました。
そのために明治天皇は、京都御所の賢所と神嘉殿を、本殿・拝殿として下賜されたそうです。
神武天皇はが、その祖先である天つ神をお祀りしたのと同じように、明治天皇も祖先の神武天皇をこの地にお祀りしたのです。
それは他ならぬ、我々国民と国家の安寧を願ってのことでした。
少し歩くと神武天皇御陵へ行くことができます。
そちらへも手を合わせに参りました。
平成19年9月1日② 大神神社・石上神宮
次に大和国一之宮の大神神社へ。
昭和天皇御在位60年を記念して建てられた大鳥居が聳えますが、社殿はそれよりさらにかなり歩いた先にありました。
それにしても参道にあふれる人、人、人…
観光客という感じはしません。
みな地元の崇敬者たちなのでしょう。
非常に活気のある神社だと思いました。
大神神社は本殿がなく、御神体が山であるということで有名です。
拝殿の奥にある三ツ鳥居(大きい鳥居と、その両脇に小さい鳥居を配した三輪鳥居)を見たいと思ったのですが、あいにくこの目で確認することはできませんでした。
この三ツ鳥居も賀茂神社同様、何か秘密が感じられます。
西に少々歩くと摂社狭井神社があります。
ここから更に「山の辺の道」という遊歩道が次の目的地である石上神宮まで続いていますが、今回は時間の都合上車での移動なので古道の逍遥は次の機会に。
次に天理市にある石上神宮へ。
和風か中華風かよく分からない似たような建物が沢山立ち並んでいますが、それらはすべて天理教の施設でした。
石上神宮は物部氏の総氏神で、日本最古の神社の一つです。
物部氏は“もののふ”の語源にもなった程で、古代日本の軍事をつかさどっておりました。
大神神社同様、もともとは本殿はありませんでした。
こちらでは鶏が神のつかいとして、大切に飼育されています。
平成19年9月2日 春日大社
奈良市内にある春日大社を参拝しました。
奈良というば鹿ですが、そもそも鹿は春日大社における神のつかいで、御祭神の武甕槌命は白い鹿に乗っていたという伝説が由来なのだそうです。
手水舎も鹿の石像でした。
こちらも特別参拝をすることができました。
晩夏の緑と、建物の朱が、おたがいを引き立て合い、みごとな風景を作り上げています。
回廊の南西の角は、地形の起伏に合わせて垂木をねじって造られており、非常に美しい曲線を描いていました。
帰りに鹿みくじを引きました。
ひとつひとつが手作りの、木彫りの鹿におみくじを咥えさせたものです。
木彫りの鹿は、自宅へのみやげに持って帰りました。
帰りの便の都合もあるので、奈良見学はこれで終了。
まだまだ見たいものはたくさんあるし、次は吉野まで足を伸ばしたいという思いもあります。
これまで、日本人の教えと関わりのある史跡を巡ることが多かったのですが、今回は更に歴史をさかのぼり、神道の神秘に触れられそうな所まで行くことができたような気がします。
最終更新:2008年12月14日 15:03