放課後、田井中家
ピンポーン…
聡「はーい…あ、確か姉ちゃんの…どうぞ!」
唯「お邪魔しまーす!」
紬「久しぶりねえ」
梓「お邪魔しまーす…」
さわ子「なんで私まで…」
澪「聡くん、律は?」
聡「あ、部屋にいますよ」
ガラガラ
律「………」
聡「おーい姉ちゃ…なに顔にティッシュなんかかぶってんの」
澪「ありがとう聡くん、あとは私たちが」
律「………」
澪「まさか、テストで赤点だから部活に出るの禁止になったとはね…」
唯「まさか、がんっていうのは嘘でインフルエンザだったなんてね…」
律「………」
梓「新型インフルエンザ…確かに具合悪くて食欲なかったのも合点がいきます」
律「………」
紬「抗がん剤はお年寄りのお医者さんにあれこれ言って袋だけもらったんですってね」
律「………」
唯「中身はタミフル…」
律「……す、」
律「すみませんでした!」
唯「りっちゃん…」
律「ほ、ホントに出来心で…袋が見つかったときはホントのこと言おうと思ったんだけどさ…」
紬「りっちゃん…」
律「澪があそこまで驚くとは思わなくて…後に引けなくなって…
テストも赤点で、もしライブ出たら軽音部がヤバいことになるからやむ無く…」
梓「先輩…」
律「テープ慌てて録音してさわちゃんに渡して休みました…」
澪「律…」
律「皆、ごめ…」
澪唯紬梓「生きててよかったー!」
律「きゃああああああああ!はなっ…重たい!」
さわ子「わ、私も…」ドスッ
律「ぎゃああああああ!」
唯「まったくりっちゃんたら!ひどいよ!」
律「あ、あれでもホントに具合悪かったんだよ…」
紬「じゃあなんで休まなかったの?」
律「和に頼みごとしてたし…」
梓「まったく最低です!一生軽蔑します!」
律「わ、悪かったよ梓…」
澪「……」
律「澪?」
澪「…バカ律、もう二度とこんな嘘つくなよ」
律「わかったよ、ごめん澪…だからさ」
澪「追試なら知らないぞ!自業自得だ」
律「そんな~」
澪「…まあ、律が生きててよかったけど…」
唯紬律さわ子「みおしゃん…」
梓「先輩…」
澪「そ、そんな目で見るな!律、追試なんか知らないからな!」
律「ええええええ」
おわり
最終更新:2009年07月07日 01:36