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  • 愛の味

たぶん素敵妄想集(爆@ ウィキ

愛の味

最終更新:2009年09月27日 03:53

rm96

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管理者のみ編集可
 まぁ、あれだよね。

 ケンカなんていうものは、とぉってもササイナモノなわけで、特にそれがさ、コイビト同士だったりなんかしちゃったりすると。

「もぉ! 聞いてる!? ごっちん!」
「んぁ。聞いてるよー」

 そんなわけでごとー、ただいま梨華ちゃんち。
 梨華ちゃんそぉとぉ御立腹。
 うーん。そんな怒った顔もかわゆいねぇ。

「ごっちん!」
「ん?」
「もぉ!」
「あーはいはい。ちゃーんと聞いてるってば」

 よいしょよいしょと後ろに回って梨華ちゃんをぎゅってした。

「ね。ほら。少しおちつこ。ね?」
「ぅー…。けどさぁ」
「ほらほら。かわいーカオが台無しだよ」

 むうって唇尖らせ、くわぁっと眉を吊り上げたままの梨華ちゃん。
 なーんで、こーんなに梨華ちゃんが怒ってるかっていうと…。

『しゃぶしゃぶにはごまだれかポン酢か』

 だって。
 で、梨華ちゃんはごまだれ派。で、意外にもミキティはポン酢派。

『恋人ってさぁ、同じものを選ぶのが恋人じゃないの!?』

 ってミキティ。
 えぇっと…。コントそのままちっくなセリフ。ミキティってけっこー乙女だよね。うん。
 そりゃたしかに、おんなじものすきだと感性が一緒でうれしい! だけどさぁ。
 梨華ちゃんは、それで…。

『だったら美貴ちゃんがごまだれだっていいじゃない!』

 そっからうがーってミキティがまくし立てて、梨華ちゃんはあの騎馬戦の時のよーな目で無言で睨む。
 そしたら、

『もーしらないっ!』

 ってミキティ。

 まぁ、なんだよね。うん。

 かわいいよね。二人とも。

 で、なんでごとーがここにいるかって言うと、ごとー、仕事が終わってちょっと覗いたんだよね。むこーも終わったらしいから、がんばって、梨華ちゃんごはんに誘ってみよーかなぁって。
 そしたら、
『ごっちん! いこっ』
 って。ものすっごく怒った梨華ちゃんにそのまんまひきずられて、今に至る…と。
  なんかね、ちょうど、『もーしらないっ!』ってところに入ってっちゃって…。
 ゴロッキーズはマジでびびってて、まこっちゃん涙目だし。ヨシコはヨシコでなんかちょっとおろおろしてるし。

『はっ! 梨華ちゃんなんか魚に食われちまえっ!』

 なーんてね。ミキティ。
 ふーん。魚って、だれのことかなぁ?

 まぁ、そんな言葉と一緒に思いっきり睨まれたわけで、これがまた怖いわけで…。
 だからあたしも、

『じゃ、遠慮なく』

 って、とりあえずひらひらと手、振っといた。
 ドアが閉まるちょっと前に見たミキティの『えっ!?』って顔。

 さぁてね。
 そーなんだよね。
 そーなのさぁ。と、いうわけで、ごとーはちょっと思ったりする。

「ねぇ、梨華ちゃん」
「なぁに?」
「ほんとはさぁ、言っちゃったぁって、思ってるんでしょ?」
「でも美貴ちゃんの方がいっぱい言ったもん」
「あぁ、まぁそーだけどさ。でも、それは梨華ちゃんもでしょ?」

 おとなしく腕の中に納まってるけど、梨華ちゃん、さっきからテーブルの上の携帯ばっか見てるんだよね。
 なんかさぁ、ちょっとじぇらしー。ごとーだって、すきなんだぞ。梨華ちゃん。
 ヒトのモノだから、ガマンしてるけど…。

「ごとー怒んないからさ、メールしてあげたら?」

「…あっちがメールすればいいじゃん」
「あーまぁねぇ。でもさぁ、ほら、ね? いちおーさ、梨華ちゃんの方がおねーさんなんだし」
「…」

 あー。いじっぱり。
 まぁ、そんなとこが…かわいいんだけども。
 うん。

「ミキティもさ、待ってると思うよ」
「…」
 じーっと携帯を見つめる梨華ちゃん。
「ほら」
 促すけど、手を伸ばそうとしない。
 そのかわり大きなため息。
「…ごっちん」
「んん? なに?」
 顔を覗き込んだら、ちらってこっち見て、そんではぁってため息ついて、で。

「ごっちんは…ごまだれ? ポン酢?」

 は?

 一瞬真っ白。

「ねぇ、ごっちん」
「え、あ…ぅん」

 すっごい真剣な目。
 なんかどきどき。

 しっかし、まぁ。ほんっとにもぉ。

「そーだなぁ。あたしは」
 ぎゅって梨華ちゃんをうんと強く抱きしめる。
「どっちもすき」
「ずるい」
「だってホントだもん。あっさりしたポン酢もいいなぁって思うし、ごまだれだってあの香ばしい感じ、こってりしすぎなくってさ、すきだよ」
「でもっ、じゃあ…っ!?」

 梨華ちゃんの目がまん丸。
 だって、唇を塞いだから。

「ごっちん…?」
 ぽかーんと開いた唇をそっと指で辿って、にっこりと微笑む。
「どっちもおいしいじゃん」
「え…ぅん」
「梨華ちゃんもさ、たまには違う味も試して見たら?」
『えっ?』そんな感じ。言葉にならない戸惑う表情。
「案外、なんかに気づくかもよ? たとえば…さ」

 ゆっくりと唇を重ねたら、一瞬ぴくっと震えた。
 そしてかぁーって熱くなった梨華ちゃん。
 なんどもなんどもついばんで、軽く触れて、かわいいキスを繰り返す。
 がっちりあたしに抑えられて、身動きできない梨華ちゃんから少しずつ抜けていく力。
 ゆっくりゆっくりやさしく腕を撫でて、うっすらと開いた唇。

 ヴーーン。

 テーブルの携帯が震えた。
 でも、梨華ちゃんは気づいてない。

「…」

 ごめん。ミキティ。ごとー。限界。

 食べていいって、言ったもんね。ミキティ。

「…ん」

 舌を差し入れたら、小さく零れた声。
 ぞくっと背筋になんか走った。

 絡め取って、あったかくってやわらかい感触を味わう。

「…ふ…は…」

 零れる吐息とかすかな声。
 やばい。
 やばいやばいやばいやばいやばいって!
 すっごい…おいしい。

 ミキティ…すっごぃうらやましい…。

 もぉ、止まんないからね。

「梨華ちゃん」
「…ごっちん…?」
「あたしさ、おなかすいた」
「え…?」
 きょとんとする梨華ちゃん。そりゃそうだよね。
 そぉっとほっぺに口付けた。
「梨華ちゃん。いただきます」

 そしてまた深いキス。
 ゆっくりと梨華ちゃんを床に寝かせて、上におおいかぶさった。
 そろっと胸に手を置いたらぴくって、梨華ちゃん。

「んっ…ぁ…ごっ…ち…」

 ぎゅうっとあたしのシャツを掴む手。
 そっと包み込んで、梨華ちゃんの舌をあたしので撫でながら、熱くなってる口の中をめいいっぱいやさしく撫でてあげる。
 ほら。熱いよ。梨華ちゃんのカラダ。

「おいし」
「…」

 まどろんだ瞳はなんか潤んでて、どきどきしてくる。ずるいよ。ミキティ。マジでさ。
 でもそんなごとーも、かなりなワルイヒト。

 ま、お互い様か。

 携帯はちかちか光ってメールの着信を伝え続けてる。

「止まんない」

 首筋に吸い付いて、お気に入りらしいパーカーの中に手をもぐりこませてシャツ越しにカラダに触れる。
 ぴくっ、ぴくって、あたしの手が梨華ちゃんの感じるところを掠めるたびに跳ねる。

「やぁ…っ…。ごっちん…」
「そぉーお?」

 カラダはソンナコト言ってないよ。

「熱くて…舌、やけどしそう…」
 冷まさないとねって、ふーって耳に息を吹きかけたら、
「んぅっ!」
 肩をすくめて、マユゲを悩ましげにひそめて…。
 そのままみみたぶをパクって銜えて、口の中でつつって舌で辿る。
「ごっちん…っ!」
「おいし…梨華ちゃん」
「んっ…ぁ。やっ…」
「いや?」
「ごっちん…?」
 少しだけカラダを離して目を見る。
 不安そうで、ちょっと…おびえてるかな。
 だから、おでこにキスをして、梳くように髪をなでて…。
「でもね、梨華ちゃん。おいしいんだもん。ねぇ、梨華ちゃん」
「…なに?」
「梨華ちゃんも…たまには違う味…楽しんでみなよ。ね?」
「ごっちん…」
 さっきみたいな戸惑ったような顔じゃなくって、なんだろう。色っぽい。まなざしが…熱い。
 触れるくらいの軽いキスをして…。

 パーカーの下のシャツの中に手を入れて直接触れたら、すっごい熱かった。
 すすすすっと掠めるようにカラダの線をなぞって、そのたびに小さく身をよじる梨華ちゃん。
 シャツとパーカーをたくし上げて、ブラのホックを外して、ぴたって、心臓の上に耳をのっけた。

 ドクドクドクドク。

「速い」

 にこって笑ってみたら、恥ずかしそうに目を逸らされた。

 熱い肌。
 滑らかで、すぅっと舌で辿ったきれいな鎖骨のライン。
 やわらかい胸のふくらみに口付けて、起き上がった紅い先端を口に含んで舌で転がす。
「っあ…ぁ…」
 ちゅって音を立てて吸い上げたら、悩ましい声と一緒のぴんと反った背中。
 つーっと爪の先でわき腹を辿って、手のひらが引き締まったおなかの上をさまよう。
「ぅん…。ぁ…ごっちん…」
「ん?」
 はっ…はっ…って熱い吐息をこぼして、じっとごとーを見つめる。
 見詰め合ったまま、おなかの上をさまよっていた手をするすると足へと滑らせる。
 ジーンズのボタンの上で止まった指。
「いや?」
「…ぁ…ん…」
 言葉にならない戸惑い。
「いいんだよ。梨華ちゃんはね、ごとーをね、楽しめばいいんだから」
 ごとーは、ワルモノでイイんだから。
「けど……ふぁっ!?」
 ボタンを外して、ジーンズの中に手を滑り込ませた。
 薄い布越しに微妙なタッチで触れたら、そこはやっぱ濡れてた。
「もっと…あたしのこと…味わって。ね?」
 って、食べてるのは、ごとーなんだけどね。
 ぐっと指を押し込む。
「くぅっ! …んっ」
 指をなぞるように動かすと、梨華ちゃんがぎゅうってあたしの腕を掴んで、苦しげにマユゲを寄せて熱い息をこぼす。
「んっ…ぁ…ぁぅ…」
「梨華ちゃん…」
 ミキティがどんな風にしてるのか、あたしは知らない。
 すっごいワイルドなのか、それともあー見えてものすごくやさしいかもしれない。
 そんなことを考えてたら、へんだね。ちょっとずついじわるになってくる。
「ぁ…はっ……」
 じれったそうに腰を揺らしたから、いったん手を引いて、今度は中へ。

「んんっ! ごっち…んっ!」

 指に絡みついた蜜。
 触れた熱い花びら。
 うは…。
 どきどきどきどき…。
 蜜をかき混ぜるように探りながら泉の入り口で指を遊ばせる。

「はっ! あぁっ…んっ…」

 はだけた胸も、汗ばんでしっとりとしたおなかも、細い細いしなやかな首筋も鮮やかな桃色。
 唇で辿って、うっすら開いた梨華ちゃんの唇へ。
 やわらかく食んで、そっと耳元で囁いた。

「熱い…。梨華ちゃん」
「ん…は…」

 流す視線があたしを捕らえる。
 耳たぶを甘噛みして、わざと音を立てて耳を舌でくすぐる。
 指は泉の回りをじらすように動いたまま。

 ヴーーーーン。

 携帯が震える。

 梨華ちゃんはあたしの指先と舌に遊ばれて、その音に気づかない。
 今だけは、忘れて?

「んっ! はぁぁぁぁっ!」

 顔を覗かせて真っ赤に熟れた芯を弾いた。
 大きく首をのけぞらせて、でも耳を舐めたまま、芯をなぶりまわす。

「くっ…んっ…ぅぁ…はっ…ぁ…んっ…」
「もっと…おっきぃ声…聞かせて」
「やぁっ…! んっ!」
 ぐにっと押しつぶした。
 ぎゅうって梨華ちゃんの手に力がこもって、腕が痛い。痺れるようで…あたしの頭も痺れてく。
「おいしい…。梨華ちゃん」
 指を泉の中に深く深く沈めて、ゆっくりと中を擦りあげる。

 ヴーーーーン。

 また携帯が震えて、あたしはなんとなく横目で睨んでた。

 うるさいっ!

 心が叫んで、指は激しく梨華ちゃんを突き上げて…。

「んっ…はっ……あっぁぁっ! んくっ…! んっ!」

 あたしにしがみつく梨華ちゃんの唇をむさぼるように奪って、きつく抱きしめて…。

「梨華ちゃん…」

 きゅうって顔を首筋にうずめて、今だけ、甘い香りに酔いしれながら、その熱に溺れる。

 今だけ。今だけ…。

 ねぇ、梨華ちゃん。あたしは…おいしかった?

「っ…あぁっ! は…ぁ…ぁぁぁっ! まきちゃ…っ!!」

 ふっと梨華ちゃんから力が抜けた。

「…ありがと。梨華ちゃん」

 最後の最後…。うれしかったよ。

 キスをして、まだ荒く息をしている梨華ちゃんの服を直してぎゅってして。
 まだ熱いカラダ。
 ちょっと潤んだ瞳。
 なんとなく目が合って、くすくすって笑って…。
 梨華ちゃんが恥ずかしそうにうつむいたから、顔を上げさせて、そっと唇を近づけ……。

 ガン!

「のあっ!?」
「きゃあっ!」

 さすがのごとーもびっくり。
 なになになになになになになになになになになに!?

 ガン! ドン!

 あー。もしかする。

 ガンガンガン!

「こらあ! 開けろぉぉぉぉっ!」

 ガン! ドン!

「…みきちゃん…?」
「そっ。ミキちゃん」

「ごとーっ! ぶっとばす! 早く開けやがれっ!」

 おーおー。ガラが悪いですぞぉ。
 梨華ちゃんびびっちゃ…って、およ。笑ってるし。

「梨華ちゃん?」
「ふふっ。ごめんね。なんかびっくりしすぎて…」
「ふむ」

 まぁ、わかんなくもない。なんかマンガみたいだし。ミキティもあれでけっこー単純?
 とりあえず、くすくす笑ってる梨華ちゃんのほっぺにちゅうをして、ちょっと気合を入れてから起き上がった。

「うらぁっ! 早くしろぉっ!」

 ガンガンガンガン!

「ちっ」

 っていうかさ、余韻ぐらいひたらせろってーの。ごとーには二度とないんだから。
 それにさ、近所迷惑だってば。

 ま、そんなところがなんかかわいいぞ。ミキティ。

「はいはいはい」

 ドアを開けたら、早速掴みかかられた。

「ごっちん!」
「んぁ?」
「あーじゃねーだろっ!」
「あー。とにかく入ったら」
 胸倉を掴む手を掴んでそのまま引っ張り込んだ。そうそう。あたくしもいちおー怪力なもんですんで、そこんとこよろしく。

 後ろで暴れるミキティをひっばって梨華ちゃんの待つリビングへと連れてくと、
「梨華ちゃん!」
 ぱってごとーの手を振り解いて梨華ちゃんに飛びついたミキティ。
「美貴ちゃん!」
 大きく腕を広げて受け入れる梨華ちゃん。
 いやぁ。なんかごとー、ちょっと、かなり、いや、すごく、さびしーかも。
 ぎゅうって抱き合って倒れこんだ二人。
「梨華ちゃん! なんかされなかった!」
「ぇ…ぁ…」
 言いよどんで、ミキティのキラーアイズがごとーに光る。うは…こわっ…。
「…ごっちん」
 低い声。
 ごとーはでも、なんかおかしかった。だって、二人ともさ、かわいいんだもん。
 ふふっ。
「何笑ってんのよ!」
「いやいやいや。なんかさ、かわいなーと思って」
「はぁ!?」
「ふふっ。まぁ、そういうこと」
「なによっ!」
 バカにされてると思ってるみたいで、ミキティが立ち上がろうとするのを梨華ちゃんがぎゅって抱きしめて止めた。
「梨華ちゃん?」
「…こうしてて」
「…ぁ…ぅん…」
 ゆっくりと包むように梨華ちゃんの背中に戻っていく腕。
 なんかそれ見てちょっと、ごとーやりすぎたか…とも思ったり。

「…んー」
 でもちょっとごめん…は…いいずらい。
 それを察してくれたのか、梨華ちゃんちょっとだけ困った顔で、でも笑ってくれた。

 さて…。

「なんかごとーちょっとせつないんで、帰るわ。とりあえず、ごちそうさま」
 そしたら、かーって紅くなった梨華ちゃんと、青筋がぱぱぱぱって5つくらい浮き出たミキティ。
 どーやらごとーの去り際のあの言葉、そぉとぉ効いてたみたいだね。
 よいしょとカバンを肩にかけると、
「ねぇ、梨華ちゃん」
「…なに?」
「たまに違うのも食べてみたらさ、わかったでしょ?」
 だいすきなもののおいしさ。
「…うん」
 こくりとうなずいて、小さく小さく笑った梨華ちゃん。そんな梨華ちゃんをしっかりと抱きしめるミキティ。

「じゃぁ、またね。もーくだらないケンカするんじゃないぞー」

 ひらひらと手を振って、なんだかんだと素直じゃないかわいい二人の前から立ち去るごとー。
 ちょっとかっこいい?
 なんて思ってたら、どたどたって足音。で、がって肩を掴まれて……んぁっ!?

 目の前にミキティ、ちょーあっぷ。
 唇と唇、くっついてるし、やーらかいし、きもちいーし。
 ってか、ちょとまってちょっとまって。相手違うでしょ!

「ミキティ!?」
「ふん。梨華ちゃんの方が甘い」

 にやりと笑ったミキティ。

“ これでちゃらにしてやるよ ”

 そんな感じで、ごとー、ぼーぜん。

「…ばか」

 肩を掴んで後ろを向かせると、どんと背中を突き飛ばして梨華ちゃんに返した。
 だってほら。めっちゃ不機嫌。
「…ぁ」
「…」

  さぁてと、その後のことは、ごとー、しーらないっと。

 たまにはさ、違う味ってのもいいんじゃん?
 ごとーの唇でわかったでしょ?
 どんだけお互いがおいしいか。

 くるりと二人に背中を向けた。 
 後ろじゃ梨華ちゃん、ただいまミキティ、堪能中。

 梨華ちゃんちを出てドアを見たらすっごい靴跡。
 一つ二つ、とにかくたくさん。くっきりはっきり。

 なるほど、これも、愛の形。


(2005/5/11)
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