たぶん素敵妄想集(爆@ ウィキ
オトナとコドモ
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rm96
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手を繋いだ。
こうすんの、なんか久しぶり。
はしゃいじゃったりするのってカッコ悪いじゃん。だから、オトナなヤグチさんを気取って、
「アゴン、きしょい!」
なーんて、手を繋いでうれしそうに笑う彼女につっこんでみたりするオイラ。
こうすんの、なんか久しぶり。
はしゃいじゃったりするのってカッコ悪いじゃん。だから、オトナなヤグチさんを気取って、
「アゴン、きしょい!」
なーんて、手を繋いでうれしそうに笑う彼女につっこんでみたりするオイラ。
ホントはドキドキ。
なのにさ、
「なによぉ。ほんとーはうれしーく・せ・に。 素直じゃないぞ」
って、オイラのおでこをつんって突っついた。
「なによぉ。ほんとーはうれしーく・せ・に。 素直じゃないぞ」
って、オイラのおでこをつんって突っついた。
ドキ…!
「うわ…」
やば…。やばいって。
「マジできしょいから。今の」
オイラうそつき。
「っていうか、きもい。それ。サムイって…」
なのにカラダは正直。ホントはドキドキが止まんない。
そんなのコイツ、わかってないよなぁ。
「ふふっ。あたしもそー思った。美貴ちゃんだったら、そっこーできもいって言ってる」
「うん。言うね」
っていうか、それ、今、聞きたくない名前1号。
やば…。やばいって。
「マジできしょいから。今の」
オイラうそつき。
「っていうか、きもい。それ。サムイって…」
なのにカラダは正直。ホントはドキドキが止まんない。
そんなのコイツ、わかってないよなぁ。
「ふふっ。あたしもそー思った。美貴ちゃんだったら、そっこーできもいって言ってる」
「うん。言うね」
っていうか、それ、今、聞きたくない名前1号。
ドキドキにイライラがプラスされると、こうなります。
「まりっぺ」
「んあ?」
やべ、ヘンな声。
「何?」
ぶっきらぼーに顔を向けたオイラに梨華ちゃんが困ったように笑う。
「手、痛い…」
「…あ」
自然に力が入ってた。
でも…。
「オイラの気持だから…」
ってあれ? ちょっとオイラ、今何言った?
梨華ちゃんからふっと笑顔が消えた。
なんだよ…。そのカオ。
「ほら。行こ」
強引に手を引っ張った。
だってさ、一瞬すっごいせつなそうなカオしたから…。
「んあ?」
やべ、ヘンな声。
「何?」
ぶっきらぼーに顔を向けたオイラに梨華ちゃんが困ったように笑う。
「手、痛い…」
「…あ」
自然に力が入ってた。
でも…。
「オイラの気持だから…」
ってあれ? ちょっとオイラ、今何言った?
梨華ちゃんからふっと笑顔が消えた。
なんだよ…。そのカオ。
「ほら。行こ」
強引に手を引っ張った。
だってさ、一瞬すっごいせつなそうなカオしたから…。
なんだよ…。
他にすきな人いるの?
ねぇ?
他にすきな人いるの?
ねぇ?
慌ててすたすた歩くオイラの隣にくると、ぱっと繋いでた手が離れた。
「ぇ…!?」
けど、何にもなかったようににこって笑って腕を絡めて、もう一度繋がった手。
「梨華ちゃん?」
「ふふっ。なんか今日のまりっぺ、かわいいなぁ」
「なっ…なんだよ! オイラはいっつもかわいいの!」
ほっとした。でも、そんなカオは見せない…つもり。
でも、オイラの心臓は言うこと聞いてくれなくって、やっきになっちゃってるからさ…。
「あれ? 顔赤いよぉ」
ってクスクス笑われて…。
んだよぉ! 誰せいだと思ってんだよぉ!
「うっさい! いいだろ! このっ!」
えいって肩をぶつけたら、
「なんだとぉっ! えいっ!」
お返しを食らった。
「あっ! くそっ!」
だからもう一発、ジャンプして…。
「ぇ…!?」
けど、何にもなかったようににこって笑って腕を絡めて、もう一度繋がった手。
「梨華ちゃん?」
「ふふっ。なんか今日のまりっぺ、かわいいなぁ」
「なっ…なんだよ! オイラはいっつもかわいいの!」
ほっとした。でも、そんなカオは見せない…つもり。
でも、オイラの心臓は言うこと聞いてくれなくって、やっきになっちゃってるからさ…。
「あれ? 顔赤いよぉ」
ってクスクス笑われて…。
んだよぉ! 誰せいだと思ってんだよぉ!
「うっさい! いいだろ! このっ!」
えいって肩をぶつけたら、
「なんだとぉっ! えいっ!」
お返しを食らった。
「あっ! くそっ!」
だからもう一発、ジャンプして…。
なんかいい感じ。
こんな風にじゃれるのも久しぶり。
分割もそれはそれで楽しいんだけどさ、オイラとしてはものたんないわけで…。
最近はハロモニでもおんなじチームにならないし…。
こんな風にじゃれるのも久しぶり。
分割もそれはそれで楽しいんだけどさ、オイラとしてはものたんないわけで…。
最近はハロモニでもおんなじチームにならないし…。
しばらく肩をぶつけあってたら、とりあえずイライラは飛んでった。
でもカラダが当たるたんびにドキドキ。
うわ…。
なんからしくないよね…オイラ。
でもカラダが当たるたんびにドキドキ。
うわ…。
なんからしくないよね…オイラ。
「なんか食後のいい運動になっちゃったね」
「んー。そうだね」
「まりっぺ、思いっきりぶつけるんだもん」
だってさ、こんなことじゃないと照れくさくって触れらんないって。
手ぇつないでるだけでドキドキしてんのに…。
「や、梨華ちゃんが弱すぎなんだって」
「えー。そうかなぁ」
「ま、オイラはその方がいいんだけどね」
今の梨華ちゃんはいろんな意味で強いから、正直言って、もっと甘えてほしい。
「オイラ、トメコとかうす子とか薄幸な梨華ちゃん、すきだけどなぁ」
あの頃みたいにさ、もっと無邪気に頼ってよ。
なんて、言えないよね。
自分もお姉さんチームだって、自覚と責任感感じてるし、オイラも助けられてるってのはあるし。
「そうかなぁ。うれしいんだけど、まるで幸せじゃないみたいだよね。あたし」
「大丈夫。オイラが幸せにしてあげるから」
ハイ。いくじなしです。オイラ。
「なーんてね」
そしたら、『はっ?』って見開いた目がなんか不機嫌そう。
「なーんだ」
ふいって、顔をそらされて…。
「なーんだって、なんだよ」
拗ねてる?
キリキリと胸が痛い。
梨華ちゃんはふーっとため息をついた。
「…鈍感」
呟きがちくりと胸に刺さって、思わず足が止まる。
梨華ちゃんの足も止まって、顔を覗き込まれた。
「まりっぺ?」
「え…あっ」
たぶんオイラが背伸びすれば唇に届く。そんな距離。
不思議そうにオイラを見る梨華ちゃんはもう拗ねてなくって、不思議そうにじっと見つめてて、瞳の中に映ってるオイラは泣きそうだった。
「んー。そうだね」
「まりっぺ、思いっきりぶつけるんだもん」
だってさ、こんなことじゃないと照れくさくって触れらんないって。
手ぇつないでるだけでドキドキしてんのに…。
「や、梨華ちゃんが弱すぎなんだって」
「えー。そうかなぁ」
「ま、オイラはその方がいいんだけどね」
今の梨華ちゃんはいろんな意味で強いから、正直言って、もっと甘えてほしい。
「オイラ、トメコとかうす子とか薄幸な梨華ちゃん、すきだけどなぁ」
あの頃みたいにさ、もっと無邪気に頼ってよ。
なんて、言えないよね。
自分もお姉さんチームだって、自覚と責任感感じてるし、オイラも助けられてるってのはあるし。
「そうかなぁ。うれしいんだけど、まるで幸せじゃないみたいだよね。あたし」
「大丈夫。オイラが幸せにしてあげるから」
ハイ。いくじなしです。オイラ。
「なーんてね」
そしたら、『はっ?』って見開いた目がなんか不機嫌そう。
「なーんだ」
ふいって、顔をそらされて…。
「なーんだって、なんだよ」
拗ねてる?
キリキリと胸が痛い。
梨華ちゃんはふーっとため息をついた。
「…鈍感」
呟きがちくりと胸に刺さって、思わず足が止まる。
梨華ちゃんの足も止まって、顔を覗き込まれた。
「まりっぺ?」
「え…あっ」
たぶんオイラが背伸びすれば唇に届く。そんな距離。
不思議そうにオイラを見る梨華ちゃんはもう拗ねてなくって、不思議そうにじっと見つめてて、瞳の中に映ってるオイラは泣きそうだった。
これじゃ…オイラ、コドモじゃん…。
「真里ちゃん」
おでこに何か触れた。
それは唇。
かーってカラダが熱くなる。
「ごめんね」
笑った顔はやさしくて、オイラはますますひねくれる。
「なんだよ。別に梨華ちゃんが悪いわけじゃないだろ」
夜風に吹かれても熱いカラダ。
唇の感触はまださらわれてないのが、ちょっとうれしかった。
「ほら、行こう」
人通りのまばらな公園を抜けて、向かうは梨華ちゃんち。
こんなところでもたもたしてるなんてもったいない。
「うん」
そんなことに今更気づいたオイラにうなずく梨華ちゃんの笑顔。
まだちょっと肌寒い夜だけど、くっついた梨華ちゃんのカラダもあったかかった。
それは唇。
かーってカラダが熱くなる。
「ごめんね」
笑った顔はやさしくて、オイラはますますひねくれる。
「なんだよ。別に梨華ちゃんが悪いわけじゃないだろ」
夜風に吹かれても熱いカラダ。
唇の感触はまださらわれてないのが、ちょっとうれしかった。
「ほら、行こう」
人通りのまばらな公園を抜けて、向かうは梨華ちゃんち。
こんなところでもたもたしてるなんてもったいない。
「うん」
そんなことに今更気づいたオイラにうなずく梨華ちゃんの笑顔。
まだちょっと肌寒い夜だけど、くっついた梨華ちゃんのカラダもあったかかった。
*
あいかわらずピンクな部屋だった。
「変わってないねぇ」
「でも、あれから少しは勉強してるんだよ」
ベッドにちょこんと座ってクッション抱えて、部屋をきょろきょろと見回す。
なんか、こんだけピンクに囲まれてるとヘンな気分になりそう…。
「そーかぁ?」
まぁ、梨華ちゃんらしくていいけどね。
「マコトの部屋もかなりなピンクだから、時々負けらんないって思っちゃうけど」
「思うなよ。いい加減オトナな歳になるんだからさぁ」
とか言いつつ、今聞きたくない名前4号登場。ってなるとさ…。
「えー。でも、ののとかかわいーって言ってるよ」
ハイ。来ました2号。かわいい後輩だけどさ、今のオイラにはアウト。
ぎゅうっとクッションを抱きしめる。
「まぁ、ぬいぐるみの方かもしれないけどね」
なんて隣で笑う梨華ちゃん。
「変わってないねぇ」
「でも、あれから少しは勉強してるんだよ」
ベッドにちょこんと座ってクッション抱えて、部屋をきょろきょろと見回す。
なんか、こんだけピンクに囲まれてるとヘンな気分になりそう…。
「そーかぁ?」
まぁ、梨華ちゃんらしくていいけどね。
「マコトの部屋もかなりなピンクだから、時々負けらんないって思っちゃうけど」
「思うなよ。いい加減オトナな歳になるんだからさぁ」
とか言いつつ、今聞きたくない名前4号登場。ってなるとさ…。
「えー。でも、ののとかかわいーって言ってるよ」
ハイ。来ました2号。かわいい後輩だけどさ、今のオイラにはアウト。
ぎゅうっとクッションを抱きしめる。
「まぁ、ぬいぐるみの方かもしれないけどね」
なんて隣で笑う梨華ちゃん。
イライラしてくる…。
まずいな…。
まずいな…。
でもさ、甘えてくんないし、一緒にいる時間少ないし…。
あれだけ会ってんのにさ、遠いんだよ…今の梨華ちゃん。
あれだけ会ってんのにさ、遠いんだよ…今の梨華ちゃん。
ぽふっと、クッションに顔をうずめたら、
「まりっぺ?」
って、同じよーに抱えてるクッションに顔をうずめて覗き込んでくる梨華ちゃん。
久々に見る甘えるような上目遣い。
ちょっとだけ、素直になってみようかな…。
じゃないと、オイラもう限界…。
「梨華ちゃんさぁ、あんまりかまってくんないよね」
やべ。ストレートすぎ?
きょとんとしちゃってんじゃん!
「え…あぁ…だからね、最近フジモンと仲良さそーだしさぁ、いや、悪いって言ってんじゃないけどさぁ、つっこみ早すぎてあんまりオイラつっこめなくなってるし、なんかフジモンにいじられてる梨華ちゃん楽しそうで、見てておっかしーんだけどさぁ」
「真里ちゃん?」
首を傾げる梨華ちゃん。
あうぅ…。オイラ何言ってんだよ…。
考えれば考えるほど言葉が上手く出てこない。
「いや、それはいーんだけどさ、いや…やっぱよくなくて。 なんだぁ、辻ちゃんと遊んだりじゃれたりさぁ、カオリとのんびり話してるの見てるとさぁ…あぁ…なんてゆーの…」
っていうか、何が言いたいんだよぉ!
「あー! もう! わけわかんねーっ!」
「まりっぺが混乱しないでよぉ!」
「だからぁ! その……」
「まりっぺ?」
って、同じよーに抱えてるクッションに顔をうずめて覗き込んでくる梨華ちゃん。
久々に見る甘えるような上目遣い。
ちょっとだけ、素直になってみようかな…。
じゃないと、オイラもう限界…。
「梨華ちゃんさぁ、あんまりかまってくんないよね」
やべ。ストレートすぎ?
きょとんとしちゃってんじゃん!
「え…あぁ…だからね、最近フジモンと仲良さそーだしさぁ、いや、悪いって言ってんじゃないけどさぁ、つっこみ早すぎてあんまりオイラつっこめなくなってるし、なんかフジモンにいじられてる梨華ちゃん楽しそうで、見てておっかしーんだけどさぁ」
「真里ちゃん?」
首を傾げる梨華ちゃん。
あうぅ…。オイラ何言ってんだよ…。
考えれば考えるほど言葉が上手く出てこない。
「いや、それはいーんだけどさ、いや…やっぱよくなくて。 なんだぁ、辻ちゃんと遊んだりじゃれたりさぁ、カオリとのんびり話してるの見てるとさぁ…あぁ…なんてゆーの…」
っていうか、何が言いたいんだよぉ!
「あー! もう! わけわかんねーっ!」
「まりっぺが混乱しないでよぉ!」
「だからぁ! その……」
すきなんだよ。
「…だから…」
むぎゅってクッションの中に顔を埋めた。
息苦しいけど、顔上げらんないって。恥ずかしいよ。だってさ…これって。
「ヤキモチ…」
囁くような梨華ちゃんのつぶやき。
っていうか、言葉にするなよぉ…。
「…真里ちゃん」
そっと肩を抱かれて、耳に近づけられた唇。
きっと顔を覗き込もうとしてるんだろ?
「ね。真里ちゃん」
やだ。絶対上げない。
ゆさゆさと体をゆすられる。
「ねぇってば」
やさしい口調。頭をなでてくれる手がキモチいい。
「真里ちゃん」
「…ん?」
ちょっとだけ顔を上げた。
良く考えたらさ、これじゃオイラ、マジおこちゃまじゃん。それはちょっと悔しい。
すごい至近距離で目が合う。
ふわりと笑った優しいまなざしにドキドキは加速して……。
「ありがと。うれしい」
久しぶりに見るかも…。目を細めてこんな甘えたように笑う顔。
見とれてた。
見つめあったまま、梨華ちゃんの手がついとオイラの顎を持ち上げる。
「梨華ちゃん…?」
けど、何にも言わなくて、その代わりにキス。
むぎゅってクッションの中に顔を埋めた。
息苦しいけど、顔上げらんないって。恥ずかしいよ。だってさ…これって。
「ヤキモチ…」
囁くような梨華ちゃんのつぶやき。
っていうか、言葉にするなよぉ…。
「…真里ちゃん」
そっと肩を抱かれて、耳に近づけられた唇。
きっと顔を覗き込もうとしてるんだろ?
「ね。真里ちゃん」
やだ。絶対上げない。
ゆさゆさと体をゆすられる。
「ねぇってば」
やさしい口調。頭をなでてくれる手がキモチいい。
「真里ちゃん」
「…ん?」
ちょっとだけ顔を上げた。
良く考えたらさ、これじゃオイラ、マジおこちゃまじゃん。それはちょっと悔しい。
すごい至近距離で目が合う。
ふわりと笑った優しいまなざしにドキドキは加速して……。
「ありがと。うれしい」
久しぶりに見るかも…。目を細めてこんな甘えたように笑う顔。
見とれてた。
見つめあったまま、梨華ちゃんの手がついとオイラの顎を持ち上げる。
「梨華ちゃん…?」
けど、何にも言わなくて、その代わりにキス。
うそ……。
目の前で微笑む梨華ちゃん。
唇に残るぬくもり。
「…梨華ちゃん?」
でも、何にも言わない。
自分が抱えていたクッションを放り投げて、オイラからもクッションを取り上げると、そのままパタンとベッドに倒された。
「…梨華ちゃん?」
オイラを見つめる目は真剣で、ちょっと怖かった。
いつもと違う。
女の子な彼女はそこにはいなくって、オイラはその熱い瞳に見入ってる。
「真里ちゃん…」
吐息がかかるくらいに縮まる距離。
「すきだよ」
囁いて、また唇に唇が重なって…。
ほんの一瞬ですぐ離れたのが嫌で、オイラは引き止めるように梨華ちゃんのカラダに腕を回して抱き寄せた。
「オイラも……」
心拍数が上がってく…。
苦しい…。
「すきだよ…」
簡単なんだよ…。言葉にするのは。だけど気持ちが伝わんなきゃ意味なくって、それが怖くって、素直にもなれなくって、でも、今は言えるよ。
「すき…」
自然と腕に力が入った。
唇に残るぬくもり。
「…梨華ちゃん?」
でも、何にも言わない。
自分が抱えていたクッションを放り投げて、オイラからもクッションを取り上げると、そのままパタンとベッドに倒された。
「…梨華ちゃん?」
オイラを見つめる目は真剣で、ちょっと怖かった。
いつもと違う。
女の子な彼女はそこにはいなくって、オイラはその熱い瞳に見入ってる。
「真里ちゃん…」
吐息がかかるくらいに縮まる距離。
「すきだよ」
囁いて、また唇に唇が重なって…。
ほんの一瞬ですぐ離れたのが嫌で、オイラは引き止めるように梨華ちゃんのカラダに腕を回して抱き寄せた。
「オイラも……」
心拍数が上がってく…。
苦しい…。
「すきだよ…」
簡単なんだよ…。言葉にするのは。だけど気持ちが伝わんなきゃ意味なくって、それが怖くって、素直にもなれなくって、でも、今は言えるよ。
「すき…」
自然と腕に力が入った。
唇は惹かれるように何度も重なって、温度が上がっていくカラダが指先に遊ばれて…。
オイラを見つめる梨華ちゃんの熱っぽいまなざしが、心を焦がしていく。
裸で抱き合って、何かもをさらけだして、
オイラを見つめる梨華ちゃんの熱っぽいまなざしが、心を焦がしていく。
裸で抱き合って、何かもをさらけだして、
「真里…」
やわらかい微笑。
昇りつめていく瞬間、このまま消えてもいいやって思った。
昇りつめていく瞬間、このまま消えてもいいやって思った。
毛布に包まって、抱き合ってた。
こういう時間って、いいよね。
オイラを腕の中に包んでくすぐったそうに笑う梨華ちゃん。
あんまりかわいいから、オイラからキスした。
こういう時間って、いいよね。
オイラを腕の中に包んでくすぐったそうに笑う梨華ちゃん。
あんまりかわいいから、オイラからキスした。
「ずっと見てた。臆病なヤグチでごめんね?」
「なんで? そんな真里ちゃんだから、すきなんだよ」
「なんで? そんな真里ちゃんだから、すきなんだよ」
ありがとね。梨華ちゃん。
オイラ幸せだよ。
オイラ幸せだよ。
「あー。なんか幸せ」
「ホントに?」
「うん」
そしたら、ほっぺを真っ赤にしてきゅうってオイラを抱き寄せた。
「だってね、真里ちゃんが幸せにしてくれたから」
うわ…。オイラまで真っ赤になっちゃうよ。
「もう、茶化さないでね。真里ちゃん」
つんって、おでこを弾かれて…。
っていうかさ…。
「コドモ扱いすんなよぉ。いちおーオイラのが年上なんだよ」
「えー。でも、ちっちゃいし」
「ちっちゃい言うなぁ!」
「ホントに?」
「うん」
そしたら、ほっぺを真っ赤にしてきゅうってオイラを抱き寄せた。
「だってね、真里ちゃんが幸せにしてくれたから」
うわ…。オイラまで真っ赤になっちゃうよ。
「もう、茶化さないでね。真里ちゃん」
つんって、おでこを弾かれて…。
っていうかさ…。
「コドモ扱いすんなよぉ。いちおーオイラのが年上なんだよ」
「えー。でも、ちっちゃいし」
「ちっちゃい言うなぁ!」
オトナぶるのはとりあえずやめ。
楽しそうな梨華ちゃん見てるのはオイラも楽しいから、しばらくは梨華ちゃんがすきなようにさせてあげる。
でもいつか、くるりと逆転して、うんといっぱい愛をあげるよ。
抱えきれないほどの愛とキスをね。
楽しそうな梨華ちゃん見てるのはオイラも楽しいから、しばらくは梨華ちゃんがすきなようにさせてあげる。
でもいつか、くるりと逆転して、うんといっぱい愛をあげるよ。
抱えきれないほどの愛とキスをね。
(2004/5/8)