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  • いたずらゴコロと甘いワナ

たぶん素敵妄想集(爆@ ウィキ

いたずらゴコロと甘いワナ

最終更新:2009年09月27日 14:21

rm96

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 お風呂を洗ってお湯入れて戻ってきたら、美貴ちゃん、なんかすっごい真剣な顔をして本を読んでる。

『ね、ね? 今日梨華ちゃんちに泊まってっていい?』

 来る時もすっごいハイテンションで、ずーっと歌いっぱなしでニコニコ。

 美貴ちゃん、すっごいご機嫌。
 どーしたのかなぁって、聞いてみても…。

『えへへへへへへへっ』

 って、笑うだけ。
 ちょっぴり赤いほっぺで。

 でもそんな楽しそうな美貴ちゃん見れるのは、うれしい。

 ご飯食べるときも、あ、お家で焼肉したんだけどね。
『あーん』
 食べさせてって。もぉね、コドモみたいにおっきな口開けて待ってるの。

 でもね、でもね、それがかわいいのっ!
 ふだんはセクシーなカオたんがさゆの服とか帽子で喜んでたりとかってみたいに、普段クールって言うの?
 なんていうの、そんな甘えてくる感じじゃない人がね、こーやってべったり甘えてくるのってね、かわいいと思わない?
 なんかね、まさにそんな感じ。
 あたしにはそんなふうにしてきたこと、なかった気がしたから、すっごくうれしいの。
『んふっ。おいち。梨華ちゃん』
 ちょっと赤ちゃんコトバ。っていうか、つぼみちゃんな感じ。
 だからね、ついつい頭撫でちゃったりして。
 怒られるかなぁ…って思ったら…。

『もっと! もっと撫でて!』

 あー。ねぇ…。
 どうしろって感じでしょ? もぅ。
 だからね、もう飽きるまでずーっと頭撫でて、お肉食べさせて…。
 ちょっとのんより甘えんぼで、びっくり。

 で、食器の片付けは美貴ちゃんがやってくれて。
 その後は美貴ちゃんと一緒になんとなくテレビ見て、で、そろそろ遅くなってきたから…って、お風呂洗ってお湯入れてきたんだけどね。

 そしたら…なのよ。

「美貴ちゃん?」
「…」
 声をかけたら、すっごい怖い顔して見上げられた。
「あ…ごめん。じゃま…しちゃった?」
「…」
 じーっとあたしを見つめる美貴ちゃん。
「あの…美貴ちゃん?」
「……」

 無言のまましばらく睨みつけられて、
「ぁの…美貴……ッ!」
 声をかけようとしたら、スッて美貴ちゃんの両腕が伸びてあたしの腰をがっと掴んだ。
「みっ…美貴ちゃん!?」

 ズッ…!

「ちょっ!?」
 部屋着のジャージのズボンをパンツが見えるくらいのところまで引き下ろされると、シャツをたくし上げられた!

 ぺタッ。

 そんな感じ。
 あたしのおなか。おへその少し下辺りに埋めるように顔をくっつけた美貴ちゃん。

 なっ…ななななななななななななななななな…なに!?

「み…きちゃん?」
「ぅん…」
 おなかに美貴ちゃんの息遣いと肌の感触。なんかくすぐったぃ…。
「あ…あの…」
 …なにが…したいの?
 とりあえずどうしていいかわかんなくって、なんとなくちょうどいいところにある頭に手を乗っけた。
 そしたら、ちらりとあたしを見て、

『撫でて』

 …と、目で訴えられた。だから、なんかわかんないけどおとなしく言うとおりにする。
 そしたら、ぐりぐりって顔をますますおなかにうずめてきてくすぐったい。
「っ…くすぐったいよぉ。美貴ちゃん」
「うん。うふっ。うふふふっ」

 笑ってる…。

「ねぇ、美貴ちゃん!?」
 撫でるのをやめてちょっと逃げるように腰を離そうとしたら、がっとオシリをつかまれた。
 そして、
「…」
 おもいっきり下から睨みつけられる。
 …って、あたしが何したのよぉ!?

 おもいっきり泣きそう…というか動揺してるあたしを見て、美貴ちゃんは片手でしっかりとあたしのオシリを掴んだまま、右手を後ろの辺りに持っていくと、おそらくさっき読んでいたらしい本を取り上げた。

「はぁ!? 美貴ちゃん!?」

 それは『華美』の20ページ目。
 ローライズのジーンズ姿とピンクのビキニのあたしがちょっと小悪魔っぽいかんじに唇噛んで見下ろしてる写真。

「え…えええっとぉ!?」

 だからって、意味わかんないよぉ!

「みきちゃぁん」
 あぁ情けない声…。
 美貴ちゃんはまたあたしのおなかに顔をくっつけると、今度はずるずるとズボンを下まで完全下ろして、両手でしっかりと腰を抱きしめた。
 で、今度はおもいっきり純粋な瞳で見上げられ……。
「だってね、気持ちよさそうだったんだもん」
 って、それだけの理由でこんなこと……する?

 ってか、する……よね。
 美貴ちゃん…触るのだいすきだし…。

「んふっ。キモチいい!」
 きらきらした瞳と眩しいくらい純粋な笑顔。
 なのに…ええっとぉ…。
「…美貴ちゃん!?」
「んふっ。やーらかぃ! 梨華ちゃん」
 腰に回ってた手は足の方から滑りこんできてパンツの中。しっかりと掴んで…かるーくもまれたり撫でられたり…。

 …美貴ちゃん。

「美貴ね、ずーっと、こーしたかったんだぁ。梨華ちゃん、気持ちよさそうなんだもん」
「ず……ずーっと!? そっ…そうなの?」
「うんっ!」

  きらきら…。笑顔が眩しいっ!

「だって…そういうことしたら……梨華ちゃん、嫌かなぁ…って」
「うーん…。あたしはそんなこと気にしてないよ?」

 …まぁ、やりかたによるけど…。
 でも平家さんにはよくオシリ触られたし…。

「でも、梨華ちゃん…」
「ん?」

 不安そうな瞳。だからまた頭を撫でてあげたら、慌てて目をそらされた。でもね、なんかもじもじって感じで…。
「ん…。あのね……嫌われたく…なかったから。さびしいもん…」
「…そっか」
 こくりとうなずいて、きゅうってあたしのおなかに顔を押し付ける美貴ちゃん。
「あたしは…こうして甘えてくれて、うれしいよ」
「ほんと?」
「うん。ほんと」
 だって、なんかあたしといてつまんないのかなぁ…って、ちょっと最近思ってたから。あたしだって、さびしいよ。
「えへっ。梨華ちゃん!」

 ぺろっ!

「ひゃっ!」

  ふいを突かれておへそを舐められて、思わずでたヘンな声。

「みっ…美貴ちゃん!?」

 ぺろぺろぺろ。

 くすぐるように舌の先で舐め続ける美貴ちゃん。
 手は感触を確かめるように相変わらずオシリを撫でたり掴んだり揉んだり…。

「んっ…みきっ…」

 ちょっ…ちょっとっ…!

 ぺろっ!

「やぁっ!?」
「気持ちいい?」

 にっこり笑って聞くことじゃないですから。それ。
 もぉ…。つっこんでばっかりで、これじゃあたしが美貴ちゃんみたいだよ…。

「っていうか…くすぐったいよ」
「だって、くすぐってんだもん」
「えぇーっ」
「ねっ。ねぇ! 梨華ちゃん?」
 ものすごく期待のこもったまなざし。
 なにをあたしに求めてるの?

 …って、なんか、わかってきた気がする。

 だって……アツイ…。

「もぉ…」

 やれやれとこぼしたため息に、美貴ちゃんが不安げな顔をする。
 だから、同じ目線になるように…って、小さいコドモじゃないんだけどね。座った。
 けど、オシリは相変わらずしっかりと捕まえられたまま。

 …よっぽどすきなんだね。美貴ちゃん。

 もぉ。

「いたずらっこ」
「梨華ちゃん?」

 不思議そうに見つめる美貴ちゃん。
 そっとほっぺを両手で包むと、うっすらと開いたかわいい唇にキスをした。

「…!!」

 ちょっと悔しいから、舌を入れてみたりなんかして。
 軽く絡め合わせて、下唇を軽く噛んでから離れた。

「うふっ。おかえし」
「…りかちゃん」

 ぼんやりとした目。
 よしよしって頭を撫でて、とりあえずお風呂、お湯止めてこなきゃって立ち上が…ろうとした。
「つづき」
 しっかとあたしのシャツを握り締める美貴ちゃん。
 んーでもなぁ…。
「じゃぁ、一緒に入る?」
「うんっ!」
 満開に笑顔を咲かせる…って、まさにそんな感じ。きらきらきらきら、こっちがドキドキするくらい眩しい笑顔でぱっと立ち上がると、美貴ちゃんはさっとあたしの手を取ってお風呂場に走り出した。

    □

 ちゃぽん。

 ようやくお湯に浸かって…。
 しっかり美貴ちゃんを後ろから抱っこしたら、ゆらゆらと水面が揺れた。

 もうねぇ。入るまでが大変。

『…美貴ちゃん?』
 脱ごうと服に手を掛けたあたしを、すっごく怖いくらい真剣にじーっと見つめる美貴ちゃん。
 ええっとぉ…。
 そんなに見つめられると…脱ぎづらい…。って、下はね、ズボンは脱いじゃってるんだけど。

 美貴ちゃんはもうぱっぱと脱いじゃってて真っ裸。
 白くってぽこっと出たおなかとかわいい胸、すらっと伸びた細くてキレイな足にちょっとくらくらしたけど、それ以上になんか微妙に気まずい…。
『あの…先に入ってていいよ。カゼひく…』
『やだ』
『…やだ?』
 えーあのー…。フジモトさん?
『脱がしてあげる』
『はぁ!?』
  なんて言ってる間にぎゅって抱きついてきたかと思ったら、はぁっ!?
『みきちゃぁんっ!?』
 背中に回った腕がブラのホックを…。
『えへっ。外しちゃった』
 あのぉ…。それをつぼみちゃんボイスで言わないでほしいんですけどぉ……。
 するするっとブラ紐を腕に滑らせて外してご満悦な美貴ちゃん。
 呆然としてるあたしの腕から床にぽとりと落ちて、
『じゃ、こっちも』
 って、パンツに指がかかったから、慌てて強引に唇を塞いだ。

『んっ! …んんっ……っん…』

 もぉ、このまま好き勝手されたらいつまでたってもお風呂に入れないし、風邪引いちゃうよぉ…。

 だからさっきよりも激しいキスを試みる。

 息をつかせないように絡めとった舌をしつこいくらい撫で回して、逃がさないようにしっかり頭を抱いて…。
 ゆっくりとあたしの首に巻きつく美貴ちゃんの腕。
 唇を時々軽く噛みながら、また舌を絡め取って息苦しくて逃げようとしてもすかさず追いかけて絡めあわせて…。

 そんなこんなでどれくらいの時間がたったんだろう。
 ようやく離れたら、ぽーっとした顔の美貴ちゃん。
 はぁ…はぁ…って、肩で息をして…。
 だから、軽く唇にキスをした。

『ね、先、入ってて? いい子だから』
『…ぅん』

 で、ようやくお風呂場へ。
 またあんまり待たせると何してくるかわかんないから、さっさとパンツを脱いで入ったら、今度は手にしっかりとボディーソープをあわ立てて待ち構えてた…。
 たった1分2分のことなのに…いつのまに…って感じ。

「梨華ちゃん?」
 ため息が首筋にかかって、すっかりあたしに体を預けてる美貴ちゃんが不思議そうに首だけで振り返る。
 ちょっとぽわーっとして、なんかまだまどろんでるし…。
 まぁ、しょうがないよね…。

 だって…。

『洗ってあげる』
 やっぱり…。
 どうしよう…。
 っていうか、美貴ちゃん、触るのすきっていうより、これってぜんぜん違うよね?
 どうしていいのかわかんないよぉ…。

 ねぇ、美貴ちゃん。
 そんなことしてると、あたし…どうにかなっちゃうよぉ?
 食べられちゃっても、いいの?

 っていうあたしの気持ちはまったく無視。
 にっこり笑った美貴ちゃんの泡だらけの手がすうってわき腹から胸へと滑ってく。

『あっ…ちょっ!』
『んふ。本当はね、タオルとかより、手の方がいいんだって。刺激が少なくて』
 でも、今の美貴ちゃんだとそれをどう受け止めていいのかわかんないよ…。
 そんなことを思ってるうちに…。
『ひゃぁっ!』
 きゅっと胸をつかまれて…やだ、ちょっとぉ!
『美貴ちゃん!?』
『んー? なぁにぃ?』
 にかって笑って、でもなんか瞳の奥がキラッて光って、あー。確信犯。

 って、そうなんだよね。
 もぉ…。

『そんなにいたずらばっかりして』
『えー。何のこと? わかーんなーい』
『じゃぁ、わからせてあげる』

 ものすごい挑発の仕方だよね…美貴ちゃん。
 あたしが食べられちゃいそう…。
 でもね…。

『悪い子には…おしおきしないとね』

 しっかりと目を見て言ったら、その意味を悟ったのか、ふ…と美貴ちゃんの表情が変わった。
 無邪気さが消えて妖しい艶がふわっと浮かび上がる。
 自分の体に広がってる泡を手に取ると、美貴ちゃんの体に手を回してゆっくりと背中を撫でさする。
 あぁ…。すべすべ…。きもちいい……。

 って、これじゃダメだよぉ!

 とはいえ、誘惑には勝てなくて…。
 ほら、とろんとしてきた美貴ちゃんの目。

 ゆっくりと背中からおなかへと泡を広げて、美貴ちゃんのかわいい胸をやんわりと揉みながら、首筋、耳、耳の裏を指先でゆっくりゆっくりと愛撫する。

『ん…。りか…ちゃん…』

 物足りない…そんな目で見つめられて…。
 また体の線を辿りながらゆっくりと掠めるような指先ですすーっと泡と一緒に下へ下へ…。

『んっ…りかちゃんっ!』

 でもね、そこには触れないで、その周辺をゆっくりとさすって、入り口のそばにゆるゆると泡を広げていく。

『ぁ…っ…は…』

 うっすらと開いた唇を舌で辿って、しっかりと目を見つめて…。

『ふふ…。キモチいいの?』

 こくりとうなずいた美貴ちゃん。

『…濡れてる…』
『それは…』
『へんだね。シャワーのお湯、出してないのに』
 ゆっくりと人指し指を沈めていく。
『…!』
 ふはぁっ…て息を吸って体を強張らせた美貴ちゃん。
 しっかりと体を支えると、ちょっとだけ指を曲げてゆっくりと動かした。
『ん…ぁ……ぁあ…』
『美貴ちゃん…』
 ゆっくり動かす指にあわせてぴくっぴくって美貴ちゃんが小さく跳ねる。感じるポイント時々わざと掠めるように刺激しながら、じれったいぐらいにゆっくりと指を動かす。
『あぁ…。りかちゃん…っ、は…』
『ふふっ。かわいいなぁ』
 うっすらとピンクに染まった頬。
 ふわりと唇で触れてゆっくりと指を抜いた。
『…りかちゃん?』
 不安げな目。物足りないって訴えかけて、ぎゅうってあたしの腕を掴む。
『言ったよね。おしおき…って』
『…っ』
 ぴくりとまた美貴ちゃんの体が跳ねたのは、あたしがつうって指の先で美貴ちゃんの背骨の上を辿ったから。

『さ、風邪引いちゃうから、お湯、浸かろう?』

 で、今に至ると。
 もちろんあたしが先に入って美貴ちゃんをだっこ。
 だって、逆にしたらどうなるかわかんないし…。

 だからこうしてる間もさっきの熱を逃さないように、やさしくやわらかく、物足りなさを残すように足やおなかを撫で続ける。

 それにね。あたしにも…火が着いちゃった。
 だから……ね?

 ぎゅうっと後ろから抱きしめる。
「今日の美貴ちゃん…みんなが見たら驚くだろうね」
「ふふっ。そうだね。美貴、あんまり梨華ちゃんにはこうして甘えてないもんね」
「ね。いつもツッコミばっかりで」
「だって、梨華ちゃんヘンなんだもん」
「あぁー! 言ったなぁ!」
「だってほんとじゃん」
 にかって笑って、あたしの方に体を向けてきゅうーって抱きついてくる美貴ちゃんは、いつもの美貴ちゃんに近くって、ちょっとほっとする。
 でも、こんな風に甘えてくれるんだ。
 亜弥ちゃんといる時もこうなのかな…って、思ったけど。たぶん違うよね。
 ほんっとになんか、コドモみたいに素直に甘えてくれて……うれしい。
 だから、きゅうって抱き返して、首筋に顔をうずめた。
「ふふっ。そうなんだけどね」
「梨華ちゃん、やってることと言ってること違うし」
「じゃぁ、やめようか?」
「いや」
「はやっ」

 そしておっきな声で笑いあって、響きあった声。
 ほんのりと温まってる美貴ちゃんのぬくもりが気持ちいい。そして…やさしい。
「美貴ねぇ…」
「ん?」
「素直になってみたんだ」
「素直?」
「うん。美貴さぁ…」
 そう言って、微笑んで…。

 あたしから見れば、美貴ちゃん、あたしなんかよりずっと素直だよ?
 でもね、なんか言ってること、ちょっとわかった気もした。

「すきだよ」

 一瞬、えっ…って、すっごい驚いた顔して。それがすっごいかわいくて。
 唇にそっと唇を重ねて、やさしく頬に手を添えた。

「さっ。あがろっか。のぼせちゃうよ」

   □

 お風呂上り。
 ぽーっとした美貴ちゃん。ほんのりピンク色の肌。うつろな瞳。

 …あー…。
 どきどき。

 バスタオルだけを巻いた細い体。きれいな足。
 そっと後ろから近づいて、すすっと手のひらでゆっくりと足を辿っていく。
「梨華ちゃん?」
「ん?」
「…すき」
「うん」
 後ろから包むように抱き寄せて、唇を耳に寄せる。
「すきだよ」

 あたしも素直じゃないから、仕事だとか、みんなに迷惑がかかるからだとか、理由つけてた。
 だってね、ふつーじゃないから。
 だけどね、やっぱりすきなんだぁ。
 そこにはね、うそをつきたくないの。

 こうして、美貴ちゃんがすき…って言ってくれた。
 すごいことだよね。
 だってあたし、美貴ちゃんが自分から告白できない人って…言ったのを知ってるから。
 だから、いろいろ考えちゃたりしたんだと思う。
 そりゃぁね、あたしだっていろいろ思った。考えた。

 だからね、だから…感じたい。
 もっと、美貴ちゃんの気持ちを…。

「すき」

 そっとバスタオルの結び目を解いた。

「梨華ちゃん…」
「ふふっ。おしおきのつづき…しないとね」
 はらりと落ちたバスタオルから現れたきれいな体。ほんのりと染まった桃色の肌。
 そっときれいなうなじに唇を落とした。
「こわーい。梨華ちゃん」
 くすくすって笑って美貴ちゃんの手がすうっとあたしの手に重なる。
 そのまま自然と唇が重なり合って…。

「…ふっ…」

 さっきは戸惑っちゃって強引なキスをしたけど、今度はやさしく、やさしく…。
 美貴ちゃんを確かめるようにキスを楽しむ。

 名ばかりのお仕置き。

 下唇を軽く噛んで、それから舌を吸い上げて、また絡めて…。

「っん…。ぁ……はっ…」

 そっと手を下に伸ばしてうっすらとした茂みの中に滑り込ませたら、もうすっかり潤って…って、そりゃそうだよね…。

「んんっ!!」

 でも、触れてあげない。その入り口をくすぐって、美貴ちゃんと言えば…っていうくらいきれいな足へと手を滑らせる。内股を手のひら全体でそぉっと軽く撫でながら、キスを続ける。
 美貴ちゃんの手があたしの手を捕まえようともがきだす。
 だからきゅって乳首をつまみあげた。

「んくぅっ!!」

 離れかけた唇を追いかけて舌を絡め取ると、そのまま押し倒して美貴ちゃんの上に覆いかぶさる。
 そのままやんわりとあたしの小さな手のひらにすっぽり納まるかわいい胸を揉みしだく。

「…っ…んっ……っ…」

 美貴ちゃんの手があたしの首に絡みついて引き寄せる。
 もっと…キスをせがまれて。
 だから唇をゆっくりと離した。
「はぁ…梨華ちゃん?」

 つぅっと二人を繋ぐ淡い線。

 軽く唇にちゅっとキスをして、ほんのりと染まっている頬を撫でながら、空いてる手で爪の先でこするように乳首を刺激する。

「っ…りかちゃん…」

 淡い刺激にもどかしそうな瞳で見つめられて、小さく揺れるからだと一緒に零れる甘い声。

 背中を駆け抜けるゾクゾクした感触。

 あぁ…壊したい…。

「なぁに?」
「……もっと」
「ん? 何」
「もっと……触って?」

 すうっとあたしの背中を撫で回す美貴ちゃんの手。

「がまん…できない?」

 こくりとうなずいて、はぁ…って零れた熱いため息。

「ちょうだい。りかちゃん」
「ふふっ。ほしいの?」
「うん」
「やぁだ」
 にっこり笑って耳元で囁くと、ふうって息を吹きかける。
「ふぁっ…!」
「まぁだ。あたしが満足するまで」
「…りかちゃんのすけべ」
「おたがいさま」

 むうっと唇を尖らせて睨みつける美貴ちゃん。
 そっと髪を払いのけてこめかみに口付けると、唇を首筋、鎖骨と落としてつうーっと舌を滑らせて胸へ到着。
 もうぴんって起き上がってる乳首にそのままぱくってかぶりつく。
「んあっ!」
 舌でくるくると舐めてちゅって吸い上げただけで、
「ひぁっ! あっ! っ…あっ!」
 おもしろいくらい反応する。
 甘噛みして強く吸い上げて、その間に指でいじっていたもう片方もじっくりかわいがってあげると、時々かぶりつくように口付けながらおなかへと体を下げていく。

「っはぁ…。りかちゃん…っぅぁ…んっ」

 あたしの髪に絡まる指。
 きゅって指先にこもった力がなんだか気持ちいい。
 掠れぎみの甘い声はちょっと舌っ足らずで、こちょこちょと耳をくすぐられてるみたいできゅっとする。
 ぞくぞくして、どきどきして、あたしもアツイ。

 いったん体を少しだけ起こすと、美貴ちゃんのぽこっとしたかわいいおなか。おへそのちょっと下くらいのところにむぎゅって顔をうずめた。
「ぅはぁっ…りかぁっ!?」
「んふ。きもちいい」
 すりすりとほっぺをすりつけると、かわいいおへそを舌の先でちろりと舐め上げた。
「あんっ!」
「ふふ。かわいい。さっきあたしにしたこと、そのまま美貴ちゃんにもしてあげる」
 うふっ。
 そんな感じ。いつもの美貴ちゃんならツッコムとこ。
 でももそんな余裕ないみたい。
「あっ! はっ…は…ぁ…ぁんっ!」
 ちろちろと舌で舐めるたびにびくっぴくって体が跳ねて、もぞもぞと体をよじらせる美貴ちゃん。

 全身があたしのだいすきなピンクに染まって、きれい…美貴ちゃん。

 うっとりと眺めながら、唇でおなかのやわらかさを楽しんで、体を下にずらす。
「足、開いて?」
 微笑みながらすうって足を撫でたら、ゆっくりと大きく足を開いた美貴ちゃん。
 すっかり蜜に濡れて溢れかえった茂みの奥を掻き分けて、
「ひゃぁっ!」
 舌でゆるく開いてる入り口を辿ったら、びくびくって跳ね上がった美貴ちゃん。

 かわいい…。

 感じてくれてる。それがうれしい。

 そのまま吸い付いて、舌で溢れ出る蜜を舐め取って、時々ぷくっと膨らんだ芽に擦り付ける。
 今までのじれったさに慣らされていた美貴ちゃんの体が激しく揺れる。

「んぅっ! うはっ…! あっ! …っ、あっ! ああぁっ! りかちゃ…」

 きゅっと手を握って、指を絡めた。
「ふふっ。おいしいよ。美貴ちゃん」

 もっと…。
 もっとちょうだい?

 舐めるのをやめてどんどん溢れてくる蜜を思い切り音を立てて吸い上げる。

 甘い…。
 味なんてよくわかんないんだけど、でも、だいすきなひとの味だから、すごく甘い。
 そんな気がする。

「あっ! ああああっ! あっ…はあっ、んんぅっ…!」

 ぐぐって背中を反らせて、ぎゅうっとあたしの手を握って…。
 舌を中につっこんでかき回すように動かす。

「んっ! んっ…ん! りかっ…あっあっ…ぁ、ああっ…あ! りかぁっ!」

 ぐたっとベッドに沈んだ美貴ちゃん。
 はぁ…ふぅ…って、大きく上下する胸。

 ぽわーんとしてる美貴ちゃんはなんかあどけなくって、なんかね。上手くいえないくらいいとおしくて、かわいい。
 ふわりと唇を塞いで、
「もう、おいたしちゃ…ダメだよ」
 って、言ったら、
「…やぁだ」
 って笑って、今度は美貴ちゃんからキス。
 満足そうに微笑んで、すうっと余韻の中に帰っていった美貴ちゃん。

 このままじゃ風邪引いちゃうから、布団を引っ張り上げてきて、上にかけると包み込むように抱きしめた。

   *

 ぼんやりとしていたけど、きゅうっと抱きしめてくれる腕は気持ちよくって。
 二人の温度で布団はすぐにあたたかくなって…。

 あたしの首筋に顔をうずめる美貴ちゃんはすっかりご満悦。
「りかちゃん」
「ん?」
「みきね、うれしかった」
 そしてちょっとはにかむように微笑んだ。
「みきね、聞いたんだ。いいださんとか、よっちゃんさんに」
「何を?」
 なんか小さい子をかまってるみたい。
 すっかりあたしに体を預ける美貴ちゃんのさらさらの髪をいじりながら、やさしく尋ねてみる。
「うん。どうしたら…りかちゃん、すきになってくれるかなぁ…って」
「なんで? あたし、すきだよ? 嫌いじゃなかったよ?」
「うん。わかってるよ。そぉじゃなくってね、だからぁ、みきごと…ぜんぶ、あいしてくれるかなぁって」
 えへへ…って笑って、
「ともだちとかじゃね、いやだったから。それいじょうがよかったの。そしたらね」
「そしたら…」

 で、聞いてびっくり。

『あぁ。石川ロリコンだからさぁ。つぼみちゃんモードいけば落ちんじゃない』
 って、よっちゃん。
『ほら、ののとかさぁ。コドモじゃん。それに胸ないし。舌ったらずだしさ。けっこうストライクゾーンだと思うよ。ミキティ』
 ……あんたねぇ。

 おしおき決定。

「みきもそれはちょっと…オイっておもったけど…」

  やっぱりね…。

 でもね、カオたんは、
『母性本能くすぐってあげるの。うんと甘えてみ? すっごくよろこぶから』
 って。さすがお姉ちゃん。よくわかってる。

「そっか…」
「うん」

 結果オーライってことなのね…。

「でもね、みきちゃん」
「ん?」
「もぅ、いたずらはやめてね。そんなことしなくても、ちゃんと…その…ね。するから」
「…」
「すきだから」

 だけどね、
「やだ。ふふっ。みき、りかちゃんの困った顔とか、いじったりつっこんたりするの、すきだもん」

 だって。

 あたしも、いじられたりするの、嫌いじゃないけどね。
 ま、いっか。
 喜んでくれるなら、うれしいよね。

 でもね…。
「もぅっ!」
 素直じゃないから、ぎゅうって照れ隠しで抱きしめた。
 きゃはって笑った美貴ちゃん。

 甘いひと時。
 上手い具合に明日はおやすみ。
 ゆっくりぬくもりを感じて、ゆっくりしてよう。

 すうって、甘い余韻に漂ったままいつのまにか夢の世界に行った美貴ちゃん。
 あたしも目を閉じた。

 目が覚めたら今度どんないたずら、待ってるのかな?


(2005/1/24)
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