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たぶん素敵妄想集(爆@ ウィキ

そして、このあと

最終更新:2009年09月27日 17:21

rm96

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管理者のみ編集可
 あなたの後ろに立つの、緊張するんですよ。

 だって…抱きしめそうになるから。

 だから、息を詰めて、じっとがまんするんです。
 そのかわいい耳たぶに噛み付いてみたいとか…。
 しなやかな首筋に触れてみたいとか…。
 でも、そんなあたしにあなたはにこって、無邪気に笑って…。

「三好ちゃん」
「はい?」
「考えごと?」
「んー。そんなところかな」
「ふーん。なんだったら、相談乗るよ?」
 じっとあたしを見つめる強いまなざし。惹かれて、見惚れて…はっと我に返って…。
「ありがとうございます。大丈夫です」
 だって、そんなこと…言えないよ。

 あなたがほしい。

 そういうことなんだもん。

「三好ちゃん?」
「はい?」
「本当に…なんかあった?」
 心配そうにあたしを見つめる石川さん。
 …そんなに不安にさせるような顔…してたかな?
「どうしてですか?」
「だって…なんか…」
「なんか?」
「泣きそう…」
「…泣きそう?」
 あたし…そんな顔…してたの?
「そう…ですか?」
 あたしの言葉にすごい意外そうな顔を一瞬だけして、すぐにこくりとうなずいた。
 ほんの少しだけ背が高いあたしをじっと見上げる石川さん。
 なんかすごい頼りなく見えて…不安げなその表情に胸を掴まれて、抱き締めたくて腕がうずきはじめる。
「気のせいですよ。たぶん」
 言葉を濁しちゃったけど、そんな表情は見ていたくなくて、ちょっとしたウソをついた。
 でも、何にも変わらなくて…。
「…三好ちゃん」
 返ってきたのはちょっとだけ強くなった口調と不安交じりの怒った目。
 どうしよう…。
 今は誰もいないから、誰もいないけど…でも…。
 二人の間の空気が重くなる。
 じっとあたしを見つめる石川さん。

 言っても…いいんですか?

 言葉にしようと口を開きかけて、でもためらって…。
「…ねぇ」
 石川さんの手がそっとあたしの腕を掴んだ。
 そこだけ別の何かになったみたいに感覚が鋭くなって、ぴくって体が震えた。
 もう目は離せなくって、あたしの心臓は速くなってて…。
「言って? 本当に…何か…あったの?」
「…」
 手に力が篭る。
 伝わってくるぬくもり。
 気がついたら、息ができなくなってて…。
 ねぇ、石川さん。
「泣きそうに…なってますよ」
 じっとあたしを見つめる瞳はかすかに揺れてた。
 それに胸が熱くなって、あたしはもう…たぶん止まれそうにもない。
「うそ…」
「本当です」
 そっと頬を包むように右手を添えた。
「ありがとうございます。そんなに不安にさせてたんですね。あたし…」
「そっ…そうだよぉ。だって、ずーっとあたし見て泣きそうな顔してるんだもん」
「自分だって」
「もぉ!」
 ホッとしたようにちょっと笑って、でもすぐに怒ってみせる石川さん。
「でも…ありがとうございます」
「…ぁ…うん」
  そっと頬から離れたあたしの手を追いかける石川さんのちょっとさびしそうな目。
「石川さん」
「ん?」
「あたしのワガママ、いいですか?」
「え…?」

 言えなかったこと、伝えます。

「三好…ちゃん!?」

 細い…。
 華奢な体を両腕でしっかり包み込んで、強く強く抱き寄せて顔をうずめる。
 戸惑うように背中に回った腕。

「こうしたかったんです。ずっと…」
「…」
 背中に回ってる手があたしのシャツを掴んだ。
 そっと少しだけ体を離してみたら、うっすらと頬を赤くして、驚きと戸惑いで揺れる石川さん。
 少しおびえてるような濡れた瞳に微笑みかけて、うっすらと開いた唇をそっと塞いだ。

 背中に回った手にもっと強い力が篭る。
 逃がさないように、少しの隙間も開けないように抱きしめた。
 強く。もっと強く。

 遠かった唇は、あたしの想像なんかより遥かにやわらかくって、やさしくて…。

 夢中だった。
 熱くなる体。
 唇。
 何度も何度も角度を変えて、触れて…。
 石川さんから零れ落ちるため息に感じる熱。

 名残惜しいのをガマンしてちょっとだけ離れたら、ゆっくりと石川さんの目が開いた。
「三好ちゃん…」
 うっすらとピンクに染まった頬。
 ぼんやりと見つめられて、あたしは返事の変わりに頬にキスをした。
「すきなんです。石川さんが…」

 あたしのものに…したいんです。

 言葉にならない言葉。
 かすかに動いた唇はすき…って、繰り返して。
 それがちょっとだけうれしくって、なんかかわいくってご褒美みたいな気持ちでキスをする。
 ぎゅっとシャツを握り締めていた手があたしを包むように背中を抱く。

 またキスに溺れて、もっと先がほしくなって、舌でやわらかな感触を楽しんでからそっと滑り込ませて、触れ合ったあたしと石川さん。
「っん…ふ…」
 零れ落ちた声に背中がぞくっとした。
 全身に熱が駆け巡っていく。
 静かな部屋に二人の舌が紡ぐ水音。
 肌も舌で辿る口の中も…すべてが熱っぽい。
 軽く舌を吸って、甘く噛んで…。
「ん…んっ…」
 そのたびに石川さんから零れる声。
 あたしを引き寄せて、石川さんも溺れてる…。
 二人の間を繋ぐ透明な糸。切るのいやだから、口付けて、そのまま首筋を降りていった。
「んっ…みよしちゃ…」
 ふわりと鼻先をくすぐった甘い香り。
 すんなりとしたキレイなラインにあたしの唇を押し当てる。
 滑らかで、熱い肌。軽く吸って、印をつけたい衝動に駆られて…。
「ぁ…ダメ…」
 そんな一言で、あっさり引き下がって…。
 でも何度も何度もしなやかな首筋を唇で辿って、舌でくすぐって…。
「ぁ…っ…んん…」
 何かをこらえるようにぐっと寄った眉毛。
 またぎゅっとあたしのシャツを掴む手。
 そっと座らせて、そのままベッドに押し倒した。

 荒い呼吸。上下する胸にそっと手を置いた。
 手のひらから伝わってくる速い鼓動。
 艶を含んだ瞳が誘うようにあたしを見つめるから、そおっと頬を包み込んでゆっくりと顔を近づける。
「感じて…」
 胸に置いた手を滑らせる。艶かしい体のラインを確かめるようにゆっくりと…。
「…ぅん」
 覆いかぶさるあたしの背中に回った手。
「梨華…」
 今までずっとそうしたかった呼び方で耳元で囁いたら、掠めたあたしの熱い吐息に震えた。
 ぷるんとした耳たぶにちょっと歯を立てて、舌でぺろって舐めた。
「ぁ…んっ」
 甘い声に胸が熱くなる。
 耳を舌でくすぐりながら、そっとシャツに手を掛けた。
「もっと…触れていいですか?」
「は…ぁ……ぅん…」
 くすぐったさと気持ちよさに首をすくめる梨華から返ってきたのは、たぶん肯定。もっとも聞いたのなんて形だけ。
 シャツの中に手をもぐりこませて、熱い肌に触れた。
 しっとりしてて、でもやわらかで滑らかで…。
 掠めるように辿りながら、少しずつシャツをずりあげていく。
「…みよし…ちゃん」
 手を掴まれて、耳から顔を離して少しだけ体を起こしたら、泣きそう目で見つめられた。
「梨華…?」
 艶に濡れた瞳が恥らうように逸らされて、きゅって噛んだ唇。
 熱い肌の下からドクドクと伝わってくる鼓動。
 ゆっくりと息を吐き出して、あたしの手を掴んでいる梨華の手に力が入る。
「…はずかしい…よ」
 ぱぁって頬の赤さが増して、あたしの中も熱くなる。
「わかりました」
 掴んでいる梨華の手をそっと解くと、あたしは自分の服を脱いで投げ捨てた。
 それを荒い呼吸をしたままぼんやりと見つめる梨華。
「きれい…」
「ありがとうございます。でも…」
 あなたほどじゃ…ないですよ。
 言葉にしないで微笑みかけて、口付けを落とす。
 そのまま奪い合うように様に深くまた繋がって、あたしの手は梨華の熱い肌を辿りながら着ているものを剥がしていく。

 生まれたままの姿のあなたは、ため息もつけないぐらい綺麗で…見惚れた。

 括れた腰の美しい曲線。
 引き締まったおなか。
 やわらかくて、でも弾力があってかわいい胸。

 消えてしまうんじゃないかっていう錯覚で、指先がかすかに震えた。

「っ…!」

 小さく震えて、はっきりと感じる熱。
 そのまま手のひらでもう一度確かめるように触れて、胸に口付けた。
「っ…みよしちゃ…ん」
 シーツを掴んだ手が目に入って、その手を取ってあたしの背中に回した。
「そのまま…抱きしめて」
「…うん…」
 小さくうなずくから、微笑み返して、
「それと…名前」
「…ぇ?」
「名前で…呼んでください」
 こんな時くらいは…。
 はっと目を見開いて、桃色に染まった頬に鮮やかな朱がさした。
 そんな恥らう表情がかわいくて、頬にわざとちゅって音を立ててキス。
「んっ…」
 くすぐったそうに目を細めて、くすくすと笑いあって…。
 きゅうっと抱きしめて、鎖骨を舌で辿りながら、肩口、胸…と口付けて、右手でやわらかな胸の感触をしっかりと楽しむ。
 あたしの指に翻弄されて形を変える乳房。
 もう片方にもキスを繰り返しながら、
「あっ…ん…ん! っは…」
 頭の上から降ってくる声に酔いしれる。
 起き上がった先端を指先で転がしながら、もう片方を舐めた。
「あっ! えりかぁっ!」

 ドキッ…!

 鼓動が弾んだ。
 溢れてくる熱。
 夢中になって舌を絡めて、吸って…。
「はっ…ぅん…ぁあ! えりかぁ…」
 指で軽く引っかいて、こねて、潰して…。
「くはっ…んっんんんぅっ…」

 ちらっと目線をあげたら、のどを反らして、せつなげに眉を寄せていた。
 胸から手を離して体のラインをなぞりながら下へ…。
 それを追いかけるようにキスをおなか、腰と落としていく。

「…は……えりか…?」
「もっと…キモチよくなって」

 そっと足を開かせて、淡い茂みを掻き分ける。
「っ! えりかっ!」
 そこは濡れて淡い照明にあやしく光ってて、あたしを誘ってる。
 惹かれるまま口付けて、そのまま舌を伸ばした。
「ふぁぁぁっ!」
 髪の中にもぐりこんだ梨華の指先があたしの頭を掴む。

 ぴちゃ。ぴちゃ。

 あたしの舌が音を立てて舐めるたびに梨華の体が揺れる。
 手はあたしの髪をかき回して、
「んぁっ! はっ…ぁああっ…!」
 甘いとろけるような高い声がひときわ高くなる。
 それに焚きつけられたあたしは、もっと舌を動かして溢れ出すジュースをのどに流し込む。
「梨華…おいしい」
「んっ…ん…えりか…」
 つぷっと指を少しだけ入れて、焦らすようにかき回す。
「っ…ぁ…やぁ…っ」
「何が…いやなの?」
「…ぁ」
  恥らった視線がシーツの上に流れた。
「ねぇ、教えて?」
 耳元で囁いたら、もじもじと帰ってきた視線。その奥に光ってる欲望。
 するっと首に巻きついた腕に引き寄せられた。
「もっと……はげしく…」
 ぎゅうって腕に篭った力。
 軽くふわりと唇を重ねて微笑みかけると、指をすうっと上に動かした。
「っはぁっ!」
 ぐっと体がのけぞって、わずかに緩んだ腕から抜け出して、またあたしの舌を待っているそこへと体を沈めた。
 指で顔を出した真っ赤な果実をもてあそびながら、また舌で溢れ出すジュースを舐め取る。
「んっ…くぁ…ぁ…ぁあ…えりかぁ…ぁん」

 ちゅっ。ちゅ。

「ひっ! は…ふっ…」

 舐めてるのにちょっとじれてきて、濡れた花びらを指で開くと、鮮やかな桃色に色づいたそこに口付けて舌を差し入れて吸い上げた。

「んぁあっ! あっ! ぁ! えりかぁっ! っ…ぁ…!」

 ずっ。ちゅっ…。

 ぞくぞくして熱くって…。
 わけわかんないくらいどきどきして…。
 あたしも溢れてる…。

 次から次から溢れ出て…。
 むせ返る香りに酔う。

「あっ! は…ぁあぁ…んっ…は…」

 頭に絡まる梨華の指がキモチいい。
 いったん唇を離すと、指でなぶっていた果実に蜜を塗りつけるように舌を這わせた。

「ん…ん…ぁ…」

 少し緩やかになった快感に梨華から少しだけ力が抜けた。
 しばらくそうして快感を与え続けながらなだめて焦らしていく。

「は…ん…えりか…」
「キモチいい?」
「ふぁ…ぁ…うん……ぃい…」
「うれしい」

 とろけたまなざしにあたしも溶けそうになる。
 荒く息を吐く唇にやさしいキスをすると、
「ね、りか…」
 そっと左足を持ち上げて、あたしの肩に乗せるとあたしのとりかのそこをキスさせた。
「んっ…!」
 ぴくっと震えて、
「はっ…」
 それがダイレクトにあたしの感じる所へと繋がる。
 足を辿って腰へと行き着いた手でしっかりと支えると、ゆっくりと腰をグラインドさせる。

「ふぁ! あっ! ひやぁぁっ! え…りかぁっ!?」
「は…んっ……ぁ…りかっ…りか…」

 少しずつグラインドする腰の動きが速くなって、キスをする重なり合ったそこからの水音が激しくなっていく。
 熱い体。
 髪を振り乱す梨華にあたしから溢れ出すジュースがもっともっといやらしい音をたてて…。

「んくっ…りかぁ…」
「えりかぁ……はっ…ぁ……ぃい…ぁ…はっ…」

 二人のリズムが重なっていく。

「はっ……ぁ…りかっ…!」
「っ…えり…かっ…んっ…ぅぁ…」

 手を伸ばして、指を絡めて…。

「あっ! ぁあ! あたしッ…も…いく…っ…ぁ…りかぁっ…!」
「っは…ぁっ…んっ…えりかっ…ぁああああっ…えりかぁっ!」

 すうっと梨華から力が抜けて、あたしも一瞬真っ白になった。

 ゆっくりと包み込むように胸に倒れたら、ふわっと石川さんの腕に包まれた。
「…いしかわさん…」
「…ぅん」
 はずかしそうにふわっと微笑んであたしの髪を梳くように頭を撫でる石川さんのやさしいまなざし。
 目を閉じたら、まだどくどくと速い心臓の音。
 きゅうっと抱きしめた。
「どきどきしてる…」
「うん。熱い…」
「あたしもです」
 髪を梳いていた手が止まって、すぅっと顎に触れた。
 顔を上げたら引き寄せるように誘ってくるから、少しだけ体を上にずらして唇を重ねる。
 舌を絡めて、吸って、甘くやさしく噛んで、また絡めあって…。
 体の余韻を逃がさないように楽しみながら、キスに溺れる。
 ようやく離れたら、ちょっと怒ってる石川さん。
「いしかわさん…?」
 なんか…したかな?
「えりか…」
「はい」
「こんなときは…名前で呼んで?」
「あ…」
 ようやく気づいた。それあたしがさっき…。
 すうっとあたしの頬を包みこむ小さな手のひら。
「はい。いしかわさん」
「こぉら。ついでに敬語もダメ」
「ふふっ。ごめんなさい」
   頬を包む手のひらをあたしの手で包むと口付けた。そして、かわいいお小言を言った唇にも。
「もぉ。キスでごまかしたでしょ」
「違うって。りかがかわいいから」
「むー…。じゃ、そういうことにしておく」
「ありがと」

 ふふって笑って、りかからのキス。

 甘くって、やわらかくて…。
 ようやく落ち着いてきた心臓がまた走り出す。

「りか…。知らないよ?」
「何が?」
 わかってるくせに。もう。嬉そうに笑っちゃって。
「すき。りかが…すき。だから…そんなことしたら止まんないよ?」
「いいじゃん」
 そう言って笑って、細い指があたしの唇を辿る。
「止まんないで」

 触れ合った肌と肌の熱はまだ引かない。
 無邪気に笑ってあたしを抱きしめるあなた。

 きっと今だから。
 いつものように戻ったら、たぶんあたしはまた緊張して、どきどきして…。
 素直に『りか』なんてたぶん言えない。

 わかんないけど。

 でも伝えられたキモチ。
 返ってきた答え。
 急がなくても、たぶんそう遠くないうちに言えるかな。
 たとえばあんがい、このままずっと…とかね。
 そう、この甘い時間が終わったとしても。

 でも今度はすぐに抱きしめたくなっちゃうキモチを押さえるの、たいへんかも。

 あなたはこの後、あたしをなんて呼んでくれますか?


(2005/5/12)
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