たぶん素敵妄想集(爆@ ウィキ
ヒョウとシマウマ
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rm96
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白と黒。
真っ赤で豹柄だった激しい部屋は、なんか久しぶりに来たらなるほど、言うとおりに…でも妙にシンプル。
シマウマなベッドカバーとシーツにちょっと目がちかちか。
シマウマなベッドカバーとシーツにちょっと目がちかちか。
「ふ~ん…」
ポンってベッドに飛び込んでよいしょよいしょって真ん中らへんに座って、もう一回ぐるっと見回した。
「ゼブラねぇ…」
この間来た時はほんっとに真っ赤で、豹柄で。なんか大人しいっていうか穏やかな三好ちゃんのイメージとはちょっと違うなぁ…とは、思ったんだけど……ね。
「ゼブラねぇ…」
この間来た時はほんっとに真っ赤で、豹柄で。なんか大人しいっていうか穏やかな三好ちゃんのイメージとはちょっと違うなぁ…とは、思ったんだけど……ね。
そう。
お泊りに来て、ほんっとおいしい三好ちゃんの手料理を食べて、あたしの白玉ごちそうして、なんとなくおしゃべりして、DVD見て、お風呂入って。
そうそう。あの時もあたしが先に入って、三好ちゃんが後。
そう、それで…お酒…呑んだんだよね。
お泊りに来て、ほんっとおいしい三好ちゃんの手料理を食べて、あたしの白玉ごちそうして、なんとなくおしゃべりして、DVD見て、お風呂入って。
そうそう。あの時もあたしが先に入って、三好ちゃんが後。
そう、それで…お酒…呑んだんだよね。
『これ、おいしいんですよ』
って、ロゼすぱーくりんぐって書いてある赤っぽいピンクの缶。
なんかね、淡いピンクでね、甘くてなんかね、お酒あんまり飲めないあたしでも呑みやすかった。
うん…。そう。それで…。
なんかね、淡いピンクでね、甘くてなんかね、お酒あんまり飲めないあたしでも呑みやすかった。
うん…。そう。それで…。
『がお』
パタンって押し倒されて…。
なんかトロンとした目で微笑んでて…。
『いしかわさん、いただきます』
はむっ。
まさにそんな感じで首筋に噛み付かれて…。
気がついたら全部脱がされちゃってて…。
なんかトロンとした目で微笑んでて…。
『いしかわさん、いただきます』
はむっ。
まさにそんな感じで首筋に噛み付かれて…。
気がついたら全部脱がされちゃってて…。
『んっ…ぁ…ぁっ…』
『や……っ…ん…』
『ぁ…あっぁぁあぁっ! …んっ…えりかぁっ!』
『や……っ…ん…』
『ぁ…あっぁぁあぁっ! …んっ…えりかぁっ!』
…食べられちゃったんだよね。あたし…。
でも…。
『りか』
ヤケドしそうなくらい熱いまなざし。
やさしくて…あったかくて……。
『りか』
ヤケドしそうなくらい熱いまなざし。
やさしくて…あったかくて……。
「石川さん。顔、赤いですよ?」
「きゃぁっ!」
「石川さんっ!?」
ぱって顔を上げたら2つのグラスと缶を手に持った三好ちゃんがすっごいびっくりした顔で立ってた。
おろおろととりあえずベッドに上がってくると、ずいって顔を覗き込まれた。
ちっ…近いって…。
「どっ、どうしたんですか?」
「え? ぁ…うぅん。急に声かけられてびっくりしただけ。ごっ…ごめんね。驚かせちゃったよね」
「もー。悲鳴上げるから嫌われちゃったかと思ったよ」
「ほっ…ほんとごめんね」
もう、あれだよね。えへって笑うしかないでしょ。まさか…ねぇ。思い…。
「思い出したんですか?」
ドキッ!
「なっ…なにを?」
「さぁ。なんでしょうね」
「はい」ってグラスを渡す三好ちゃんのイジワルでイミシンな笑顔。もぉ…。
ぷしって缶を開けて…。そういえば、この流れってこの前とおんなじだよね…。違うのは部屋が赤いか白黒か。ヒョウかシマウマかってぐらいで。
グラスが淡いピンクに染まっていく。
「じゃぁ、乾杯しましょ」
「はーい」
グラスを軽く掲げて…。
「きゃぁっ!」
「石川さんっ!?」
ぱって顔を上げたら2つのグラスと缶を手に持った三好ちゃんがすっごいびっくりした顔で立ってた。
おろおろととりあえずベッドに上がってくると、ずいって顔を覗き込まれた。
ちっ…近いって…。
「どっ、どうしたんですか?」
「え? ぁ…うぅん。急に声かけられてびっくりしただけ。ごっ…ごめんね。驚かせちゃったよね」
「もー。悲鳴上げるから嫌われちゃったかと思ったよ」
「ほっ…ほんとごめんね」
もう、あれだよね。えへって笑うしかないでしょ。まさか…ねぇ。思い…。
「思い出したんですか?」
ドキッ!
「なっ…なにを?」
「さぁ。なんでしょうね」
「はい」ってグラスを渡す三好ちゃんのイジワルでイミシンな笑顔。もぉ…。
ぷしって缶を開けて…。そういえば、この流れってこの前とおんなじだよね…。違うのは部屋が赤いか白黒か。ヒョウかシマウマかってぐらいで。
グラスが淡いピンクに染まっていく。
「じゃぁ、乾杯しましょ」
「はーい」
グラスを軽く掲げて…。
カチン!
「「乾杯!」」
くーって勢いよくグラスを傾ける横顔を見つめながら、少しずつのどに流し込む。
「はーっ! うまいっ!」
「ちょっとぉ。ビールじゃないんだからぁ」
「えー。だってお風呂上りの1杯なんだもん」
「まぁねぇ」
お風呂上りで火照った体にしゅわってよく冷えた炭酸の弾けた感じがキモチイイ。
確かに呑みやすいから、くーっていけちゃうのもわかるんだけど、あたしはあんまり強くないからゆっくりと味わって。そんな横でにこにこと2杯目をそのまま缶に口をつけて呑む三好ちゃん。
こくっこくって動くのど。なんかね…色っぽい。うん…なんていうか…セクシー。
見惚れちゃいそうだから、とりあえず視線をシマシマな枕へとなんとなく。
「はーっ! うまいっ!」
「ちょっとぉ。ビールじゃないんだからぁ」
「えー。だってお風呂上りの1杯なんだもん」
「まぁねぇ」
お風呂上りで火照った体にしゅわってよく冷えた炭酸の弾けた感じがキモチイイ。
確かに呑みやすいから、くーっていけちゃうのもわかるんだけど、あたしはあんまり強くないからゆっくりと味わって。そんな横でにこにこと2杯目をそのまま缶に口をつけて呑む三好ちゃん。
こくっこくって動くのど。なんかね…色っぽい。うん…なんていうか…セクシー。
見惚れちゃいそうだから、とりあえず視線をシマシマな枕へとなんとなく。
あー。
どうしよ。また食べられちゃうのかなぁ…。
や。それはそれでヤじゃないというか…なんていうか……なんだけど…。
どうしよ。また食べられちゃうのかなぁ…。
や。それはそれでヤじゃないというか…なんていうか……なんだけど…。
ん?
左肩に重み。
見たら、三好ちゃんが頭を乗っけてふふって微笑んであたしをじっと上目遣いで見つめてた。
「三好ちゃん?」
「はぁい?」
なんかとろんとした目。そして口調。
「ん? どうした?」
「んー。どうも…しませんよ?」
「ほんとに?」
「さぁ」
「さぁ…って」
ちょっとちょっと。もぉ。酔っぱらって…って思ってるあたしの手からグラスを取ると、半分くらい残ってたお酒を一気に飲み干した。
コトンってベットサイドにグラスを置くと、またあたしにもたれかかって、そっと腰に回った三好ちゃんの右腕。
「ねぇ、いしかわさん」
ちょっとろれつが回ってない? とろんとした目がうるうるしてて、なんか…どきどきしてきた。
気がついたら見つめあってるわけで…。
ゆっくりと近づく顔。
ふと、止まって…。
あ。どぎどきが早くなってきた。
だって、ほら。呼吸を感じる。艶めいた瞳がすっと伏せられて、ふわりとのっかった唇が熱い。
すぐに離れた唇はすぐにまた押し付けられるように重なって、ぐいって強い力で前にひっぱられた。
見たら、三好ちゃんが頭を乗っけてふふって微笑んであたしをじっと上目遣いで見つめてた。
「三好ちゃん?」
「はぁい?」
なんかとろんとした目。そして口調。
「ん? どうした?」
「んー。どうも…しませんよ?」
「ほんとに?」
「さぁ」
「さぁ…って」
ちょっとちょっと。もぉ。酔っぱらって…って思ってるあたしの手からグラスを取ると、半分くらい残ってたお酒を一気に飲み干した。
コトンってベットサイドにグラスを置くと、またあたしにもたれかかって、そっと腰に回った三好ちゃんの右腕。
「ねぇ、いしかわさん」
ちょっとろれつが回ってない? とろんとした目がうるうるしてて、なんか…どきどきしてきた。
気がついたら見つめあってるわけで…。
ゆっくりと近づく顔。
ふと、止まって…。
あ。どぎどきが早くなってきた。
だって、ほら。呼吸を感じる。艶めいた瞳がすっと伏せられて、ふわりとのっかった唇が熱い。
すぐに離れた唇はすぐにまた押し付けられるように重なって、ぐいって強い力で前にひっぱられた。
ボスッ!
鈍い音。
軽くバウンドして、だけど唇は離れない。
あたしの下には三好ちゃんがいて……。
軽くバウンドして、だけど唇は離れない。
あたしの下には三好ちゃんがいて……。
…え?
三好ちゃん?
三好ちゃん?
軽く吸ってとりあえず一度離れた。
うっとりと微笑む三好ちゃん。ほんのり赤く染まったほっぺがなんかかわいいから、そっと唇を寄せたらくすぐったそうに肩をすくめた。
ふふっ。かわいいなぁ。
そっと目にかかった前髪を指で払いながら、そこで思い出したように気がついた。
うっとりと微笑む三好ちゃん。ほんのり赤く染まったほっぺがなんかかわいいから、そっと唇を寄せたらくすぐったそうに肩をすくめた。
ふふっ。かわいいなぁ。
そっと目にかかった前髪を指で払いながら、そこで思い出したように気がついた。
あれ? なんで?
あたしの下に三好ちゃん。
どうやら組み敷いちゃったりしてるみたい。しっかりとあたしの背中に回ってる腕。
色づいた瞳はさらに潤んでて、唇で触れたほっぺの熱がまだ残ってる。
「…三好ちゃん?」
そしたらムッて唇を尖らせた。
「えりか」
「は?」
「だから…えりかって」
「あっ…あぁ」
そっか。そっかそっか。そうだよね。って、あたしは何を納得してるんだろう。
でも、拗ねてみせるみよしちゃ…じゃなくてエリカはすごくかわいくて、どうしよ…熱い。
たぶんお酒のせいってだけじゃ…ないんだよね。
じっとあたしを見つめる瞳をまっすぐに見つめ返す。
「エリカ」
そしたらすっごく嬉しそうに微笑んで、あたしのほっぺをそっと両手で包み込んだ。
「りか。ねぇ?」
「なぁに?」
そしたらふわって唇に唇が触れた。
「ね?」
頬から離れた手がカラダのラインを滑るように辿りながら降りていく。
熱い…。
甘えるように見つめる潤んだ瞳に心がキュッてして、カラダがかーって燃え上がってく。
「もぉ」
「りか?」
「自分から食べられるなんて聞いたことないよ」
どうやら組み敷いちゃったりしてるみたい。しっかりとあたしの背中に回ってる腕。
色づいた瞳はさらに潤んでて、唇で触れたほっぺの熱がまだ残ってる。
「…三好ちゃん?」
そしたらムッて唇を尖らせた。
「えりか」
「は?」
「だから…えりかって」
「あっ…あぁ」
そっか。そっかそっか。そうだよね。って、あたしは何を納得してるんだろう。
でも、拗ねてみせるみよしちゃ…じゃなくてエリカはすごくかわいくて、どうしよ…熱い。
たぶんお酒のせいってだけじゃ…ないんだよね。
じっとあたしを見つめる瞳をまっすぐに見つめ返す。
「エリカ」
そしたらすっごく嬉しそうに微笑んで、あたしのほっぺをそっと両手で包み込んだ。
「りか。ねぇ?」
「なぁに?」
そしたらふわって唇に唇が触れた。
「ね?」
頬から離れた手がカラダのラインを滑るように辿りながら降りていく。
熱い…。
甘えるように見つめる潤んだ瞳に心がキュッてして、カラダがかーって燃え上がってく。
「もぉ」
「りか?」
「自分から食べられるなんて聞いたことないよ」
ヒョウは自分から獲物を狩りに行くけど、シマウマが食べてください…なんてあるわけなくない?
「でも、あたしはニンゲンですから」
「…」
そりゃ…そうだよね。
けど、なんかなぁ…ってどうにも納得いかないっていうか、そんな不満顔をしているあたしをぎゅって抱きしめた。そして、耳元に寄せられた唇がそっと囁く。
「だから…すきな人には食べてもらいたいんです」
「…」
そりゃ…そうだよね。
けど、なんかなぁ…ってどうにも納得いかないっていうか、そんな不満顔をしているあたしをぎゅって抱きしめた。そして、耳元に寄せられた唇がそっと囁く。
「だから…すきな人には食べてもらいたいんです」
重なり合うカラダは布越しだけど熱くって、見詰め合うまなざしも熱くって、微かな吐息も熱を帯びてて…。
だから答えは、態度で示した。
だから答えは、態度で示した。
「がお」
*
腕の中でまどろむエリカ。
なんか不思議。
だってこの前は逆だったんだもん。
なんか不思議。
だってこの前は逆だったんだもん。
よいしょとゼブラ模様のシーツを掛けなおして、ぎゅって抱き寄せた。
ふと目を開けて幸せそうに微笑んで、また目を閉じてまどろむエリカ。
ふと目を開けて幸せそうに微笑んで、また目を閉じてまどろむエリカ。
こういうのも、これはこれでいいのかな。
だって嫌いだったらしなしい、すきじゃないと嫌だし、なんだかんだ言っても…うれしい。
なんかね。ぬくもりに包まれて、すっごく幸せ。
次は来る時はどんな部屋になってるかな?
そんなことを思いながら、あたしも目を閉じた。
だって嫌いだったらしなしい、すきじゃないと嫌だし、なんだかんだ言っても…うれしい。
なんかね。ぬくもりに包まれて、すっごく幸せ。
次は来る時はどんな部屋になってるかな?
そんなことを思いながら、あたしも目を閉じた。
(2005/10/20)