たぶん素敵妄想集(爆@ ウィキ
ストロー
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rm96
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「みよーしちゃん」
わたしの隣に座って、石川さんの小さなかわいい指先がすっと飲みかけのオレンジジュースに入ったままストローを取り上げた。
「あーあー。ぼろっぼろ」
苦笑いする石川さんの視線の先には、口の部分ががしがしに噛んで崩れてる。
「あー。なんか、落ち着かないんですよねぇ」
「ふーん」
またストローをコップに戻すと、
「ちょっともらうね」って、崩れたストローを銜えた石川さん。
「なんか…気がついたら噛んでるみたいで」
「んー」
ストローを銜えたままじっとわたしを見る石川さん。
すーってオレンジジュースがストローを上ってく。そんなのをぼんやりと見つめてたら、「ありがと」ってコップを置いた石川さんがにじにじと隣によって来た。
「まだ、さびしんぼなんだ?」
「んー。みたいですねぇ」
「なぁにぃ? それぇ」
「んー。だって、なんか…そうなのかなぁ…って」
正直実感ないんだよなぁ。だって、楽しいもん。毎日。ほら、こうやって、すきな人が隣にいて、笑って…。
そりゃぁ…北海道のきれいな空気と高い空が懐かしいなぁ……とは…思うけど。
「あーあー。ぼろっぼろ」
苦笑いする石川さんの視線の先には、口の部分ががしがしに噛んで崩れてる。
「あー。なんか、落ち着かないんですよねぇ」
「ふーん」
またストローをコップに戻すと、
「ちょっともらうね」って、崩れたストローを銜えた石川さん。
「なんか…気がついたら噛んでるみたいで」
「んー」
ストローを銜えたままじっとわたしを見る石川さん。
すーってオレンジジュースがストローを上ってく。そんなのをぼんやりと見つめてたら、「ありがと」ってコップを置いた石川さんがにじにじと隣によって来た。
「まだ、さびしんぼなんだ?」
「んー。みたいですねぇ」
「なぁにぃ? それぇ」
「んー。だって、なんか…そうなのかなぁ…って」
正直実感ないんだよなぁ。だって、楽しいもん。毎日。ほら、こうやって、すきな人が隣にいて、笑って…。
そりゃぁ…北海道のきれいな空気と高い空が懐かしいなぁ……とは…思うけど。
がしがしに噛んでぼろぼろになったストロー。
「でも…なんか…さみしい…っていうか……」
「ほら。やっぱりさみしんぼじゃん」
「うん。そうですよね」
「ねぇ、三好ちゃん?」
「はい?」
「もっと、甘えていいんだよ?」
そう言って、ちょっと首を傾げて、ひよこみたいにちょっと唇を尖らせてどこか真剣な…心配そうな目でじっと顔を覗き込む石川さん。
ふとちょこんて尖った唇に目が奪われて、ふと気づいた。
「ほら。やっぱりさみしんぼじゃん」
「うん。そうですよね」
「ねぇ、三好ちゃん?」
「はい?」
「もっと、甘えていいんだよ?」
そう言って、ちょっと首を傾げて、ひよこみたいにちょっと唇を尖らせてどこか真剣な…心配そうな目でじっと顔を覗き込む石川さん。
ふとちょこんて尖った唇に目が奪われて、ふと気づいた。
あぁ…そっか。
なんとなく軽く噛むように人差し指で唇に触れてみた。
「…」
自分の指なのに、なんだろう。ちょっと満たされて、でも全然物足りない。そのあたたかさがもっとほしいって思って、なんか…唇がさみしい…。
「三好ちゃん?」
不思議そうに見つめる石川さん。
にこりと笑ってみせた。
「石川さん」
そっと頬を手で包んで、ゆっくりと唇を寄せた。
「…!?」
ぴくって一瞬震えたけど、気にしないでそのままかわいい唇を堪能する。
甘酸っぱいレモンジュースなんかよりもうんとうんと甘くってきゅんって胸がなる石川さんのやわらかい唇。
ぎゅってわたしのシャツを掴む小さな手。
「…」
自分の指なのに、なんだろう。ちょっと満たされて、でも全然物足りない。そのあたたかさがもっとほしいって思って、なんか…唇がさみしい…。
「三好ちゃん?」
不思議そうに見つめる石川さん。
にこりと笑ってみせた。
「石川さん」
そっと頬を手で包んで、ゆっくりと唇を寄せた。
「…!?」
ぴくって一瞬震えたけど、気にしないでそのままかわいい唇を堪能する。
甘酸っぱいレモンジュースなんかよりもうんとうんと甘くってきゅんって胸がなる石川さんのやわらかい唇。
ぎゅってわたしのシャツを掴む小さな手。
甘えていいって、言いましたよね?
だから、うんと甘えて、唇から伝わるあたたかさで胸がいっぱいになったら…さみしくなくなると思うから。
だから、うんと甘えて、唇から伝わるあたたかさで胸がいっぱいになったら…さみしくなくなると思うから。
「ごちそうさま」
真っ赤になった石川さんのほっべ。添えてる手に伝わる熱。
「びっくりするじゃん…」
むって唇を尖らせて、うつむいて、上目遣いで見上げる石川さんがなんかいじらしくってかわいい。
よしよしって頭を撫でてあげたら、「もぉっ」って膨れて、けどすぐに照れくさそうに笑った。
「驚かせちゃってごめんなさい。でも甘えていいって言うから」
「うん…」
「それに、なんか…さみしかったから」
真っ赤になった石川さんのほっべ。添えてる手に伝わる熱。
「びっくりするじゃん…」
むって唇を尖らせて、うつむいて、上目遣いで見上げる石川さんがなんかいじらしくってかわいい。
よしよしって頭を撫でてあげたら、「もぉっ」って膨れて、けどすぐに照れくさそうに笑った。
「驚かせちゃってごめんなさい。でも甘えていいって言うから」
「うん…」
「それに、なんか…さみしかったから」
唇から、愛をちょうだい。
「そっか」
ほんのりと赤くほっぺを染めて、ふわって笑った石川さんの手がそっとわたしの頬を包み込む。
ゆっくりと重なった唇。
じわっと伝わるぬくもりのやさしさがじわって心にしみこんで…。
ほんのりと赤くほっぺを染めて、ふわって笑った石川さんの手がそっとわたしの頬を包み込む。
ゆっくりと重なった唇。
じわっと伝わるぬくもりのやさしさがじわって心にしみこんで…。
「さみしくなったら、いつでもあげる」
「さみしくなくても、いっぱいください」
「もぉっ。よくばりなんだから!」
そんな言葉の後に押し付けるように石川さんからのキス。
ぎゅっと抱きしめて、なんか唇だけじゃ物足りなくなってきちゃった。
「さみしくなくても、いっぱいください」
「もぉっ。よくばりなんだから!」
そんな言葉の後に押し付けるように石川さんからのキス。
ぎゅっと抱きしめて、なんか唇だけじゃ物足りなくなってきちゃった。
そのままソファに転がり込んで、体全部で愛をちょうだい。
腕の中でくすぐったそうに笑ってる石川さん。
腕の中でくすぐったそうに笑ってる石川さん。
カランって溶けた氷が崩れて、残った氷がコップを鳴らして小さく揺れたストロー。
もっと唇から愛をください。そしたらいっぱいいっぱい…うんっとたくさん愛をあげます。
さみしんぼにならないように。
さみしんぼにならないように。
(2005/11/8)