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  • 戦う二人

たぶん素敵妄想集(爆@ ウィキ

戦う二人

最終更新:2009年09月26日 18:58

rm96

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管理者のみ編集可
 屋上へと向かう階段。
 それは戦場へと続く道。

 なんちゃって。

 あーもー。かっっっっったるい。
 いい加減にしてほしいよねぇ。

 ようやく見えてきたドアに向かって、なんとなくため息。

 それはお昼休みが終わってのこと。
『ナンパされちゃった』
 図書館から戻ってきた梨華ちゃんがげんなりとつぶやいた。

   “ ナンパ → 呼び出し ”

 美貴と梨華ちゃんだけの、まぁ、よーするに暗号ってヤツ。
 ごっちんはお昼食べたらいつのまにかいなくなってたけど、よっちゃんは『梨華ちゃん、かっけー』ってわけわかんないこと言ってた。

 場所を聞いて、後から乱入。
 それがいつものお決まりのパターン。
 そういえばさ、ここんとこ、週2ペースで呼び出されてるような……。

 屋上のドアを開けると、フェンスを背に囲まれてるお姫様。

 はい、ここで王子様のとーじょーです。

「なんだ。また、センパイですか」

 美貴の声に悪い女王様とその子分どもがこちらを向く。
 梨華ちゃんがやれやれと肩を揺らしてため息をこぼした。

「なんでオマエがっ!?」
 すいませんねぇ。美貴、オマエって名前じゃないんですけどー。
 まぁ、別にいいんだけど。
「梨華ちゃんだけ呼び出しなんてずるいじゃないですかー。美貴も仲間に入れてくださいよ。センパイ」
 子分どもの間を分け入って梨華ちゃんの隣に立つ。
「大勢対一人なんて…ずるくないですか?」
 挑発するように笑いながら、しっかりとにらみつけてみたりなんかする。
「ふん! そんなに痛い目にあいたいんならすきにしな! この間の御礼はさせてもらうからねっ!」
 子分は前より2人多い10人。
 竹刀が目に付いた。
「剣道部が2人かぁ…」
「後は柔道部と空手部。この間と同じ人…」
 梨華ちゃんの顔つきが変わった。鬼人モードになってる。
 動きやすいようにブレザーのボタンを外す梨華ちゃん。
 美貴も袖をまくる。

「やっちまいなっ!」
 女王様の号令で、わっと子分たちが一斉に飛び掛ってきた!

「美貴ちゃん!」
「うん!」

 フェンスから離れてそれぞれぱっと左右に分かれた。

 とりあえず邪魔な剣道部を沈めないとね。

 ひゅっ!

 竹刀が目の前をよぎる。
 左から来る子分Bの蹴りを受け止めると、
「いけぇっ!」
 そのまま足をつかんで剣道部…(仮にさまようよろいAとしよう)に向かって放り投げた。
 ふいをつかれたせいか突進する勢いを止められず、もろに子分Bと激突して後ろに倒れた。
 その間に右から殴りかかってくる子分Aのこめかみに回し蹴り。

 とりあえず三人を地面とお友達にしてできた余裕で周りを見た。
「梨華ちゃん!」
 さまようよろいBの竹刀を交わしつつ、子分Dの首に後ろから手刀を叩き込んで昇天させる。
「あたしは大丈夫! 美貴ちゃん! 後ろっ!」
「ちっ!」
 投げようと襟を掴もうとする子分Cの腕を掴むと、くるりと体勢を入れ替えてひねり上げ、がっと後ろから喉を掴むと思い切り足を払って背中からたたきつけた!
 それでも起き上がってこようと体を起こしたところに、ぐぃっと襟を掴んで、ガツンと頭に額を叩き込んでとどめを刺す。
 ぱたりと大の字になって倒れた子分C。

 ガッ!

 鈍い音がして振り向いた。
「梨華ちゃん!?」
 さまようよろいBの竹刀をぐっと両手で受け止めてる。
 力任せに竹刀をひねり上げようともがくさまようよろいBと、離すまいとする梨華ちゃん。
 助太刀しようとする子分Eを後ろから首をホールドして抱え込み、一気に締め上げる。
「おとなしく寝てな…」
 カクンと落ちたのを確認すると、梨華ちゃんに向かって走り込む子分Fに向かって投げつけた。
「サンキュ! 美貴ちゃん」
 ふふっと笑った梨華ちゃんの目がきらりと光った。
 さまようよろいBがくっと前のめりになる。
 急にわざと力を抜いた梨華ちゃんの手に引っかかって浮き足だったところに、
「うげっ!」
 首を掴まれて前かがみに引き寄せられ、深々とみぞおちに突き刺さる膝。
 ずるずると崩れ落ちるさまようよろいBを床にキスさせると、梨華ちゃんは竹刀を取り上げた。

 かわいい子がこういうことをすると、たいていびびる。
 特に梨華ちゃんみたいに、ほんっとに女の子してるよーな子がすると。

 無表情で竹刀を両手で掴む。
 そして…。

 バキッ!

 膝で叩き折って投げ捨てた。

 いやー。かっこいい。いしかーさん。

 負けてられないっしょ。

 起き上がったさまようよろいAの殺気立った突きを体を少しだけそらして交わす。
 二度三度と繰り出す突きの間合いとタイミングを掴む。

 梨華ちゃんが集中しやすいように残った子分G、Hをひきつけてくれてる。

 よしっ!
 いっくぞー!

 4度目の突き。
 悪いけど見切った。
 間合いに飛び込んだ美貴の耳元でシュッって風が唸る。
 ぎゅっと右の拳を握り締め、首をめがけて水平に伸ばした腕を叩きつける!

 ガツッ!

「でたぁ! 美貴ラリアットォ!」

  いい手ごたえ。そのまま地面に叩きつけるように振り抜いた!

 しんと女王様と子分たちの動きが固まる。

 白目をむいて気絶したさまようよろいAから竹刀を取り上げると、そのまま腕の力だけでへし折って放り投げた。

 ゆっくりと梨華ちゃんが美貴の隣に立つ。

「どうする? まだやる?」
 完全に戦意喪失してる子分G、H。

 女王様はぎりって歯軋りすると、ちらりと美貴が入ってきたドアじゃないもう一つのドアを見た。
「出番よ!」

「え!?」
「はぁっ!?」

 新たな魔物召喚。
 それは、隣の駅にある男子校の生徒だった。

「おっ…男!?」
「どうやってここに入ったの?」
 まぁ…。梨華ちゃんの疑問はもっともだけど…。
 くいっと梨華ちゃんの袖を引っ張った。
「男子と戦ったことは?」
「…ある。美貴ちゃんは?」
「もちろん。…なら、なんとかなるかな」
「うん…」

 がっちりした体格。
 制服を着てはいるけど、そこらにいるナンパなのとは違う。
 どうやら今までの様子は見てたらしい。
 なんとなくすきが感じられない。

 やばい…かも。

「おい。本当にいいんだな?」
「とっととやっつけちゃって。そしたら好きにしていいから」
 女王様の言葉に男がいやらしい視線を向ける。
 梨華ちゃんが嫌悪感を通り越して殺気立った目でにらみつける。
 まあ、言うまでもなく、そんなサイテーなヤローに持ち合わせる笑顔なんて美貴にもないけどさ。

「悪いな。楽しませてもらうぜ」
 にやにやにやにや。

 かちん!

 あーーーっ! 絶対にぶっ飛ばす!
 けど、なんか一筋縄じゃいかない感じ。

「なんか有段者っぽい感じしない?」
 じりじりと下がりながらぼそりと梨華ちゃんが耳打ちする。
「うん…」

  パキポキ…。

 男が拳を鳴らす。

「梨華ちゃん…」
「美貴ちゃん…」

 覚悟を決めて重心を低く構えた、そのとき…。

「んあぁーーーーーーーーーーーーっ!!!!!」

 頭の上から天高く響く間抜けた絶叫。

「はいっっ!?」
「なっ…なにいっ!?」

 あぁ…聞き覚えのあるその声…。
 梨華ちゃんと顔を見合わせた。

「「ごっちん!?」」

 声のした方。
 ドアのある入り口の上。そこからむくっと起き上がった人影は、機嫌悪そーな顔してひらりとそこから飛び降りた。

「そういえば、午後の授業…いなかったね。ごっちん」
「うん…」

 うちらの教室のある南館の屋上のドアの上。そこはごっちんの昼寝場所。

 昼休み以降彼女がいないときは、誰も犯しちゃいけない聖域になる。
 だって、命が惜しいから…。

「ねえ…ものすごーく、危険じゃない?」
「うん。起こしちゃった…みたいだね」
 きゅっと梨華ちゃんが美貴のブレザーを掴む。
 美貴もつい梨華ちゃんの腰を抱くように体を寄せた。

 すたすたと男に近づく、とろーんとした目のごっちん。

 こうなると静かにしてるのが一番です。ハイ。

 ごっちんは男の後ろに回ると、ぴったりとくっついた。
 とーぜん、男の顔がにやけつく。
 だって、あの胸、あのスタイル、あのルックスなわけでして…。

「来る…。来るよ…」
 ぎゅうっと腕にしがみつく梨華ちゃん。

 そっと男の腰に手が回る。
 ここで抱きしめられてる…と誰もが思う。
 ほら、男の顔がにやけついてる。

 ごっちんがふにゃっと男を見上げて笑った。
 でも、それは地獄へのプレリュード。

「目…笑ってないよね」
「…うん」

 かわいそうに…。

 一見抱きしめられてるようで、よく見よう。
 腰に回された手は、回されているもう片方の手首をしっかりと掴んでいて、ようするに、しっかりとホールドされているわけなのです。

 と、いうことは…。

 ぐっと、重心を下げたごっちんの腰が落ちて、反動をつける…。

「来た…」
 二人してごくり息を飲む。ぎゅうっと梨華ちゃんを抱き寄せた。

「んあぁ!」

 青い空の中に綺麗な弧が描き出される。

「「でたっ! 悪魔のだっこ!」」
 必殺のジャーマンスープレックス。

 ガンッ!

 垂直落下式のジャーマンを強かに受けて、とーぜん男は一発KO。

 梨華ちゃんと顔を見合って大きく一つうなずきあう。

 ごっちんのそばに行って、
「1、2、3!」
 カウントを取ると、ようやくごっちんが男を解放した。
 どさりと男が床に転がる。
 梨華ちゃんがゆっくりと起き上がったごっちんの手を高々と掲げた。
「うぃなー、ごとーまき!」
 ぐっとガッポーズを作るごっちん。

「「はぁ…」」
 思わず零れるため息。
 眠れるごっちん、起こすべからず…だからね。
 勝利宣言を受けてようやく恐怖の眠り姫から殺気が消えた。
「あっ…梨華ちゃん」
 ふにゃあって、いつものごっちんスマイル。
 すりすりと梨華ちゃんに抱きつくと、また夢の中へ。
「どうしよう…」
 下手に動くと二の舞になりかねない。
 ごっちんをよしよしと抱きしめたまま、ぺたりと座り込む梨華ちゃん。
 いいなぁ…と、ちょっとうらやみつつ、同じようにぺたんと座って携帯を取り出した。
「とりあえず、よっちゃん呼ぼうか…」
「うん」
 メールを打って、ハイ、そーしん。
 これでよし。

 ちなみに、悪魔の抱っこの最初の犠牲者はよっちゃんだったりする。体育の授業の前、起こそうとしたときの出来事だった…。
「でも、ちょっとうれしかったりして」
 苦笑いする梨華ちゃん。
 それ、すごいわかる。だってきれいなんだもん。

 自分が喰らわないなら…ね。

 惚れ惚れするくらい綺麗な弧を描く人間橋。
 そういえばごっちんはその後、よっちゃんに卍固め喰らってたっけ…。

 さて…。
「悪いけどさ。もー帰ったほうがいいと思うよ」
「今、彼女が起きたら…私達でも止められないと思いますけど」
 胸に顔をうずめて眠るごっちんの頭をなでる梨華ちゃん。

 女王様と子分たちは気絶した男を引きずって慌てて逃げていった。

 さすがにあれを見たら…ね。

 キィッ…

 ドアの開く音。
「ずいぶん早くない?」
 梨華ちゃんがドアを見て不思議そうにポツリ。
 まだメール送って5分も経ってない。
「あっ…」
 梨華ちゃんと顔を見合う。

 よっちゃんと一緒に現れたヤグチ先輩。
 なーんかヤグチ先輩、後ろ手になんか隠してるし…。

「早いじゃん」
「えー。そーかなー」
 えへへってわらいながら、よっちゃんがそーっとごっちんを梨華ちゃんから受け取る。
 ヤグチ先輩が引きつった笑顔やけに不自然に笑った。
「そんなことねーよなー。なっ。よっすぃー」
「そーそー。気にしない気にしない」
 よっとごっちんをおぶって、そろりそろりと後ろ向きにドアに下がっていく二人。
「ねぇ、真里ちゃん。その隠してるの…なぁに?」
 不敵な笑顔の梨華ちゃんの質問に、ぴきっと面白いくらいわかりやすい反応で返してくれるよっちゃんとヤグチ先輩。
「えー。何にも持ってないぞー。やだなぁ梨華ちゃんってば。じゃあ、またねー」
「二人ともお疲れー!」
 くるりと背中を向けたとそのとき、見えたよ。ヤグチ先輩の手の中のもの…。
「ビデオカメラ?」
 手のひらサイズのそれ。

 なに? いったい…。

 お互いの顔を見合って、なんとなく首をかしげた。

 春も近いのか、まだ明るい空。
 コテンと梨華ちゃんの膝に転がった。
「あーもー。疲れたぁ!」
「ふふ…。お疲れ様」
「梨華ちゃんもね」
 「ありがと」って微笑んで、膝に乗っけた美貴の頭を優しくなでてくれる。
 まだちょっと肌寒いはずだけど、運動したばかりだから少しくらい冷たい風がなんかちょうどいい。
「男が出てきたとき、ちょっとやばいかなぁ…って思ったよ」
「うん。何とかなるかなぁ…とは、思ったけど」
「わっ。梨華ちゃん、強気だねぇ」
 そしたら、頭をなでる手を止めて、
「だって、美貴ちゃんがいるもん」
 って、きゅって手を握られた。ちょっとひんやりとして、なんかキモチいい。
「一人だったら、ちょっとまずいかなあ…って思ったけど」
「それでも、ちょっとなんだ」
 くすくすって笑ったら、『もう』って拗ねて頬を膨らませるから、うりゃって突ついた。
「そういう美貴ちゃんだって、ちょっとやばいくらいにしか思ってなかったんでしょ」
「まぁね」
 梨華ちゃんの頬を突くのをやめてそっと包み込むと、起き上がった。
「だって、梨華ちゃんがいたから」
 ちゅっ…。
 お姫様の少し乾いた唇を塞ぐ。
 ふふって笑いかけたら、照れくさそうに微笑み返してくれた梨華ちゃん。
 またコロンと膝の上に頭を乗せて転がった。
「風邪引いちゃうよ?」
「いいの。もう少しだけ。…ね?」
「しょーがないねぇ」
 なんて言いながら、うれしそうな梨華ちゃん。
 だって、梨華ちゃんの胸にぎゅーって顔をうずめるごっちんがさ、うらやましかったんだもん。
「そういえばさぁ…。結局、オイシイとこ…全部もってっちゃったね。ごっちん」
「いいんじゃない? なんかごっちんらしくて」
「うん。そうだね」

 梨華ちゃんの膝の上から見上げる青い空。
 ゆっくりゆっくりと明日に近づいて…。
 今度は喧嘩の後…一仕事終えた後じゃなくってさ、のんびりとどっちかの部屋で…こんな風に過ごしたいなぁ。
 そう言ったら、
「そうだね」
 …って。

 あー。きっと、明日もいい天気だね。


                      ■                             ■


 それから二週間。

 こんなものを見つけた。

『学園闘魂伝説 -Rika&Miki 戦う二人- vol,26  屋上死闘編その2 』

 何の変哲もないDVD。
 凝った加工のしてあるジャケット。
 裏返すと、そこには煽るような文字の羅列。

「なるか女王のリベンジ! 迫る竹刀! 唸る拳!
 炸裂! 美貴ラリアット!
 戦う女神、梨華の膝が腹をえぐる!

 予期せぬ乱入に二人は…!

 そして、伝説が今、ここに…。」

 はぁっと、二人そろってため息。
 続きを梨華ちゃんが読み上げる。

「華麗にして豪快な二人の戦いを完全収録。前作を遥かに超える死闘!
 冴え渡る技!
 かつてない至高の名作。伝説はかくして語られる。 永久保存版!」

 そこで、いったんちらりと美貴を見る梨華ちゃん。

「(価格)2,980円 製作・販売 朝比奈学園放送研究部」

 二人の間にしばしの無言。

「なにこれ…」
「…ね」

 放送研究部…。

 ゆらりと二人で振り向くと、後ずさりするヤグチ先輩とよっすぃ。

「ねぇ。梨華ちゃん」
「なぁに? 美貴ちゃん」

 じりじりと間合いを詰める。

「いや、ね、おいらはだな、決して趣味とかじゃなくってだ、報道に関わるものとして戦うということを…」
「ヤグチセンパイっ! 言っても無駄だって!」
 ひょいっとヤグチ先輩を抱えると、よっちゃんはダッシュで逃げていった。
 それを見て、すれ違ったごっちんが首をちょこんと傾げる。

 後で教えてもらったのは、人気シリーズで、いろんな意味でマニアやコアなファンがいるという。

「どーりで最近、なんか見られてるような気がしてた…」
「うん…。ファンレターみたいなの、下駄箱に入ってたし」
「あ、それ美貴も」
「あたしもあるよー」
 とは、ごっちん。

 なんでも放送研究部の貴重な活動資源らしく、学園内で極秘のルートで販売(ネット通販可らしい)されているということを知ったのは、それからさらに1週間経った日のことだった…。


(2004/3/25)
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