たぶん素敵妄想集(爆@ ウィキ
ちょっとのおねだり、ちょっとのおあずけ
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“ お誕生日おめでとう(はーと) ”
0時ぴったしにメールを送ってきた彼女とおんなじ歳になった。
二十歳。
お酒も呑めるようになったし、いわばまぁ、オトナ?
二十歳。
お酒も呑めるようになったし、いわばまぁ、オトナ?
そんな彼女はちっともオトナに見えないけど、でも時々ふと見せる表情は、どっかやっぱで大人で…。
発売前に一足早く写真集をあげたら、すっごく楽しそうに見てくれて、
『あ、これいいねぇ』
『この表情いいなぁ』
『この表情いいなぁ』
って、いっぱいほめてくれて、
『素敵な写真集だね』
いいなぁ、誕生日に出せて。
って。
自分だってクリスマスに出してんじゃん。
自分だってクリスマスに出してんじゃん。
でもさ、美貴がほんとにほしいのは、そんなんじゃないんだけどなぁ。
「みーきちゃん」
ハッって気づいたら、目の前に梨華ちゃん。
さっきまでヤグチさんとしゃべってたのに。
さっきまでヤグチさんとしゃべってたのに。
「なぁに?」
「うぅん。別に」
「うぅん。別に」
そう言って隣に座る梨華ちゃん。
「別にって、なによ。それ」
「うん。そうなんだけどね」
「うん。そうなんだけどね」
そう言って、ちらっちらっと周りを見て、
「そうなんだけどね、うん」
もう一度おんなじことを繰り返すと、
「ねぇ、美貴ちゃん」
すっと近づいた顔。
ぱっと重なった唇。
ぱっと重なった唇。
「うん。そういうこと」
ぼそっと、プレゼント…だって。
ちょっと赤くなったりして、なんかきょろきょろと挙動不審な梨華ちゃん。
あんな短かったのに、まだ唇しぶとく残ってるぬくもり。
あんな短かったのに、まだ唇しぶとく残ってるぬくもり。
「そういうことって…何よ。別にとかって、どーでもいいことじゃないじゃん」
わざと怒った口調で言ったら、へにゃって眉毛が下がった。
梨華ちゃん困らすの、悪いけどけっこう楽しい。
梨華ちゃん困らすの、悪いけどけっこう楽しい。
「そっ…そーだけどさ、でも、ね? はっ…恥ずかしくない!?」
「恥ずかしくない」
「恥ずかしくない」
だって、それがほしかったんだもん。
「できれば…もっとほしい」
またすーっと赤くなっていく梨華ちゃん。
「もっとゆっくりと…もっとたくさん」
きょとんとした目が段々と微笑んでいく。
そっと手を握って、
そっと手を握って、
「うん。でも…あとでね」
まだお仕事中だから。
って。まぁ、たしかにね。しょーがないか。ちょっとだけ、ガマンガマン。
って。まぁ、たしかにね。しょーがないか。ちょっとだけ、ガマンガマン。
でもちょっと不満げな美貴を見て、ちょっと困ったようにふわりと微笑んで、そこには少し大人な梨華ちゃん。
「約束」
ちらりと周りを伺って、キスで交わした。
くすくすって笑いあって、なんかくすぐったい。
二人だけの約束。
ちょっといたずらをしたような気分。
なんだかまだまだコドモなのかもね。
二人だけの約束。
ちょっといたずらをしたような気分。
なんだかまだまだコドモなのかもね。
ゆっくり大人に、なれればいっか。
ね。梨華ちゃん。
ね。梨華ちゃん。
(2005/2/27)