たぶん素敵妄想集(爆@ ウィキ
窓の向こう
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rm96
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『ねぇ、キスしよっか』
そしたらはにかむように笑って、
『なぁに? よっすぃ』
甘えた口調ですうっとあたしに寄り添って…。
『なぁに? よっすぃ』
甘えた口調ですうっとあたしに寄り添って…。
どきどきしてた。
誰もいない楽屋。
窓の向こうには青い空。
窓の向こうには青い空。
「なんかさぁ…いろいろあったよね」
「どーしたの? よっすぃ?」
「んー。なんかさ、空が青いなーって思って」
「あぁ…」
「どーしたの? よっすぃ?」
「んー。なんかさ、空が青いなーって思って」
「あぁ…」
あたしの隣でおんなじように空を見上げて。
眩しいもう夏の空。
眩しいもう夏の空。
誰もいない静かな楽屋。
空を見上げていた梨華ちゃんがふんわりと微笑んだ。
「ねぇ、キスしよっか」
さりげない、でも甘えるような言い方にちょっとどきっとして、照れくさくって、
「なんだよ、急にさー」
とか何とか言いながら、包むように抱きしめた。
「なんだよ、急にさー」
とか何とか言いながら、包むように抱きしめた。
どきどきしてる。
重なった唇は、あの頃とはやっぱ違ってて…。
でも、どっかあの頃と変わんなくて。
でも、どっかあの頃と変わんなくて。
「梨華ちゃん」
「ひとみちゃん」
「ひとみちゃん」
くすぐったくって、なんか笑った。
夏の陽射し。
青い空。
あの頃のまま。
けど、あの頃よりずっと鮮やか。
青い空。
あの頃のまま。
けど、あの頃よりずっと鮮やか。
(2005/5/17)