たぶん素敵妄想集(爆@ ウィキ
sweet time
最終更新:
rm96
-
view
淡い明かり。
目の前には夜景。
目の前には夜景。
静かな空間で、隣には穏やかな笑顔の美貴ちゃん。
なんか…いつもと違う感じ。
そうでなくてもあたしなんかより落ち着いてて、でもこの雰囲気がいつもよりずっと落ち着いてるように思えて、そう大人…そんな感じ。
なんか…いつもと違う感じ。
そうでなくてもあたしなんかより落ち着いてて、でもこの雰囲気がいつもよりずっと落ち着いてるように思えて、そう大人…そんな感じ。
「梨華ちゃん?」
顔を覗き込んでくる仕草と上目遣いがなんかコドモっぽくて、それがかわいくて、さっきまでのギャップにドキッてした。
「んー。ふふっ。なんでもないよ」
「ふーん」
「ふーん」
そっけない返事をして、カクテルを一口。
美貴ちゃんはグラスを置くと、片ひじを突いてまたあたしを見つめる。
美貴ちゃんはグラスを置くと、片ひじを突いてまたあたしを見つめる。
「美貴ちゃん?」
「梨華ちゃん」
「梨華ちゃん」
その声はちょっと弾んでて、ふわって笑った目がいつもよりやさしい。
それがなんかうれしくて、ちょっと照れくさくって、グラスに口をつけた。
それがなんかうれしくて、ちょっと照れくさくって、グラスに口をつけた。
甘くて淡いピンクのカクテル。
目の前の夜景はキラキラ。
ホテルの静かなバーラウンジはあたしたちを自然といつのまにか二人きりにさせてくれる。
ホテルの静かなバーラウンジはあたしたちを自然といつのまにか二人きりにさせてくれる。
「よくこんな場所知ってたね」
「へへ。でしょ。こういうとこなら…他に人がいても平気かな…って」
「でもなんか…ヘンな感じ」
「ふふっ。美貴も」
「へへ。でしょ。こういうとこなら…他に人がいても平気かな…って」
「でもなんか…ヘンな感じ」
「ふふっ。美貴も」
えへって笑って、そこにはいつものかわいいやんちゃな笑顔。
淡い明かりで少し大人びてはいるけど。
淡い明かりで少し大人びてはいるけど。
「ねぇ、もう一回乾杯しよ」
「うん。いいよ」
「うん。いいよ」
なんの記念日かは言ってくれなかったけど、なんかね意味がある日なんだって。今日。
『梨華ちゃん、鈍感だからなー』って。
『梨華ちゃん、鈍感だからなー』って。
「二人のこれからに」
なんて、普段絶対に言わないような台詞を呟いて…。
グラスがカチンって重なって、涼しげな音。
「乾杯」
「乾杯」
「乾杯」
そっと一口。
そしたら、すっと近づいた美貴ちゃんの唇が重なった。
そしたら、すっと近づいた美貴ちゃんの唇が重なった。
今年は…一緒じゃなかったから。
離れ際にそんなことを呟くから、追いかけてキス。
ちょっとわかった。
肩を寄せ合って、夜景を眺める。
たまにこんな時間もいいかもしれない。
冬の夜は長いから、まだしばらくは…このままで。
たまにこんな時間もいいかもしれない。
冬の夜は長いから、まだしばらくは…このままで。
(2006/11/23)