たぶん素敵妄想集(爆@ ウィキ
キスシーン
最終更新:
rm96
-
view
『ねぇ。亜弥ちゃんと映画やるんでしょ?』
でも、返ってきたのは、
『うん。そうだよ』
なーんて、そっけなくってさっ…。
『あ! うらやましいんだ』
なーんてさ、検討違いもいいとこで…。
『美貴ちゃん、亜弥ちゃんと仲いいしね』
『…』
『美貴ちゃん?』
『美貴と梨華ちゃんは仲良くないわけ?』
『は?』
『そりゃ亜弥ちゃんは親友だけどさ』
そしたら、ぽんぽんって膝を叩いてにっこり笑った梨華ちゃん。
仕方ないからのってあげたら、不思議そうに横からひょこって顔を出して、
『どうしたの?』
だって。
『別にぃ』
『なぁによぉ。どうしたの? 心配?』
『…別に』
鈍感。
『…』
『美貴ちゃん?』
『美貴と梨華ちゃんは仲良くないわけ?』
『は?』
『そりゃ亜弥ちゃんは親友だけどさ』
そしたら、ぽんぽんって膝を叩いてにっこり笑った梨華ちゃん。
仕方ないからのってあげたら、不思議そうに横からひょこって顔を出して、
『どうしたの?』
だって。
『別にぃ』
『なぁによぉ。どうしたの? 心配?』
『…別に』
鈍感。
最近、亜弥ちゃん、よく梨華ちゃんのことを話すし、なんか楽しそうだし。
なんかさ、梨華ちゃん、つっこみどころ満載で見てて飽きないって。
なんかさ、梨華ちゃん、つっこみどころ満載で見てて飽きないって。
そーなんだけどさぁ、そーなんだけど、それがいいわけじゃん。
でもさ、なんてゆーかカッコいいんだよね。かわいくて、そんで凛々しくて熱くて…。
でもさ、なんてゆーかカッコいいんだよね。かわいくて、そんで凛々しくて熱くて…。
言えないじゃん。
他の人見ないで…とか……。
他の人見ないで…とか……。
はっ…はずかしーっていうか、その…キャラじゃないってゆーか…。
いいなぁ。しげさん、こーゆーとき特だよなぁ。
いいなぁ。しげさん、こーゆーとき特だよなぁ。
『美貴ちゃん』
『なに?』
『大丈夫だよ。あたし悪役だし。亜弥ちゃんいじめる役だし。なんだったら美貴ちゃんに教えてもらおっかな』
『はぁ?』
『じょーだんだってば。ね、とにかく、大丈夫だから』
『なに?』
『大丈夫だよ。あたし悪役だし。亜弥ちゃんいじめる役だし。なんだったら美貴ちゃんに教えてもらおっかな』
『はぁ?』
『じょーだんだってば。ね、とにかく、大丈夫だから』
ったく。
人の気も知らないで。
人の気も知らないで。
バカ…。
そんなやり取りから半年が過ぎて、梨華ちゃん、テレビに釘付け。
「梨華ちゃん」
「…」
「…」
出来上がったシングルVをもらったんで、まずは1番に梨華ちゃんと。
でもずーっと黙ったままの梨華ちゃん。
なんかすっごく真剣で怒ってるみたいな横顔。
美貴、けっこうすきなんだよね。
ぴったりと横にくっついて、そんな横顔を見つめる、なんていうか…幸せ?
だって、それって嫉妬してるってことでしょ?
でもずーっと黙ったままの梨華ちゃん。
なんかすっごく真剣で怒ってるみたいな横顔。
美貴、けっこうすきなんだよね。
ぴったりと横にくっついて、そんな横顔を見つめる、なんていうか…幸せ?
だって、それって嫉妬してるってことでしょ?
「…あ」
亜弥ちゃんの指が美貴のあごにかかって、そっと近づく唇。そして…。
「あっ!」
重なった唇。
「…」
黙って見つめてた。
知りたかったから。梨華ちゃんがどんな反応をするのか。
知りたかったから。梨華ちゃんがどんな反応をするのか。
「美貴ちゃん」
「なぁに? 梨華ちゃ…」
「…」
「なぁに? 梨華ちゃ…」
「…」
そっと美貴の顎を持ち上げた細くて小さな指先。
真剣な瞳とぶつかって、カラダがカッて熱くなる。
指先がすぅっと美貴の唇を辿るから、そっと目を閉じて、そして重なった唇。
熱くて、やさしくて…。
真剣な瞳とぶつかって、カラダがカッて熱くなる。
指先がすぅっと美貴の唇を辿るから、そっと目を閉じて、そして重なった唇。
熱くて、やさしくて…。
ちょっと期待してたかも。
だから、うれしい。
だから、うれしい。
「…すき」
抱き寄せられながら、そっと耳を掠めた言葉。
「…ばか」
「ばかだもん」
ぎゅって力強く抱きしめられて、あったかくてきもちよくて……。
あぁ…やっぱ美貴、すきだわ。
抱き寄せられながら、そっと耳を掠めた言葉。
「…ばか」
「ばかだもん」
ぎゅって力強く抱きしめられて、あったかくてきもちよくて……。
あぁ…やっぱ美貴、すきだわ。
流れるメロディ。
けだるいリズム。
けだるいリズム。
そっと押し倒されて、上に覆いかぶさった梨華ちゃんの燃えるような眼差し。
受け止めて、
「みきも…すき」
腕を伸ばして抱き寄せた。
もう…誰も見ないで。
言葉にしない代わりに、そっと口付けて抱きしめた。
受け止めて、
「みきも…すき」
腕を伸ばして抱き寄せた。
もう…誰も見ないで。
言葉にしない代わりに、そっと口付けて抱きしめた。
(2006/10/25)