想い人は復讐者? - (2008/04/12 (土) 14:13:51) の最新版との変更点
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**想い人は復讐者? ◆c92qFeyVpE
「こいつは……」
「酷いデスね」
ロボとメカ沢は周囲に散らばった残骸を見ながら呟く。
二人は知らないが、シュトロハイムとアラレの残骸は激しい戦闘が行われていたことを物語っていた。
「これは、チンクって奴の仕業なのか」
「断定はできマセん。しかし可能性は高いと思われマス」
「くそがっ!」
冷静に分析するロボとは対照的に、メカ沢は怒りに任せ手近な壁を殴りつける。
死の間際まで自分の知りえる情報を伝え、この殺し合いに反逆しようとした軍人のおっさん。
名前さえ知らないが、まだ幼いであろうメガネの少女。
何故この二人が殺されなければならないのか、メカ沢の中でチンクへの怒りが膨れ上がっていく。
「メカ沢、何かが来マス」
「何……車か?」
近づいてくるエンジン音に二人が目を向け――現れたタンクローリーが二人目がけて走ってくる。
「うおおおおお!?」
咄嗟に横に跳んで撥ねられるのを回避。
タンクローリーは急ブレーキをかけられて停止し、慌てた様子で運転手が降りてくる。
「お、おい、大丈夫だった――」
「こいつ! いきなり轢き殺そうとするとはやってくれるじゃねぇか!」
「はぁ!?」
運転手――ノーヴェの言葉を遮りながらメカ沢が叫ぶ。
別にノーヴェは轢こうと思ったわけではない、慣れていないため避けることもできず、ブレーキも間に合わなかっただけだ。
そんな事は知らないメカ沢の怒りはすでに頂点を突破している、ロボが止める間もなく鬱憤を叫ぶ形で晴らそうと次々と言葉を放つ。
「どうせ轢き殺すのに失敗したから慌てて言い訳しようってんだろ! なめるなよ!
いや、そうか、お前がチンクって奴だな! 殺し合いに乗るなんて失望したぜ!」
「メカ沢、落ち着いてクダサい」
「これが落ち着けるかロボ! こいつにこの二人は殺されたんだぞ! 今ここでヤキを――」
「おい」
静かな、低い声で今度はノーヴェがメカ沢の言葉を遮る。
ゼロがようやく不自由な足で外に出てくるが、そのことには誰も気づかない。
「今、なんて言った」
「あぁ? 今お前にヤキを入れて――」
「そこじゃねぇ! チンク姉が殺し合いに乗っただと!?」
「とぼけんな! お前がチンクだろうが! 妹を生き返らせるんだか何だか知らないが、そのために他の奴を殺すなんざ最低だ!」
「っ――セインを……?」
確かに、それは考えられる、クァットロなんかとは違い、チンクは妹達の事をとても大切に思っている。
それにノーヴェとは違い、殺人の経験を彼女は積んでいる、この殺し合いの中でも優勝する自信はあるのだろう。
そうだ、セインが生き返る。これは自分にとってとても素晴らしいことではないか。
そのためにチンクが生き残るんだからこれも問題ない、スバルとギンガの事は心苦しいが――やむ負えないかもしれない。
――なんだ、チンク姉が優勝すればいいんじゃないか、そうすればナンバーズ全員で……あれ?
何かが抜けている。
先ほどの自分の思考に、抜いちゃいけないものを抜いた気がする。
「メカ沢、彼女はチンクではありマセン」
「な、なに?」
「∑がいたあの部屋で見なかったノデスか? 服装は同じですが、別人デス」
「い、言われてみれば……」
「ノーヴェ、いったいどうした?」
――ノーヴェ。
そうだ、自分だ、自分が先ほどの思考に存在していない。
チンクが優勝するためにはこの会場の全員が死ぬということだ、無論、自分も。
セインを生き返らせるために私を殺す? チンク姉は私の事はどうだっていいってことなのか?
私はチンク姉に――見捨てられた?
「う、そだ……」
「おい、ノーヴェ!?」
「嘘だ、嘘だ、嘘だ嘘だ嘘だ!!」
肩に手をかけていたゼロを振り払い、ノーヴェはタンクローリーへ駈け出して行く。
チンク姉に会わなくては、実際に会って確かめなくてはいけない。
そのことだけを考えて乗り込もうとし――手を伸ばしていた扉を撃ち抜かれて思わずその場に転倒する。
「ノーヴェ!」
「答えろ」
扉を撃ち抜いた人物は乗っていたバイクから降り、四人に向かって問いかける。
その場の全員がそちらへ視線を向けると、そこには――
「お前たち、仮面ライダーを知っているか?」
黒き破壊者が立っていた。
【E-3 道路】
【ノーヴェ@魔法少女リリカルなのはStrikerS】
[状態]:疲労(中)、精神的動揺(強)
[装備]:スタームルガー レッドホーク、装弾数4/6@ターミネーター2
[道具]:支給品一式、不明支給品0~1(未確認)
[思考・状況]
基本:チンク姉と会って話しをする
0:チンク姉……!?
1:目の前のロボットへの対処
※本編終了後の参戦です。
※ゼロからゼロの世界及びシグマに関する知識を得ました
【ゼロ@ロックマンX】
[状態]:左膝を破損、エネルギー消費(大)、全身のアーマーに細かい傷、疲労(中)
[装備]:野太刀「夕凪」@魔法先生ネギま! 、チャージキックの武器チップ@ロックマンシリーズ
[道具]:支給品一式 不明支給品0~1(未確認)
[思考・状況]
基本:シグマを倒す
0:ノーヴェの様子が気になる
1:目の前のロボットへの対処
2:膝を修理するため修理工場を目指す
3:エックス、チンク、スバル、ギンガを探す
4:シグマ、何を企んでる?
※ノーヴェたちを生体パーツを使用したレプリロイド(のようなもの)と解釈しました。
※ノーヴェから時空管理局と平行世界に関する知識を得ました。
※参戦時期はX4のED~X5開始前のようです
【メカ沢新一@魁!クロマティ高校】
[状態]:健康
[装備]:タイムストッパー@ロックマン2in体内
[道具]:
[思考・状況]
基本思考:シグマにヤキ入れる!
0:え、こいつチンクじゃないの?
1:目の前の男への対処
2:チンクに軽い失望
[備考]
※携帯端末の使い方を全く理解していません。よって現在位置、参加者、支給品を把握していません
※メカ沢の携帯端末が発電所内のどこかに落ちています。
※タイムストッパーが使用できるかどうかはわかりません。
【ロボ@クロノトリガー】
[状態]:健康
[装備]:なし
[道具]:支給品一式、ぎんのいし@クロノトリガー
[思考・状況]
基本思考:打倒シグマ。
0:違いマス。
1:目の前のロボットへの対処
2:メカ沢と共に行く
3:協力できればストライクスピンが撃てるかも……
[備考]
※少なくともクロノ復活以降からの参戦です。
※現在位置、参加者名簿を確認しましたがメカ沢も把握済みだと思い伝えていません。
※メカ沢が携帯端末を失くしたことを知りません。
※ロックマンの武器チップの使い方を誤認しています。
【ハカイダー@人造人間キカイダー】
[状態]:全身にダメージ大。エネルギー消耗大。
[装備]:二連キャノン(弾数中消費)@サイボーグクロちゃん。
[道具]:支給品一式、ランダムアイテム0~2(村雨の支給品)
[思考・状況]
基本思考:元の世界へ帰ってキカイダーと決着をつける。
1:村雨良の遺言を伝える。そのため、仮面ライダーに会い、破壊する。
2:参加者を全て破壊する。
3:シグマを破壊する。
4:キカイダーに迫る、戦士に敬意。
※参戦時期は原作死亡後(42話「変身不能!? ハカイダー大反逆!」後)です。
※血液交換が必要のない身体に改造されています。
※HARLEY-DAVIDSON:FAT BOY@ターミネーター2、スズキ・GSX750S3 KATANA@仮面ライダーSPIRITS 、液体窒素入りのタンクローリー@ターミネーター2 がE-3の道路にそれぞれ放置されています。
*時系列順で読む
Back:[[とっても嫌な聞き間違い]] Next:[[A/B LIVED]]
*投下順で読む
Back:[[とっても嫌な聞き間違い]] Next:[[衝撃的な出会い]]
**想い人は復讐者? ◆c92qFeyVpE
「こいつは……」
「酷いデスね」
ロボとメカ沢は周囲に散らばった残骸を見ながら呟く。
二人は知らないが、シュトロハイムとアラレの残骸は激しい戦闘が行われていたことを物語っていた。
「これは、チンクって奴の仕業なのか」
「断定はできマセん。しかし可能性は高いと思われマス」
「くそがっ!」
冷静に分析するロボとは対照的に、メカ沢は怒りに任せ手近な壁を殴りつける。
死の間際まで自分の知りえる情報を伝え、この殺し合いに反逆しようとした軍人のおっさん。
名前さえ知らないが、まだ幼いであろうメガネの少女。
何故この二人が殺されなければならないのか、メカ沢の中でチンクへの怒りが膨れ上がっていく。
「メカ沢、何かが来マス」
「何……車か?」
近づいてくるエンジン音に二人が目を向け――現れたタンクローリーが二人目がけて走ってくる。
「うおおおおお!?」
咄嗟に横に跳んで撥ねられるのを回避。
タンクローリーは急ブレーキをかけられて停止し、慌てた様子で運転手が降りてくる。
「お、おい、大丈夫だった――」
「こいつ! いきなり轢き殺そうとするとはやってくれるじゃねぇか!」
「はぁ!?」
運転手――ノーヴェの言葉を遮りながらメカ沢が叫ぶ。
別にノーヴェは轢こうと思ったわけではない、慣れていないため避けることもできず、ブレーキも間に合わなかっただけだ。
そんな事は知らないメカ沢の怒りはすでに頂点を突破している、ロボが止める間もなく鬱憤を叫ぶ形で晴らそうと次々と言葉を放つ。
「どうせ轢き殺すのに失敗したから慌てて言い訳しようってんだろ! なめるなよ!
いや、そうか、お前がチンクって奴だな! 殺し合いに乗るなんて失望したぜ!」
「メカ沢、落ち着いてクダサい」
「これが落ち着けるかロボ! こいつにこの二人は殺されたんだぞ! 今ここでヤキを――」
「おい」
静かな、低い声で今度はノーヴェがメカ沢の言葉を遮る。
ゼロがようやく不自由な足で外に出てくるが、そのことには誰も気づかない。
「今、なんて言った」
「あぁ? 今お前にヤキを入れて――」
「そこじゃねぇ! チンク姉が殺し合いに乗っただと!?」
「とぼけんな! お前がチンクだろうが! 妹を生き返らせるんだか何だか知らないが、そのために他の奴を殺すなんざ最低だ!」
「っ――セインを……?」
確かに、それは考えられる、クァットロなんかとは違い、チンクは妹達の事をとても大切に思っている。
それにノーヴェとは違い、殺人の経験を彼女は積んでいる、この殺し合いの中でも優勝する自信はあるのだろう。
そうだ、セインが生き返る。これは自分にとってとても素晴らしいことではないか。
そのためにチンクが生き残るんだからこれも問題ない、スバルとギンガの事は心苦しいが――やむ負えないかもしれない。
――なんだ、チンク姉が優勝すればいいんじゃないか、そうすればナンバーズ全員で……あれ?
何かが抜けている。
先ほどの自分の思考に、抜いちゃいけないものを抜いた気がする。
「メカ沢、彼女はチンクではありマセン」
「な、なに?」
「∑がいたあの部屋で見なかったノデスか? 服装は同じですが、別人デス」
「い、言われてみれば……」
「ノーヴェ、いったいどうした?」
――ノーヴェ。
そうだ、自分だ、自分が先ほどの思考に存在していない。
チンクが優勝するためにはこの会場の全員が死ぬということだ、無論、自分も。
セインを生き返らせるために私を殺す? チンク姉は私の事はどうだっていいってことなのか?
私はチンク姉に――見捨てられた?
「う、そだ……」
「おい、ノーヴェ!?」
「嘘だ、嘘だ、嘘だ嘘だ嘘だ!!」
肩に手をかけていたゼロを振り払い、ノーヴェはタンクローリーへ駈け出して行く。
チンク姉に会わなくては、実際に会って確かめなくてはいけない。
そのことだけを考えて乗り込もうとし――手を伸ばしていた扉を撃ち抜かれて思わずその場に転倒する。
「ノーヴェ!」
「答えろ」
扉を撃ち抜いた人物は乗っていたバイクから降り、四人に向かって問いかける。
その場の全員がそちらへ視線を向けると、そこには――
「お前たち、仮面ライダーを知っているか?」
黒き破壊者が立っていた。
【E-3 道路 早朝】
【ノーヴェ@魔法少女リリカルなのはStrikerS】
[状態]:疲労(中)、精神的動揺(強)
[装備]:スタームルガー レッドホーク、装弾数4/6@ターミネーター2
[道具]:支給品一式、不明支給品0~1(未確認)
[思考・状況]
基本:チンク姉と会って話しをする
0:チンク姉……!?
1:目の前のロボットへの対処
※本編終了後の参戦です。
※ゼロからゼロの世界及びシグマに関する知識を得ました
【ゼロ@ロックマンX】
[状態]:左膝を破損、エネルギー消費(大)、全身のアーマーに細かい傷、疲労(中)
[装備]:野太刀「夕凪」@魔法先生ネギま! 、チャージキックの武器チップ@ロックマンシリーズ
[道具]:支給品一式 不明支給品0~1(未確認)
[思考・状況]
基本:シグマを倒す
0:ノーヴェの様子が気になる
1:目の前のロボットへの対処
2:膝を修理するため修理工場を目指す
3:エックス、チンク、スバル、ギンガを探す
4:シグマ、何を企んでる?
※ノーヴェたちを生体パーツを使用したレプリロイド(のようなもの)と解釈しました。
※ノーヴェから時空管理局と平行世界に関する知識を得ました。
※参戦時期はX4のED~X5開始前のようです
【メカ沢新一@魁!クロマティ高校】
[状態]:健康
[装備]:タイムストッパー@ロックマン2in体内
[道具]:
[思考・状況]
基本思考:シグマにヤキ入れる!
0:え、こいつチンクじゃないの?
1:目の前の男への対処
2:チンクに軽い失望
[備考]
※携帯端末の使い方を全く理解していません。よって現在位置、参加者、支給品を把握していません
※メカ沢の携帯端末が修理工場内のどこかに落ちています。
※タイムストッパーが使用できるかどうかはわかりません。
【ロボ@クロノトリガー】
[状態]:健康
[装備]:なし
[道具]:支給品一式、ぎんのいし@クロノトリガー
[思考・状況]
基本思考:打倒シグマ。
0:違いマス。
1:目の前のロボットへの対処
2:メカ沢と共に行く
3:協力できればストライクスピンが撃てるかも……
[備考]
※少なくともクロノ復活以降からの参戦です。
※現在位置、参加者名簿を確認しましたがメカ沢も把握済みだと思い伝えていません。
※メカ沢が携帯端末を失くしたことを知りません。
※ロックマンの武器チップの使い方を誤認しています。
【ハカイダー@人造人間キカイダー】
[状態]:全身にダメージ大。エネルギー消耗大。
[装備]:二連キャノン(弾数中消費)@サイボーグクロちゃん。
[道具]:支給品一式、ランダムアイテム0~2(村雨の支給品)
[思考・状況]
基本思考:元の世界へ帰ってキカイダーと決着をつける。
1:村雨良の遺言を伝える。そのため、仮面ライダーに会い、破壊する。
2:参加者を全て破壊する。
3:シグマを破壊する。
4:キカイダーに迫る、戦士に敬意。
※参戦時期は原作死亡後(42話「変身不能!? ハカイダー大反逆!」後)です。
※血液交換が必要のない身体に改造されています。
※HARLEY-DAVIDSON:FAT BOY@ターミネーター2、スズキ・GSX750S3 KATANA@仮面ライダーSPIRITS 、液体窒素入りのタンクローリー@ターミネーター2 がE-3の道路にそれぞれ放置されています。
*時系列順で読む
Back:[[とっても嫌な聞き間違い]] Next:[[約束をしよう、あなたと]]
*投下順で読む
Back:[[とっても嫌な聞き間違い]] Next:[[噛み合う歯車……?]]
|045:[[Take me higher!(後編)]]|ノーヴェ|059:[[漆黒と紅の零地点(前半)]]|
|045:[[Take me higher!(後編)]]|ゼロ|059:[[漆黒と紅の零地点(前半)]]|
|042:[[ギタイ]]|メカ沢新一|059:[[漆黒と紅の零地点(前半)]]|
|042:[[ギタイ]]|ロボ|059:[[漆黒と紅の零地点(前半)]]|
|018:[[白いカラス――はぐれ者]]|ハカイダー|059:[[漆黒と紅の零地点(前半)]]|
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