紫鏡 ふらわ

しきょう ふらわ


データ

名前:紫鏡 ふらわ(しきょう ふらわ)

年齢:16歳

性別:女

身長:157cm

体重:48kg

スリーサイズ:B85/W58/H83

髪:黒 肌:白色 瞳:藍色

誕生日:9月12日

所属クラブ:
マンガ研究会

クラス:

1人称:私

システムデータ

 スタイル:◎●マヤカシ・アヤカシ・ミストレス

 一般技能:デ・ダナン、知覚

容姿に関する設定

 ウエーブのかかった黒髪に大き目の深い藍色の瞳で、雰囲気的には絵本のお姫様的な外見をしている。背は高くもなく低くもなくだが、着やせするタイプ。

 外見は地味なはずなんだけど、何故か華がある大変お徳な娘……なんだけど、発言が結構とっぴだったりするのよねぇ。霊的な知覚能力がかなり高いみたいだからその辺が影響してるのかもしれないけど、その辺が男子受けが真っ二つに分かれる原因かしら。

 占いもしてくれるし女子的には付き合いやすい方なんだけどねー。ちなみに高天原新聞のタロット占いの欄は彼女にお願いしてるのよね。

 そんな彼女だけど、同じデ・ダナン系の能力者である和泉 海里くんと基本的に組んで行動してるのよね。あまりに美女と野獣過ぎて、恋愛関係的な噂は立たないんだけど、その辺はどうなのかしら?

 え?占いであたしに男性と新しい出会いがあるって出た?とりあえずそっちを詳しく!(新聞部調べ

設定

 紫鏡ふらわはデ・ダナンの秘宝、魔剣フラガラッハとその鞘である。

 彼女は己の身の内に魔剣フラガラッハを生まれ持ち、その主たる人物を幼少の頃からデ・ダナンは総力を挙げて探し求めてきた。

 幾人かの候補が挙げられたが、彼女は首を縦に振ることはなかった。

 そして、まだ幼かった頃、大切に育てられていた妖精郷を抜け出して表に出たふらわは、湖のほとりで老夫婦と出合った。

 一目でその老夫婦がデ・ダナンの血を強く受け継いでいる事には気がついたが、老夫婦は別段何の能力を持っているというわけでもなかった。

 親しみを感じて、老夫婦に話しかけたふらわは楽しいひと時を過ごすことができた。

 そして老夫婦には孫が遠く離れた日本にいると聞き、写真を見せてもらった。

 金色の髪で不器用に笑う目つきの悪い少年の写真であった。

 その瞬間の衝撃を未だにふらわは忘れていない。言い方を変えればそれは一目ぼれであった。

 妖精郷へと帰ったふらわはデ・ダナンの仲間に自分を振るうのにふさわしい人を見つけてきた、と告げた。極東の少年と聞いて、デ・ダナンの血を受け継ぐとはいえ周囲は止めようとしたが、彼女は頑として受け入れなかった。

 少年をゲットするために、ふらわはありとあらゆる努力を払った。日本語の習得に始まり、彼の身辺情報を事細かに手に入れ、彼を手に入れるために、何をすればいいのか、綿密な計画をたてた。

 そして具体的に動き出したのが14歳の頃。

 占いや夢見で、このまま進めば、彼が好意を寄せている幼馴染を事故で目の前で失う事が視えていた。

 ライバルがいなくなるのはいい事かもしれないが、別に彼に悲しい思いをして欲しい訳ではない。

 だから幼馴染さんには相性が極めてよく、そして幼馴染さんの死すべき運命を変えてくる将来性のある別の少年と付き合うように夢を介して仕向けた。

 長い時間をかけた仕掛けがうまくいって、春休み前くらいには彼は幼馴染にふられてしまった。

 彼はひどく落ち込んだけれども、元々定められていた運命よりは、いい。

 あのまま進めば、彼は己に対する憎しみから極めて優秀な戦士になることはわかっていた。その方が剣たる自分には都合がいいはずなんだけど、でも、それでも今の彼の方が絶対にいい。

 平行して、彼の祖父母や父親に対してもやはり夢で呼びかけ、ふらわのいるアイルランドへと来るように仕向けた。

 彼が来る前に、彼の祖父母と久しぶりにあって、湖をそれとなくプッシュ、後は出会うだけというところまで持っていった。

 そして、時は来た。

 ふらわは予定通り、少年、和泉 海里と出会う事に成功した。写真で見たときよりもさらに目つきは鋭く、身体も大きくなっていたが、そっちの方が余計に好みでぞくぞくした。むしろ現物を見て惚れ直した。

 なにしろ、夢を介して彼のことは何でも知っていた。言葉を選びながら、色々な話をした。それでも、彼自身の言葉で色々な話を聞くと、彼の誠実な人柄や優しさがわかってうれしかった。

 そうして、彼とすっかり打ち解けた頃、予定していなかった事態に陥った。

 妖精郷を探す妖魔が湖に現れたのである。戦おうと思えば戦えるし、逃げ出そうとすれば逃げ出せる。

 どうしようかと判断を悩むふらわの前に、彼が妖魔達から彼女をかばう様に立ちふさがった。

 ああ。やっぱり海里を選んでここまでがんばってよかったんだ。

 ふらわはそう確信して、彼の手をとって、自分の胸元へと導いた。

「武器ならあるよ。さぁ、あいつらをぶっちめて、ちょっとすっきりしよう?」

 そうして、ふらわは自分、即ち魔剣フラガラッハを海里に受け渡した。

 いろんなフラストレーションを振り払う様に海里はふらわを振るった。それがまた嬉しいし楽しい。

 やがて、妖魔を全て斬り伏せた海里の前に、再びふらわは人間としての姿で立った。

 出会うまでは考えて予定してたけど、この後のことはあまり考えてなかった。

 だから、その場の思いつきの、本音の言葉をぶつける。

「ぱんぱかぱーん!あなたは紫鏡 ふらわこと魔剣フラガラッハの正当な所有者に決まりましたー!なお、返品は不可ですので末長くよろしくー」

 我ながらこれはどうだろうと思い返すたびに思うが、海里はなんだかんだ言って受け入れてくれた。

 後はとんとん拍子に話が進んだ。

 デ・ダナンの仲間たちには、世界的に重要な日本との架け橋となると言って日本へと飛び出し、受け皿として優秀な高天原学園を選んだ。

 それからは海里と共にセイバーとして妖魔との戦いを続けている。

 それがふらわの何よりの幸せのひとつなのだから。

 なお、日本語勉強中に日本のオタク文化にはまったふらわは、当たり前の様に高天原学園のマンガ研究部に所属している。

 様々なオタク文化に対して入れ込んでいるが、海里も割とその気があるのか、うまいことやっているようだ。


最終更新:2011年05月07日 09:44