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- (2006/01/16 (月) 10:08:36) の編集履歴(バックアップ)


きみにしか聞こえない―CALLING YOUきみにしか聞こえない―CALLINGYOU / 乙一
「Callingyou」「kiz/kids」「華歌」3つの短編から出来てる本。評価は表題作から順に☆が5、4、3といった感じで。「Callingyou」と「kiz/kids」は学生さん向けかな、共感できるせつなさが心地いいです。「華歌」は少し大人向けなのかな、私は硬い印象をうけました。calling youは、孤独を感じる女子高生が創造の中にケイタイをつくりだして、そのケイタイに同じような想いをかかえる少年からの声がとどいてしまうお話。表現、雰囲気が綺麗で好き。華歌は、主人公が少女の顔をもつ歌う華を見つけ、展開されるお話。主人公の性別が最後になるまで分からなかった。周りのヒトの性別も逆と思って読んでたので、読んだあとせつなさはあったけど、どうしても矛盾点を考えてしまって少し残念でした。すべてに共通して不思議な設定なんだけど、すごく近いところにある実話のように感じました。少し胸が苦しくなるようなせつなさ、淡く暖かいヒカリの雰囲気をお好みのかたにはオススメです。
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