聡明な読者諸君なら3話終了時点でこの後の展開がどうなるかに気づいているだろう。
しかし分からない人のためにヒントをだしてやろう。
前回俺は先生につられれて(拉致されて)大和学園へと向かった。
そう・・先生のバイクに乗せられて・・
「ころせー・・いっそころせー・・」
「ほらほら、後ろで暴れないの。事故っちゃうでしょ。」
「いや、もうほんとに無理。許して・・ごめんなさい・・」
「もう少し我慢しなさい。ほら・・もうみえてきたよ・・」
確かに学校らしきものが見えてきた・・というか先生、前を向かないと。
あれ・・なんか障害物らしきものが・・あれ・・これは・・
「先生!危ない!」
「だからもう少しがm・・えっ」
先生がブレーキを踏む。しかしこれは間に合うのか・・俺もう死ぬのかな・・
せめて彼女を作ってから死にたかった・・とか走馬灯のように考えてるうちに衝撃が俺を襲った・・
「生きて・・る・・」
どうやら助かったらしい。幸いぶつかった車がお陀仏になっただけで俺と先生には目立った怪我はなかったようだ。
「あー・・またやっちゃった・・。ま、この車ならいいか・・」
いいのかよ。
ということは車の持ち主は先生の知り合いかつ先生の被害者ということだ。
「ま、めんどくさいし逃げるぞ、空くん。」
「・・はい。」
これでいいのか?と思いつつ俺と先生は走って逃げて行くのであった。
ちなみにその後先生のところに幸薄そうな顔したやつが血相変えてやってきたのはまた別の話。
先生に聞いてみると副校長とのことらしい。まだ若いのにシワが多いのはたぶん先生のせいだろう・・。
とりあえず先生に案内されて自分の部屋となるところへ行った。
学校から少し離れたところにあって俺の前まで住んでいたアパートの一室とほとんど変わらない間取りだった。
豚小屋みたいなのを想像していた俺はほっとしたのであった。
でもなんで学校の敷地内なんだ。先生学校の近くって言ってたじゃん。と文句をいいそうになった。
「じゃあ、校長先生呼んでくるから待っててねー。」
そう言い残して先生は部屋から出て行った。
驚いた、まさか向こうからやってくるとは・・この部屋といい高待遇が期待できるかもしれない。
「しかし・・なぜ前の部屋の荷物が全てこっちへ届いているのだ・・」
仕事早すぎだろ・・どこのジェバンニだと・・
とりあえず荷物を開けることに。するとなにやら一枚の紙がついていた。
筆跡から押しておそらく先生が書いたもの。
内容は・・
「あの部屋にあった同人誌、R-18的なものではなかったけど不健全な匂いがしたから処分して置いたよ☆」
「ちくしょう・・・」
「ちくしょおおおおーーーーー!!!」(AA略)
10分経過
そんなことやってるうちに先生が戻ってきた。
「さ、どうぞどうぞ。この子が霊烏路空です。」
「お邪魔します。」
その姿をみて俺は驚愕した・・
目の前にいたのはアース。
若干16歳にして異例のプロ入りをはたしわずか3年でAランクにまでのし上がったと言う伝説の天才デュエリスト。
さらに父親は日本遊戯王プロリーグの発足に携わったとか。
数年前に忽然と姿を消したと言うのは聞いていたが・・まさかこんなところで校長をやっているとは・・。
「お、この子がくーちゃんの噂の後輩か・・」
さらにもう一人をみたやはり驚愕した。そこにいたのはサーヴィ。
17歳にして日本アマチュアリーグを制覇。プロ入り確実といわれていたがプロへ行かないことを表明。
その後は消息がつかめなくなっていたはずだ。
まさかこんな大物が2人もいるとは・・いったいこの学校は・・
「じゃあ早速本題に入ろうか。」
「は・・はい!」
アースさんにいわれて俺は正座をする。先生以外の人に対して正座をしたの何年ぶりだろう・・。
「姐さんはここへ強引に君を連れてきたみたいだけど、君には拒否する権利がある。どうするかい?」
- なんというか・・やっぱりオーラというものがあるね。得体の知れないなにか大きなものを感じる。
しかし先生も人が悪い。拒否しようと思ってたけど、
この二人がいると知ったら・・知ったらデュエリストとして拒否するわけないじゃないか。
「なにを言ってるんですか、引き受けるに決まってるじゃないですか。アースさん。」
そう言って俺は手を差し出す。
「ありがとう。あと俺のことはだいちゃんと呼んで欲しい。堅苦しいのは嫌いでね。」
「わかりました。」
契約成立。こうして俺はここの教師となった・・あれ、そういえば聞いてなかったことがあったな。
「ところで俺は何の教科を教えればいいんですか?」
「ああ、日本史と世界史をやってもらうよ。サーヴィさんが快くこのに教科を譲ってくれてね。」
なんという適当な学校・・本当に学校法人なのか・・
「俺の教科を受け取るんだ、しっかり教えてくれよ。」
「わかってます。がんばります。」
サーヴィさんとも握手をする。
後で職員室で俺のお披露目をすると言い残し二人は帰っていった。
「ずいぶんとたいした学校ですね・・」
「でしょ?空くんなら気に入ると思ったよ。」
荷物をここへ送ったのは俺が逃げられないようにするためじゃなくて俺が引き受けると確信していたからだったようだ。
どうやら先生は何でもお見通しらしい。ちょっとまえに心の中を読まれたし。
「あと空くん、持ってくべきもの・・わかってるよね?」
「これでしょ?」
俺はニヤリと笑ってデッキを取り出す。
「よろしい。」
と笑顔で言う先生。
「じゃあ、行こっか。」
そういって俺と先生は部屋を出るのであった...
つづく
最終更新:2009年12月23日 05:06