おれはヲタではない、ヲタである。
この意味がわかるか?
わかるまい
仕方ない、なら…
話をしようー。
【第一話 「僕だってね、好きでやってるわけでもないこともないんですよ」】
あれは36万年前、いや、1万4千年前か…
いや、2年前なんだが
おれは
とある女と
とある魔…じゃない
とある失恋、というものを経験したわけだ
そのおかげでヲタクというものになった
概要はこの程度でいいだろう・・・?
おれはイスに座っていた。
時間は3時。
もちろんのことながら3時といえば3時のおやつというものの、ここでカップ麺でも食べていたらそれを見た人は夜食と思うことだろう。
夜中の3時だ。
そして長々と前述しているがその前述の通りおれは今イスに座って、基、PCを見ながらカップ麺を食べている最中なのだ。
「天使ちゃんまじ天使」
ズルズルッ
このアニメも駄目だなと、ストーリーだるだるになってきたAngelBeatsを見ながら天使ちゃんのために最後まで見てやるぞと腹をくくった男の絵である
…しかし実際には全くカッコよくない。
「ちくしょう、SayMove重いんだよ!」
バンッ
キーボードをクラッシュしない程度に台パーンしてみるテスト
あ、カップ麺の汁こぼれた
ミクが印刷されているキーボードに汁がかかる
「これちょっと高かったのによぉ…」
とらのあなで買ったものだ
保存用があるとは言え今使ってるものを犬死ににするわけにはいかない
拭いておくか
よっと
重い腰を上げる
えーっと、何か拭くものはっと…
雑巾なのかティッシュなのか
探していたものが明確ではなかったのだが、その何かを探しているときにふと目に入ったものがあった、カレンダーだ。
「…………明日、入学式じゃねぇかああああああうぉぉぉおおお」
…この時の寝たスピードに関しては、のびた君よりはやく寝た自信がある。
朝。
コッケコッコー
とは言わず、朝は寧々様が起こしてくれる
ラブプラスは断然、寧々様いやホントに
低血圧の自分には非常に朝は辛い
ワンチャントップ壺でダムド裁き蘇生めくっちゃうぐらい辛い
どれも出せんやないかィ!
次のターンまで待て、
その頃にはお前は八つ裂きになっているだろうけどなァ!
現実の自分には朝に七花八裂を繰り広げている暇もなく
一心に歯を磨き
一心に髪を整え
一心に朝食をとっている
朝はコーヒー
これは決まっている
コーヒーは飲まないと身が引き締まらない
もちろんブラックだ
苦い?そんなことは大した問題ではない
問題はこの、りっちゃんマグカップがなぜこんなに可愛いのかということだ!ハハハハ
…さて。
少し取り乱してしまったみたいだが、そろそろ家を出る時間だ
家の扉に手をかける
「・・・行ってきます」
家には自分以外誰もいない
だが、これは自分に言ったのだ
スイッチを切り替えるために・・・
自転車を使いながら駅まで行き電車に乗って大学まで行くわけだが、まぁ時間もあることだし自己紹介でもしておこう
おれの名前は秋名紅葉
今年で大学1年生だ
今まで生きてきた人生と言えばいろいろと長くなることになってしまいそうだが、まぁいい この際話しておくとしよう
小学校の頃はいたって普通だった
みんなと話みんなと遊んで毎日過ごしてきた
中学に入りその規模は拡大に広がり、さらに戦略的になった
とりあえずたくさんの人と関わり、情報のやり取りなど数えきれないほどして、たくさんの女子と付き合ってきた
今思えば厨二病というものにもかかっていたのかもしれない
高校に上がりその性格は一変
誰とも全く関わらなくなり、教室では静かに本を読んでたりするキャラとなった
授業もなんとなく受けて部活もせずに帰る
所謂、あららぎ君が言うところの「友達は作らない、人間強度が下がるから」というヤツだ
どうせここまで欺瞞を並べて過ごしてきた生活である
気まぐれに過ごしていただけだった
だったのに
高校一年の夏、おれに好きな人ができた
中学のときはなんだったのかと聞かれると、それはlikeであり本当に好きな人ができたというのはloveということだ
告白した
初めて
そして付き合った
だけれどしばらくしてフラれた
それだけだそれ以上それ未満でもないそれだけだ
1年と2か月。
彼女に浪費した時間。短いようで長かった。長かったようで短かったことは決してない
しかし、その後自分に見えた世界というものは広かった
そしてアニメという世界に足を踏み入れたのもこの時期だ
そう・・・おれはヲタクという存在に多少の憧れを持っていた
アニメを知っているものしか伝わらない話、ネタ
中学のときも高校のときもクラスにはそんな人間が何人かいた
そのような者に対する周りからの目がどうだったかというとそれは言うまでもないが
それでもあの楽しそうな顔はどこかおれの知らない楽しみを持っていると思ったのだ
そしてアニメを見だして今。
受験勉強も秋葉原行ってみたいがために必死に頑張り東京の大学に合格
上京して今年から大学一年
新しい一歩を踏み出そうとしている
そんなおれだが、もう大学生活をどう過ごすかはもう決まっている
大学が決まってから用意周到に準備したこの三原則。
やめない!
バレない!
作らない!
こんな最高の二次元の世界に生きることをおれはやめないし
こんな趣味が他人バレてしまっては周りからの評価が下がってしまう
一言で簡潔に言えば
「見た目は普通!素顔はヲタク!」
こんな感じだ
そして彼女をつくるなんて以っての外
三次元の女ほど信じられないものはないのだから
"心機一転"
今この入学式に出席している人間の中でおれ以上この言葉が適当な人間はおらず
言うなれば自分の場合は一転どころか二転三転目だったりするのだが
それでも新しくまた自分を作り上げることに変わりはなく、もしかしたら四転目はないんじゃないか、なんて思ったりしている今である
まるで寄生虫パラサイトのようにコロコロと移り変わり、いよいよギアフリードが召喚されるんじゃないかってところ
え、おれ城之内かよ
しかしこんな悠長なことを考えているが実は自分にそんな余裕もあるわけではないというのが現実である現在進行形
決して大学のお偉いさん方の話を必死で聞いているわけではない
…なんかさっきから隣のヤツがおれをジロジロと見てくるんだが
えっなになに
顔に何かついてる?
なるほど朝のブレックファストがバレちゃったか
そうだ、おれの今日の朝飯は・・・!
「めっちゃイケメンやん君」
えっ・・・
最終更新:2010年11月12日 02:05