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pp第二話

朝からドタバタした1日が始まるのは何もそう珍しいことではない。

この学校にいれば嫌でもドタバタには慣れてしまう。

今日も朝からくーら先生が伊吹副校長の車にバイクで突っ込むという、くーら先生と副校長らしい絡みがあったようだ。

だがそんなこと程度では騒ぎにならない。

そんないつもいつも起こる突発事にいちいち驚いているような人間はこの学園では希少だろう。

それに今朝に限っては転入生が来るという一大イベントがあるのだからなおさらだ。

とはいえ、同じクラスになる生徒以外ではまず先生、後はもし部活に入るならば部活が同じになった生徒あたりじゃないと今日はまず話も出来ないだろう。

おそらく転入生を歓迎して転入生と在校生の間で何戦かのデュエルが行われるからだ。

それを見る機会はあったとしても直接話もできるようなチャンスを掴めるものは多くはないだろう。

まぁ俺は初日から数学の授業で転校生のクラスを教えるから話をすることくらいは出来るだろう。

出来たらデッキのタイプも知りたい・・・いや、実際にデュエルするまで知りたくない気もする・・・だがもし、もし転校生も不死武士使いだったら・・・。

      • 今日の授業は不死武士と確率の話から入るとするか。

もし不死武士使いなら何らかの喰いつきを見せてくるだろうし、デュエルにおける確率論事態も興味を引かない話ではないはずだ。

真面目に話を聞かないようであればその程度のデュエリストであるか、俺よりも相当強いデュエリストであるかのどちらかであろう。

「うん、今から授業するのが楽しみだ」

「なぁに、ぺぱにゃんまさかうちのけーちゃん狙ってんの?」

「あぁくーら先生どうでしたか、転校生はクラスに馴染めそう?」

「うちのけーちゃんだからねぇ・・・多分大丈夫だとは思うけど」

くーら先生にしては歯切れが悪い。この時期に転校してきたこともちょっと引っかかるし何か事情があるのだろうか。

それとけーちゃんってなんだろう。気にしてはいけない、相手はくーら先生なのだから。

「まぁデュエルしていくうちに馴染むでしょうね。伊吹副校長も体育の授業と言いながらデュエルでもするんじゃないですか?」

「ぶんめいならありえる、職権乱用!あーあ、私も英語の授業でけーちゃんとデュエルしよっかなぁ」

ぶんめいとは副校長のあだなの一つである。俺は詳しく知らないが一部生徒と先生の間では広まっているようだ。

「じゃあ俺も数学の授業でデュエルしちゃおうかな、どうせ週に5時間もあるんだし1時間くらいデュエルに使っても・・・」

その時俺は後ろから優しいながらも力強いデュエリストオーラを感じた。

「先生同士おしゃべりもいいけどそろそろ2時間目の授業の用意をしたほうがいいとおもうよ」

後ろにいたのは・・・アース校長だった。

「ああ、すいません、そうですねそろそろ移動したほうがいいですね。くーら先生、転校生の授業羽目を外さないように自重してくださいね」

まぁ、言うだけ無駄だろうけど。

「うん、だいちゃんぺぱにゃんまたね。あとぺぱにゃん、ぺぱにゃんじゃけーちゃんには勝てないと思うよ、ふふっふー」

俺じゃ勝てないって言葉は気になったがあえて反論もせず俺は次の授業の部屋へ向かうことにした。

実際この学校での俺の勝率はあまりよくない。

さっきのアース校長にはまだデュエルで勝てたためしがない。

そもそも校長はデュエル界においては知らない人はいないような存在で俺がそう簡単に勝てる相手ではないのだけれども。

アース校長と肩を並べるとしたらまずサーヴィだろう。

その2人が突出した実力を持っているが、残りの先生、生徒も並の強さではないデュエリストばかりである。

そんな学園で数学を教えている自分がたまに場違いな気がすることがあるが、デュエルに対する思いは負けていないつもりだ。

「おっと、後1分で授業が始まっちまうな、急ごう」

心は既に3時間目の数学の授業と・・・夜のつかっち先生宅での飲み会に向いていた。

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最終更新:2009年12月23日 04:56
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