【名前】ジョン・ドゥ
【性別】男   
【年齢】
外見的な年齢は20代後半ほどに見えますが、正確な年齢は不明です
【服装】
白シャツとジーンズというラフな格好を好み、彩飾は黒が好きなようです
【身体的特徴】
20~24歳ほどに見える、黒髪の身長190cmの白人男性です
彼は普段から瞼を閉じていますが、盲目ではありません。瞼を閉じた状態でどうやって周囲の状況を把握しているのかは不明です。
開眼したときの虹彩は金色で、瞳孔が開ききっています
【好きなこと・もの】
彼は生きる上で食事を必要としませんが、たまに食物を要求することがあります。主に糖分をふんだんに含んだ菓子類を好み、特にショートケーキなどが好物のようです 
【嫌いなこと・もの】
「特にはないが、強いて言えばピーナッツバターが大嫌いだ」と本人はインタビューの際に語っています。この情報を受けてCase10が企画されました
【特技】
彼は度々ジョークを口にしますが、大抵は面白くありません。しかし本人は非常に笑い上戸で、対して面白くないジョークでも大ウケします
【趣味】
彼は熱心な読書家であり、一般囚人として収監された当初は頻繁に図書館を利用していました。好みのジャンルは一般的な小説から俗なゴシップ雑誌、聖書など幅広く、特にこれといったものは無いようですが、現在は彼への本の貸し出しは許可されていません
【特殊能力】
人間としてあり得ないレベルの生命力の持ち主であり、失った肉体組織を瞬時に再生・復元することが可能な特殊体質です
本来なら再生不可能なはずの脳細胞や神経組織なども例外ではなく、現在まで彼を殺害しようとする試みは成功していません
強い外的刺激やストレスを与えられると、普段は閉じられている瞼が開眼した状態(以後これを覚醒状態とする)になります
覚醒状態に移行すると、普段の態度から一変し、非常に危険で暴力的です。覚醒している状態だと高い反射神経と身体能力を発揮し、その全ての能力を他者殺害のために利用します。この状態は彼の気が収まるか、周囲の人間を殺し尽くすまで収まりません
開眼している状態の彼の瞳を見たものは、それに耐えられるだけの精神力を有していない場合、強い恐怖とパニックを引き起こし、本能的に萎縮してしまいます
【詳細】
囚人番号-0153、通称ジョン・ドゥ(名無し)は、30年前に
史上最悪とされる連続殺人事件の容疑者として逮捕され、以後数々の物的証拠や積極的に反抗を認める本人の証言もあり、異例の早さで有罪となり死刑判決を受けた死刑囚です
それが彼についてのもっとも古い記録であり、それ以前の彼の痕跡は、人間関係、出身地、年齢、国籍、出生記録に至るまで発見できませんでした。なので彼の名乗る明らかな偽名が、本名であるという確証はありません
地元の警察官に逮捕される際、彼はなぜか全く抵抗せずにおとなしく拘束されました
一見、彼はその異常な体質とやや内向的な性格を除けば、比較的穏やかな男性のように思えますが、判明しているだけで176件の殺人事件の容疑者であり、その内32件の犯人であることが確定していることが、彼の危険性を裏打ちしています。しかし彼と会話するスタッフの大半は、彼を「温和」で「礼儀正しい」人物として報告していますが、恐らくそれは巧妙なカモフラージュだと予想されます
【備考】
死刑の執行、及び実験に抵抗することは殆どありません。それが彼の不死身の体に対する慢心からか、それとも別の意図があるのかはわかっていません。以下がその記録です

Case.1  絞首刑
結果:刑は予定通り執行されました。対象者は10分間首を吊るされましたが死にませんでした
異変に気づいた執行官によって刑の執行は中断されました。このケースで初めて彼の異常体質の存在が公式に確認されました
絞首台から下ろされた彼は、頸動脈圧迫による極端な鬱血による顔の変色以外は普段と何ら代わりない態度を示しました
後のインタビューで、スタッフがこの時になぜ機嫌が良かったのか訪ねたところ、彼は微笑みながら遠い昔に首を吊ったことがあると仄めかしました。「もう随分前のことで忘れていたんだ。それを思い出せたから嬉しかった」と語りました
後の検査により、この時点で頚椎の著しい破損も確認されていましたが、後日確認したところ問題なく治癒していました

Case.2  電気椅子による感電
結果: 刑は問題なく執行されました。対象者は最初の通電で失神しましたが、2回目の通電による衝撃で意識を取り戻しました。
3回目の通電で対象は沈黙し、この時点で対象の死亡を判断しました。しかし拘束を外した瞬間に刑務官の脊椎をへし折って殺害したためにそれは間違いだったと判明しました
結論として、電気による処刑は彼の気性を著しく狂暴にし、彼を再び拘束可能なまでに落ち着かせるまでに7名の死者と14名の負傷者という人的被害をもたらしました。使用された電気椅子は対象の手によって完膚なきまでに破壊されました。高圧の電流は彼の内臓に深刻なダメージを与えましたが、後の検査で完全に治癒していることが判明しました

Case.3  薬物注射による安楽死
結果:厳重に拘束された対象に即効性の神経毒を注射しました。対象は直後に激しく痙攣し、5分後に沈黙しました
この時点で心臓は停まっていました。しかしさらに5分後に対象は血涙を流し始め、蘇生しました。対象の流した血涙を検査したところ、注射した毒薬が検出されました
この時点で対象の身柄は連邦刑務所から研究所に移動されました

Case.4  銃殺
結果:対象に気づかれると警戒される可能性がありました。なので対象が前から欲しがっていた雑誌を与え、広場での読書を促し、それを読んでいる最中に遠距離からライフルで狙撃しました。
頭を吹き飛ばされた対象は即座に転倒。しかし大脳の半分と顔面の右半分を失った状態で立ち上がり、一直線に狙撃主の元まで移動し、彼を殺害しました。
この時対象は激しく狙撃主を罵倒していましたが、それは撃たれたことに怒っているからではなく、狙撃されたとき、自身の血によって雑誌が汚れたからのようです。代わりに新品の雑誌を与えた所、機嫌を治しました。狙撃された傷は数分で治癒しました

Case.5  斬首
結果:検証の意味もかねて対象の首を切断しました。切断された頭部に目立った異変はありませんでした。
そのまま暫く動きはありませんでしたが、暫くして胴体が激しく暴れだし、拘束を破壊しました。
そしてそのまま転がっていた首を自ら拾い上げ、切断面に押し付けることで癒着させました。どういった手段かは不明ですが、この時、明らかに胴体部分は頭の位置を正確に把握していました

Case.6  斬首part2
結果:前回の結果を受けて、今回は対象の首を切断後、即座に頭部を遠距離に隔離、破壊する試みがなされました
首を切断した後、即座に首をその場から移動させ、焼却しました
胴体部分はすぐさま拘束を破壊しましたが、頭部の完全破壊の直後に硬直し、沈黙しました
そのまま観察を続けたところ、切断面から肉芽が発生、数分後に新たな頭部が再生されました。本人の確認により、新品の頭部は切断前後の記憶を著しく失っていることが判明しました

Case.7 焼却
結果:遺体焼却用の焼却炉に対象を配置し、約1500度以上の温度で焼却を試みました
点火してから直ぐに炉の内部から、もがく音と激しい罵倒が聞こえ始めました。そして凡そ2分後に金属がひしゃげるような異様な破壊音が響き渡り、直後に扉を破壊し対象が飛び出してきました。
対象は明らかに、全身余すところなくⅢ度以上の火傷を負っているにも関わらず生きていました。実験記録の映像を確認するに、明らかに肉体の何割かが炭化していることが確認できます。この実験に使用された焼却炉は、使用不可能なまでに破壊されてしまいました

Case.8  化学反応による溶解
結果:特殊な素材の拘束具で対象を封じ込め、特殊な容器に設置したあと、即座に強塩基の酸を流し込みました
直後に煙と悪臭が大量に発生し、かなり激しい抵抗を示しましたが拘束は破壊されませんでした。それから暫く容器は揺れていましたが、約2分後に沈黙しました
対象の死亡を確認するためにスタッフが近寄った所、突如容器が爆発し、スタッフの何名かが巻き込まれ死亡又は重度の負傷を負いました
破損した容器から飛び出してきた対象は辛うじて人の形を保った、腫瘍だらけの醜悪な外見になっており、明らかに激怒していました。
そしてそのまま再収容されるまでに30名を越える負傷者と死者を出しました
後のインタビューでは、溶解を上回る速度で再生を優先した結果ああなったと対象は語っています

Case.9  致死量の血液の抽出
結果:劇薬で昏睡させた対象者が解毒する前に実験は行われました
開始から2Lほど抜き取った時点で、対象は尋常ではない悲鳴をあげて苦しみ始めました。慌てて離脱を図ろうとしたようですが、意識が朦朧としているのか拘束を破壊しきれず、そのまま実験は継続されました
血液を6Lほど抜き取った時点で対象は完全に沈黙しました。これは通常の成人男性の致死量の3倍の量です
さらに実験を後続しましたが、対象に変化はありませんでした。慎重な検査の結果、対象の鼓動は完全に停止し、暫く観察しても甦る兆候は見られませんでした
この時点で今度こそ、対象の死が確実なものであるだろうと予想されていました。
しかし約4時間32分後に、保管されていた対象が蘇生しました
結論として、血液の生成に時間がかかることが分かったこと以外は何の成果も得られませんでした

Case.10 ピーナッツバターのプールに沈める
実験に使用されたピーナッツバターは一般に市販されているものを使用しました
結果:実験が始まるまで対象は大人しくしていましたが、自身がピーナッツバターに沈められていることに気がついた瞬間、奇妙な叫び声をあげて暴れだし、拘束を脱しました。
プールから離脱したあとも対象はひたすらのたうち回り、激しい嘔吐を繰り返しました。
暫くその状態が継続していましたが、5分後ほどたったころに急に静止し、これまでにないほど激怒した態度を示しました。
研究施設に深刻な人的被害をもたらしました
対象がピーナッツアレルギーによる酷いアナフィラキシーショックの症状を示したことを記載しておきます


以上のケースを最後に、ジョンは凡そ3年間、食事も与えられずに拘束されているにも関わらずに生存しています

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最終更新:2016年04月30日 00:41