【名前】ファヴニル・ダインスレイフ
【性別】男性
【出典】シルヴァリオ トリニティ
【支給品】???

  ロワでの動向
【邪竜戦記】
ミステルルートにおいてアシュレイミステルペアに敗れ息絶えた後から参戦
当初は主催にいた審判者(ラダマンテュス)の存在に頭を傾げるも、願望機である聖杯及びジュエルシードの存在を知り、結局再び相まみえることのなかった『英雄(ヴァルゼライド)』との再戦のため、この殺し合いに『本気』で乗ることに決意する。

「待っていろよ、我が麗しの輝ける英雄―――」

とは言いつつも、ロワが始まって以降で邪竜が出会った参加者たちはどこもかしこも『本気』とは程遠い連中ばかり。清丸なる男は自分と出会うなり真っ先に逃走。
最中アシュレイと似たような信念を持った男(タツミ)と戦い手傷を負わされ少しは興味を持ったものの、その彼も会場を彷徨っている最中に死んでしまった。
殺し合いの最中に家族ごっこをしている(ファヴニル視点)みさえグループに襲いかかり、みさえを守るために戦っていた二人(ヴィータ&ジャック)がそれなりに良い勝負を繰り広げていたが、みさえが少女二人を庇ったがためにその二人を逃してしまうこととなった。最も最後に自分の命を犠牲に二人を守ったみさえに対しては少しは評価の意を示した。

そんなわけで少々不機嫌であるファヴニルであったが、道中である生物と鉢合わせ、そのまま戦う事となった。その生物の名は伝説のポケモンの一体である眼前総てを破壊する魔鳥(フレーズヴェルク)『イベルタル』
仮にも相手は伝説のポケモン、いくら最強マーダーの一角に数えられるファヴニルであろうと苦戦は必須であったものの、最終的にファヴニルが打ち勝ち、魔鳥は勝者へと従順することとなった。



ロワも中盤になり、四度目の死亡者放送が流れるも如何せん流れる名前が少ない。
―――どいつもこいつも真面目に殺し合っていないんじゃねぇのか? そう思い始めた邪竜は唐突にやらかした。

「お前ら殺し合いだから、本気で殺しあえよ!」

会場中心に配置されていた核爆弾を爆発させたのだ。そう、腑抜けている参加者共を『本気』にさせるために
最もこの爆発によって解き放たれたとあるガス兵器を、ファヴニルの発言にドン引きしていたとあるマーダー二人の片割れがこれを利用し、後に会場中に大混乱を引き起こすことになるのはまた別のお話

核爆発の一件以降、獲物を求め彷徨っていた邪竜はパキラ率いるマーダーグループを発見。
清丸(ふぬけ)が挨拶代わりの一撃に肉片と化したのをきっかけとして戦いの火蓋は切って落とされた

パキラ組にはあの時逃げられた少女(ジャック)と契約した魔法少女(フェイト)がおり、連れ添っていたイベルタルがパキラを相手取っていたため自動的に二人の相手をすることとなった。
時刻は夜、ジャックが『暗黒霧都』で邪竜の視界を封じた後、霧の中にて二人が高速で邪竜の龍皮を切り刻む。霧による毒素はファヴニルには通用しなかったが、このまま連続して攻撃を刻み続ければいつか邪竜も倒れるであろう……

―――そのはずだった

確かに二人の作戦は十分なものだった――――ただ一つ、見落としていた点があるとすれば
――ファヴニル・ダインスレイフという男の『本気』には、底がないということに

天昇せよ、我が守護星――鋼の恒星を掲げるがため
美しい――見渡す限りの財宝よ。
父を殺して奪った宝石、真紅に濡れる金貨の山は、どうして此れほど艶めきながら、心を捉えて離さぬのか
煌びやかな輝き以外、もはや瞳に映りもしない。誰にも渡さぬ、己のものだ
毒の吐息を吹き付けて、狂える竜は悦に浸る
その幸福ごと乾きを穿ち、鱗を切り裂く鋼の剣
巣穴に轟く断末魔。邪悪な魔性は露と散り、英雄譚が幕開けた
恐れを知らぬ不死身の勇者よ
認めよう、貴様は人の至宝であり、我が黄金に他ならぬと
壮麗な威光を前に溢れんばかりの欲望が朽ちた屍肉を蘇らせる
故に必ず喰らうのみ。誰にも渡さぬ。己のものだ
滅びと終わりを告げるべく、その背に魔剣を突き立てよう
Metalnova   Sigurdbane Dainsleif
超新星――邪竜戦記、英雄殺しの滅亡剣ゥ!!

形在るものへ訴えかけ、己が意のままに作り変える、欲深き竜が宿した英雄殺しの滅亡剣。
地面総ては邪竜の叫びに呼応し、相手を刺し穿つ剣の群れへと転ずる。空を飛べるフェイトは兎も角、脚を付く必要のあるジャックは袋小路に追い詰められ、その命は魔霧ごと霧散した
フェイトも眼前に広がる襲いかかる龍鱗の剣から逃げ続けるも、最後の最後に邪竜の爪に引き裂かれた。

そしてこの人智の理解を光の彼方にガンマレイした光景にパキラは戦意喪失。そんなパキラに対しファヴニルは言葉を投げかける








「どうしてお前は本気にならないんだ?」

仮にも少女二人は『本気』で自分を殺そうと『本気』で戦い、『本気』で抗い、散っていった。
なのにお前は『本気』を出さない。リベルタスと戦っていたとしても不意打ちの一つぐらいは出来ただろう。その結果として自分を打ち倒すことも出来ただろう。なのに彼はそんなことをしなかった。『本気』を出さなかった。

ふざけるな、何故本気を出さなかった。もったいない。英雄ならやるし邪竜なら必ずやる。何故なら常に本気だから。
一片の曇りもなく、一度決めたのなら怯まないし諦めない。
なんだそのビビった面は、何だその様は、まるで生きちゃいない。

人の可能性を、人生の価値をどこまで馬鹿にしてやがる!










パキラの目には邪竜は伝説のポケモンなんぞよりも悍ましい何かに見えた。そして恐怖し、逃げた。自らのポケモンを囮にして。逃げた、逃げた、『本気』で逃げた。死に物狂いで逃げた。が、パキラは邪竜から逃げ切る前に、どこからともかく現れた毒蛇によって体を噛み砕かれた。

そして対峙するは邪竜『ファヴニル・ダインスレイフ』と毒蛇『浅倉威/仮面ライダー王蛇』
二人に言葉など必要なし、少しの沈黙の後に始まった

相手は仮面ライダーとしての力だけではなく、竜型超級危険種の闘争本能を宿す鎧『悪鬼纏身インクルシオ』を纏、光の速さすら超えるスタンド『星の白金』の力を宿す。さらに浅倉の欲望に呼応しジュエルシードが毒蛇に更なる力を宿す。

対する邪竜も『本気』毒蛇に挑むもまだ足りない。もっと、もっと『本気』を、さらに『本気』を、もっと、もっと、もっと、もっと、もっと、もっと、もっと―――――

『覚醒』『覚醒』さらに『覚醒』。際限なきファヴニルの精神力に限りなど無い。それに対抗して浅倉もインクルシオによってさらなる『覚醒』

一体どれだけ『本気』になれるのか、今の二人の精神力に限界など無い。お互い本気のまま、何度も何度も覚醒し続ける。そう、まだだ、まだ足りない、もっと、もっと、もっと――――!




だがしかし、決着の時はいとも容易く訪れる。

邪竜が37回目の再覚醒を果たそうとした瞬間―――心臓以外が悲鳴を上げた。そもそも元の世界の死の原因となった22回目の再覚醒の時点でガタは来ていた。ただ邪竜は止まること無く戦い続けた。もちろん、そんな事をして体が持つ訳もなく―――


邪竜の体は、その意思の象徴たる心臓を残し、塵芥の如く風に消え去った
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最終更新:2024年03月13日 19:57