【名前】鬼人正邪
【性別】女
【出典】東方projectシリーズ
【架空学園2におけるロール・設定】
世間から追放された者が集い偏見の目を受ける土地「幻想郷」、そこがこの世界の鬼人正邪の出身地である。
彼女のような妖怪やその他の非人間種族は終界学園でも同じようにいじめや差別を受けていて、それを黙認する問題教師(たぶんヒルカワ)もいた。
だから正邪や扇動に乗った生徒は報復という大義名分で学園テロを起こそうとしたが、遊矢とアマゾンネオ(千翼)によって阻止され正邪も戦闘の末にボコボコにされ捕まってしまった。
しかし彼らは彼女の性質(天邪鬼)を知っていたため、本来なら少年院送りになりかねない彼女を助けた。
その事が原因で正邪は根に持ち、いつか彼らをギャフンと言わせるために学校に通っている、とのこと。
このように、どうやら原作の野心やゲスロリ感は薄まり、評判は悪いが割と良い奴(上条談)になっている。
ちなみに、正邪の能力は弾幕ごっこ以外ではどのように作用するのか原作でも不明のため、今ロワでは書き手によって微妙に解釈が違った形で表現されていた。
【今ロワでの動向】
意外なことに正邪は対主催路線を即決した。
その理由は信用できない主催者に下剋上するため、もあるのだが。
なにより因縁の相手(遊矢&千翼)とはちゃんとした形で決着を着けるためにも殺し合いには乗らない、という決意の表れでもあった。
まず初めに正邪は桐山と邂逅した。
すると突然彼は「コイントスでスタンスを決める、それを見ていてくれ(要約)」という常軌を逸した言動を始めた。
何故そんなことを言うのかこの時正邪は理解できなかったが、しかし天邪鬼的に気に行ったのかそれを承諾。
一応「裏」が出た瞬間にはすぐに動けるように戦闘態勢を整え、コインがクルクル回る様を固唾を飲んで見守った。
結果は―――なんと、コインが床の隙間に挟まって縦になった。
「……おい、この場合はどうするんだよ」
「…………」
最終的には放送毎にスタンスを変更する、と桐山は述べてしばらく正邪に同行し始めた。
拍子抜けしたが「まぁいいか」といった感じでこの奇人との行動を正邪は楽しむことにした。
しばらくして、一人の男が破壊を撒き散らしながらうさみちゃんを追いかけているところを目撃。
一応対主催である彼らがそれを見逃せる訳もなく、間に割って入り戦い始めた。
しかし、敵対する正体不明のクラスメイトはなんと最強の超能力者「
一方通行(アクセラレータ)」だった。
妖怪の力だろうと弾幕だろうと何だろうと「反射」してしまう圧倒的な能力に有効手段を失う二人。
そこで正邪は『何でもひっくり返す程度の能力』を駆使して一方通行のベクトル操作を邪魔する戦術で応戦し始めた。
この時、方向感覚が狂わす対象を一方通行のみに限定し、X軸Y軸Z軸の内の逆転する軸を変化させる事で翻弄することには成功する。
だがしかし一方通行はすぐに順応し始め、逆に能力連続行使による疲労が重なってしまった結果、隙を突かれて正邪は負傷してしまう。
その後桐山の機転により一方通行は退いたものの、そのケガが原因で正邪はダウンし意識を失ってしまった。
やがて意識を戻した正邪は、傷の手当を受けた状態で見知らぬ場所に横たわっていた。
そして「お前を倒す手段を見つけるまでは後回しだ」と記されたメモを見つけ、
第一回放送が終わり桐山がマーダーに転向したのだと悟る。
まだ本調子でない身体を押し切り正邪は追いかけ始めたが、結局桐山を見つけることは叶わなかった。
その代わり、
第二回放送が流れた辺りで
上条当麻とイヴを見つけて接触する。
彼らの話を聞き、本当に桐山がマーダーとして行動して猛威を振るっていることを認識させられた正邪。
とにかく桐山を止めなければと正邪は思うが、やはり手掛かりがない。
なので頭を切り替えて、同じ対主催である上条・イヴとの同行を申し込む事にした。
なおこの時、不審に思うイヴの反応には愉快に思い、逆に何も疑わずに承諾する上条にはムカつく天邪鬼っぷり。
ともあれOKが出たため彼らについていき、その最中に遺跡探索などを行った。
第三回放送、ここで初めて榊遊矢の脱落を正邪は知った。
本来天邪鬼ならこの事実を喜ぶところかもしれないが、しかしこの時彼女は悔しい想いを抱いていた。
だがその想いに向き合う暇もなく、新たな戦闘を感知したため正邪たちは戦域に踏み込むこととなる。
敗北した白井黒子を看取り、上条と共にイヴとアウルムの再会を後押し、そして二度目の顔合わせとなる一方通行との決戦が始めた。
とはいえ、正邪と一方通行は互いに手の内が分かっているので攻め手に欠け、また上条当麻の『
幻想殺し』なら異能の「反射」を無視できるがベクトル操作の応用性の高さには対応しきれない。
なので、戦闘の合間に正邪は上条と作戦を練り、博打に出た。
スペルカード 欺符「逆針撃」
それは方向感覚の反転を使わないただの弾幕であり、当然なんの変哲もなく反射され大量の弾が自分達に降り注ぐ。
だがしかし、それが正邪達の狙いだった。
「歯を食いしばれよ、最強(さいじゃく)。俺の最弱(さいきょう)は」
「おまえが侮った弱者の反則技(ぎゃくしゅう)は」
「「ちっとばかし響くぞ!!」」
正邪は上条から譲り受けた折りたたみ傘@東方projectでワープして反射弾幕を回避する。
同じく回避した上条と共に反撃に転じ、勝利という「幻想」を見た一方通行に見事「逆転」の一撃を喰らわせた。
戦闘後、上条が装着していたテムジン型パワードスーツがエネルギー切れを起こしたため、正邪はエネルギーの補充ができる遺跡へ後退するように促した。
上条が去り、意識を失った一方通行を見張っていた正邪だが、遂に探していた男との意外な形で再会を果たすこととなる。
一方通行が目覚めたと同時に突然現れた桐山和雄、すかさず銃弾を放ち一方通行を殺害した。
「おまえに勝てそうな装備は十分に揃った。
そろそろ俺も……おまえ相手に下剋上させてもらおうか、天邪鬼」
もはや和平も逃走も許されない状況、しかし正邪は望むところだ!と決闘を受けて立った。
桐山は容赦なしの本気で挑んでくる、ならば自分も全力で潰す事で反逆する!
正邪は自身の能力も駆使して反則級の弾幕を撒き散らす。
それに対し桐山は多少被弾しつつも致命傷を回避し、こちらに向かって機関銃を放つ。
もはや弾幕ごっこなどとは呼べない命懸けの死合だった―――しかし、そのその当事者達は楽し気に戦っているようにも見えた。
そして正邪はある事に気づく。彼は障害を抱えているのだ、と。
いくら攻撃を受けても痛がりもしない桐山。否、彼は感情を表せない、だから痛くても表情を変えないのだと。
コイントスなどの奇抜な行動も自発的な願望や固有の価値基準が無いために用いる手段なのだと。
己の選択を楽しむことができる自分とは違い、桐山は選ぶことしかできないのだと。
このクラスでも強者の部類に入ると思っていた彼も、情動を持てない哀れな弱者なのか……
その事実を知り、ただ哀れみを抱いた正邪であったが、それでも手を緩める事はしなかった。
何故なら自分も負ける訳にはいかない、まだ自分にはやる事があるのだから。
まだ生きている千翼を打ち負かすため、先に脱落してしまった遊矢と並ばないことで己が勝利とするために。
だから桐山という壁を越えなければ、自分の下剋上は成就できないから、自身の信念を掛けて弾幕をぶつけた。
―――しかしその答えが、彼女の敗因に繋がってしまった。
戦闘中に桐山が何名かの名前を口にした。
どれもこれも今までの放送で呼ばれた死者たちの名前だった。
そして彼はその敗北者たちを貶し始めたのだ。
正邪は大半のクラスメイトに対しては特に揺さぶられなかったが、しかし自分が本来下剋上するはずだった遊矢を侮辱する事だけは許せなかった。
天邪鬼の性質と怒りに火をつけて激昂する正邪、正面にいた桐山に絶対不可避の攻撃を放った。
―――確実なる勝利の一手だった。それが予想外な形で「ひっくり返された」。
視界が晴れると、なんと桐山が無傷のまま立っていた。
キラキラと輝く桐山は一瞬の内に接近し、正邪は腕を掴まれてしまった。
驚き焦る正邪が行動に移せない内に無慈悲な手刀が振り落とされ、彼女の首はへし折られてしまった。
妖怪ゆえに一撃では死なないものの致命傷には変わりなく、これにて勝敗は明らかとなった。
「ああ畜生、ここまでか……」
「約束通り下克上したぞ」
「桐山、おまえは私に勝って嬉しいか……?」
「………どちらかと言えば寂しい気がする。
もう少しおまえと遊びたかった」
「そう……かい……おまえを嫌な気分にさせただけ――私はちょっと嬉しい……」
最期に言葉を交わして正邪は倒れ伏した。
そして、勝ったはずの桐山も直後に倒れてしまった。
―――アイテムを利用して無敵状態になった桐山であったが、その直前に背面の急所に致命弾を受けていた。
―――正邪も、最後の最後に「どんでん返し」を決めていたのだった。
正邪の後に続くように逝った桐山
だけど、彼の表情はなぜか微笑み顔でした
――隣で眠る天邪鬼さんと同じように
最終更新:2023年09月08日 18:14