【名前】至郎田正影
【性別】男性 
【出典】魔人探偵脳噛ネウロ
【スタンス】対主催

【人物】
色々と強烈なキャラだが、名前かドーピングコンソメスープで検索してもらえればだいたいわかる。

【ロワでの動向】 
ネウロと弥子にトリックを暴かれ、逮捕された後から参戦。ただし肉体は平常に戻っていた。

以前の彼ならば積極的に殺し合いに乗っていたかもしれないが、いろいろと捨て鉢になっていたこともあり、どうやって他人を出し抜いて生き残るか考えながら、やけのように支給品を使ってドーピング料理を試していた。

転機は一人でぶらぶらしていた斑目一角と出会い、半ば強引に仲間入りさせられたこと。

やかましい一角に悩まされながらも、腕っぷしは確かなので用心棒に最適と判断、さらに、強化薬物料理の格好の実験台にする。
至郎田の料理でドーピングされた一角は、刀なしでもかなりの強さを誇り、読み手からも汚いサイタマなどとネタにされていた。

すっかり一角を手駒にしたつもりで悦に入り、そろそろ殺し合いをどう勝ち抜くか本格的に考えようなどと調子に乗っていた至郎田だったが……


至郎田「き…貴様、気づいていたのか…」
一角「ああ? 食い物にヤク効かせてたことをか?ったりめえだろ、一角様の嗅覚ナメんなよ」
至郎田「そ、それならば何故…」
一角「随分とキいたが、まぁ力入んのは事実だったしな……毒入りだったらテメーをぶっ殺してたところだがよ。ヤク抜きでもなかなかウマかったぜ」
至郎田「……!」
一角「つーかもっとよっぽどヤベーヤクだの毒だの味方に振る舞うキチ●イが職場にいんだよこっちは」


一角に「ウマかった」と言われたことが、彼の料理人としての何かを揺り動かしたらしく、たびたび衝突しながらも、殺し合いに乗る気は失せていったようだ。
その後は、出会った参加者たちにも何だかんだで料理をふるまい、なかなかに好評を得ていた様子。ただしやっぱりドーピングの薬は入っていた。

◆シュプリーム・S(シロタ)出張版・このロワで至郎田シェフの作った品の一例◆

  • ジャンボサイズだし巻き卵
  • チキンピカタ芽キャベツとパプリカのソテー添え
  • ネギ味噌焼おにぎり
  • キーマカレー、ナンつき
  • 水餃子
  • 具沢山豚汁
  • リコッタパンケーキ
…等

また、会場で見つけた全自動卵割り機にはさすがにツッコミを入れていた。

その後彼らは、浦賀啓示の変身した仮面ライダーメタルビルドに襲われていた宮迫睦月・歩堂デヴィの小学生コンビを保護する。

一角「おいおい…いい大人がガキいじめてんじゃねーよ。」
至郎田「大丈夫か君達?」
デヴィ・睦月「わー!怖かったよ!!」
メタルビルド「このガキャ…!!」


一角「斑目一角様のォ、必殺!!鬼灯丸いらずゥゥゥゥ!!」


睦月(ただなぐってるだけだ…)
デヴィ(ただ殴ってる、だ・け・だ…)
至郎田(私の料理がまた変な役に立っている…)


ハゲに料理人と侮ってかかってきた浦賀を、至郎田の料理でムキムキになった一角が、遥か彼方へと殴り飛ばした。

その後は小学生二人を加えて行動。
一角だけでなく、デヴィのいたずら好きや睦月の歳に見合わない帝王ぶりに手を焼きまた振り回され、血管をピクピクさせたりしていた。
また、結果的にツッコミに回ることが多かった。

しかし、子どもたちには薬抜きの普通の料理をふるまう至郎田を見て一角が「ほお、何か心境の変化でもあったのかよ」とニヤニヤしてからかい、「うるさい!」と睨みかえすなどの光景もあった。

そうしてごく当たり前のやり取りをかわし、仲間に料理を振る舞ううち、何だかんだで作ったものを美味しく食べてもらう純粋な喜びを思い出す。

(海野……お前が私に諭そうとしていたことの意味が、今さらわかった。あまりに虫のいい話だがな……)

そして、思い詰めた至郎田は三人に告白する。

至郎田「……皆。私は……
私は、身勝手な殺人を犯し、逮捕された人間だ。自分の料理と名誉にこだわるあまり…」
「……だから、私は……」

睦月「……わたしもあるよ、人を殺そうとしたこと」
至郎田「な!?」
睦月「おじいちゃんをころした人をね、死んじゃえって思った。だから、シロタさんのこと、言えないかも」
至郎田「………」
一角「おう犯罪者。帰ったらちゃんと服役しろよ。それはそれとしておめーの飯うめぇんだから食わせろや。
あと、俺も殺しならバンバンしてんぞ。何しろ死神だからなァ!」
デヴィ「つるりん、それあんまり、わ・ら・え・ない。……デヴィは、その、上手く言えないけど…今のシロタさんの料理、お・い・し・い、よ」
至郎田「………私は……」

見失っていた本当の幸せを、彼ははっきりと思い出した。

しかし、その後、他の対主催との合流のために動いていた彼らを、ターンXに乗り込んだギム・ギンガナムが襲う。

不意を討った彼の攻撃は、睦月の命を一瞬で奪い去った。

一角「睦月ッ!!!」
デヴィ「む、つきちゃ……」
至郎田「そんな……な、何だあれは……」

ギンガナム「死を意識し、死と隣り合うからこそ、生を実感できぃる!!それは幼子とて同じことよォ!」
一角「てンめぇえーー!!」

激昂した一角が白打と歩法で立ち向かうが、あまりにも分が悪く、ボロボロのゴミクズのようになって転がされる。
睦月の死体にすがって泣くデヴィに、ギンガナムはそのまま攻撃の手を向けた……

しかし

ゴシカァン

横合いからターンXを殴り付ける、巨大な腕が

「……フゥ〜〜 …フゥ〜〜
  クワッ」

ギンガナム「……何だ?それは…」

……数えきれない食材・薬物を精密なバランスで配合し、特殊な味付けを施して煮込む事七日七晩……血液や尿からは決して検出されず、なおかつすべての薬物の効果も数倍………血管から注入(たべ)る事でさらに数倍!!!かつての私が取りつかれた、食の千年王国の遺産!!これが!

ドーピングコンソメスープだ……!!

それは至郎田の黒歴史であった、しかし仲間を守るには今、それしかなかった。

全身、特に上半身がムッキムキの異様に巨大なマッチョと化した至郎田は、ターンXに立ち向かう


(シロタさん、ごちそうさま!おいしかったよ!)
(元のせかいに帰って、ちゃんとけいむしょから出てきたら、わたしがやとってあげようかな)

至郎田「フゥ〜〜…フゥ〜〜…
殺すなら……殺すなら……私を殺せばよかったのだ……!!
わ 私の料理をォ……料理人としても人としても地に堕ちた、私なんかの料理を……笑って食べてくれた子を……よくも……」

無茶なドーピングで怪力・巨大化といっていいほどのパンプアップを得たものの、それでもあらゆる意味でギンガナムにかなうわけがなかった
けれど

一角「……や、めろッ、至郎田ァ!」
デヴィ「シロタさん、に・げ・て!!」

至郎田(まったく、バカなハゲに、うるさいガキだ……。
だが、"ごちそうさま"を言われることが料理人にとって、どんなに嬉しかったか……)


仲間たちが言ってくれた「ごちそうさま」を胸に至郎田は、命尽きるまで敵に食らいついていったのだった……



面白マーダーになるだろうとだいたいの読み手から予想されていたがまさかの対主催化、おまけに思いの外シリアスな面も掘り下げられて活躍した。

最後はかなわない相手に立ち向かって殺されたが、彼の最後の粘りがあってこそ、ロラン・セアックが間に合ったことを考えても、けして無駄死にではなかったであろう。
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最終更新:2024年08月24日 11:35